白いThinkPad X100eがやってきた(キーボード編)
性能に関する評価は「白いThinkPad X100eがやってきた(ベンチ編)」に書きましたので、次はThinkPad X100e(以後X100e)のキーボードに関して評価してみます。
X100eはThinkPadの伝統を覆すほど大幅にキー配列を変えてきました。その最たる変更は7行タイプから6行タイプに変更したことでしょう。
ThinkPad USBキーボード(以後USBキーボード)は、PrtScからトラックポイントのボタンまで縦に142mmもあります。X100eは同じ区間では121mmで21mmも短縮させています。これはタッチパットとパームレストを確保するためでしょう。このため、6行化する必要があったのでしょう。
タッチパットの是非はThinkPadユーザの中でもかなりもめる対象です。ですがWindows 7からマルチタッチができるようになったため、X系でもタッチパッドをつけるようになったのではないでしょうか(噂ではThinkPad X201はタッチパッドありだとか)。
タッチパッドは、コントロールパネル→マウスプロパティ→UltraNavのタッチパッドの設定画面を開くことができます。
タッチパットではスクロール(1本指と2本指のツーパターン)、ズーム、回転の操作が可能です。回転はうまくできないソフトもあるようですが、スクロールぐらいはマスターしたほうがいいでしょう。
キーの6行化によって、Pause、ScrLK、進む、戻るキーは消滅、PrtScはFn+Insertに変更、PgUp/PgDnは位置を大幅に変えて右下のカーソルキーの近くに移動しました。
私は、消滅したキーを使用しないため問題はありませんでした。ブラウザでブログを書いているときに間違って戻るキーを押して記事を消滅した経験がある人(私!)には、戻るキーの消滅は大英断だと思っていることでしょう。
PrtScは時々打ちますが、使用頻度が少ないため影響はありません。
PgUp/PgDnの場所が変わったのは最初は戸惑いましたが、タッチパッドのスクロール機能をマスター後はそれほど影響を受けていません。これだけ慣れが必要です。
もっとも重要なキータッチとアイソレーションキーボードへの変更は、かなり難しいものがあります。
X100eはストロークが若干浅くなっているため(情報バイアスがかかっていると思いますが)、それを感じることはできる人もいるでしょう。X61やUSBキーボードとは傾向が違いますが、X100eは十分なキータッチのレベルだと思います。私的に"あり"なキーボードです。
ですが、私はアイソレーションキーボードへの変更のほうは気になります。
私は指をあまり上げずに次のキーに移動させるなめるようにキーを打ちます。これはできるだけ早く打つために編み出しました(WEBで見る限り同じような人はいるようです)。このため、キーストロークが浅いのはあまり気になりません。
ですがこの打ち方は、アイソレーションキーボードの場合に問題が生じます。アイソレーションキーボードのキートップは直角なため、キーの横に指が当たり指の移動を妨げることが生じます。
USBキーボードやX61の通常のキートップは、上に向かって傾斜があるため、指が引っかかることはありません。
アイソレーションキーボードのおかげで違うキーを打つことはありませんが、指が引っかかることがあるため私には難しいキーボードでした。ただし、ある程度キーボードを打っていて意識をするとある程度は回避できそうです。
またキーボード関連では、最近のThinkPadはBIOSでFnをCtlに切り替えることが可能です。
Ctlの位置に戸惑うユーザも少なくないと思うのでこの変更は歓迎ですが、私はデスクトップPCもUSBキーボードなので変更することはありません。
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