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グローバル化する中で日本人はどのようにサバイバルすればよいのか。子ども×ICT教育×発達心理をキーワードに考えます。

ブロガーとして壁にぶつかった時に気がついたこと

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逆風満帆どころか無風の時

フリーランスの講師を始めてから8年になりました。4月からは9年目です。常に順風満帆なわけではありません。逆風どころか無風の時があります。2011年は東日本大震災の影響で数ヶ月仕事が飛びました。

パソコンの先生はパソコンルームで教えます。そのため計画停電がある間は大分、仕事がお休みになりました。会社員のように一定の収入があるわけではありません。ストレスも溜まります。

しかし、1人仕事なので「収入が少なければ節約する」。これを意識すれば自分の生活は維持できます。不安定な代わりに、自分の人生を他人に委ねねくてもすむ。これは大きなメリットです。自分に責任がある代わりに、決定権も自分にあります。

人生の岐路

1人だけで働いていると、いろいろなことが起こります。3年に一度は廃業しようか大きく迷うことが起こります。2010年 私は学校が終わった後に自宅でITの勉強をしすぎた結果、肩を痛めました。可能な範囲で講師を続けるために訓練校の講師は少なくせざるを得ませんでした。

そして2012年。再び怪我をしました。アトピーが悪化しました。お腹に良性の腫瘍も出来ました。定期的に病院に通っているので、早期発見。大事には至りませんでした。しかし、働くと身体に負担が大きのかもしれない。講師をやめようか迷いました。

何をしたらいいのか

自分が頑張るべき専門分野がわからなくなりました。仕事もブログも「選択と集中」ができません。抱えすぎているものの、どれを捨てたら良いのか混乱。

本当は本業である「子どものICT教育」「初心者向けQ&A」の記事を中心に書きたかったのですが、アクセス数が低いため悩みました。「kindle買います」とか「漫画の考察しました」の方が数倍アクセス数があります。

参考:Kindle Paperwhite 3G (2012年モデル)


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ITmediaの読者はITやビジネスの話題を読みたい方が多い。そのため本業の事を書くとアクセス数が低迷。読者に喜ばれている時事ネタ・漫画ネタで書くべきか迷ってしまいました。

ブロガーの定例会

昨日、ブロガーの定例会に参加しました。オルタナブロガーの大木さんがレポートしてくださった通りです。とても参考になりました。

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大木さんの記事でも紹介されていますが、ブログを書く時に疑問に思っていたアクセス解析の話題をITmediaの方から伺うことができました。

昨日は、オルタナティブ・ブロガー定例会。久しぶりにアイティメディアさんの会議室をお借りして、いろいろとお話ししてきました。その際に、昨年リリースされた「ITmedia Newsスマート」のお話もお伺いすることができました。スマホ用のサイトなのですが、とても良く出来ていて、僕も頻繁にアクセスしています。その際に、ITmedia全体のPVTなどもお伺いすることができました。ITmedia全体および各サイトのPVは、こちら(PDF)で発表されています。全体で9,000万を超え、月によってはほぼ1億だそうです。やっぱり読まれていますねえ。

※「ITmediaニュース」を通勤中にスマホで読む人たちと、夜に「ねとらぼ」を見る人たち |走れプロジェクトマネージャー より引用

ブロガー定例会でみなさまとお話して気が付きました。ブログを書く際「壁にぶつかたら原点に戻ればいい」。仕事でも同じです。

壁にぶつかったら、「そもそも、私は何をやっていたのか」を考える。原点に立ち返れば突破口が見えるということです。

私はそもそも何をやっていたのか?

ITmediaに書いた記事で一番反響があったのは、「漫画の考察」でした。学生時代は絵巻物を専攻していました。短大から大学院まで6年間、ひたすら同じ事を勉強したからだろうと私見では思います。

とはいえ、本業はパソコンの講師です。パソコンの講師になった時はJava Webプログラミング科のサブ講師からスタート。講師としてのキャリアはWeb2.0からです。

ITのブログを始めた際は「片岡麻実のWeb2.0サバイバル」という名前で短めの時事ネタを書いていました。それが方向転換したのはDAISY XML規格に出会ったからです。

参考(ITmedia)に書いたもの:DAISY XML規格で教育のユニバーサルデザイン(UD)を実現する取り組み2011/07/25

なんのためにプログラミングを学ぶのか

DAISY XML規格で学習に課題がある子供向けデジタル教科書を作るのがアメリカ等 先進国ではあたりまえだと知りました。

先進国では日本だけマルチメディアDAISY教科書による子どもの支援体勢が遅れている。その理由は著作権や制作ソフトの問題でした。XML入門の講師をしていたおかげでボランティアとしてマルチメディアDAISYで2009年にデジタル教科書 作成に関わりました。

※「iPhone/iPod touch/iPadでDAISY(デイジー)図書を再生できます。」という動画です。

XMLを学ぶと人の役に立つとわかりました。講師として生徒さんに「プログラミングを学ぶことで、世の中には人生が変わる人がいること」をお話しま した。

全員ではなくても、頑張って講座に取り組んでくださる人が複数いました。プログラミングを学ぶ意義を、それぞれの生徒さんが考えてくれたからです。

メディアによって特徴が違う

別なメディアで支援技術の分野を取り上げました。障害がある人、ご家族が熱烈に読んでくださり、月3本の更新で月間14000アクセスをキープしていました。

しかしITmediaではビジネス・経営、IT技術に関することを読みたい方が多い。「支援技術」「パソコン初心者向け」分野もITmedia経由で読者が集まらないのは当然です。私は何を書けばいいのか2年迷っていました。

ITmediaでパソコンの先生として初心者向けのIT記事を書くのはかっこ悪いのではないかと萎縮していました。検索経由でしかアクセス数が集まらなかったからです。しかし、見栄をはらない書けば喜んでくれている人もたくさんいることがわかりました。

ブロガーの皆様とお話しながら、ブロガーの皆様がITmedia の皆様も私のブログを読んでくださっていたと知りました。泣けてきました。昨日の定例会でITmediaに来た時の原点を思い出しました。

大手メディアに書く意義

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元々は「あまり知られていないけど、世の中に大事なことを伝えたい」と思って大手のITmediaに参加しました。しかしITmediaで「支援技術」の話題を書くと、おそろしいほど低いアクセス数でした。

趣味の話題のほうが10倍のアクセス数でした。※Kindleの記事が年間1位。

参考:Adobe Readerの読み上げ機能で読書のユニバーサルデザイン(UD)を実現する取り組み 2011/04/04

参考:iPad miniの発表がありましたが、Kindle Fire HDと迷った結果、Kindle Paperwhite 3G を予約しました 2012/10/25

「アクセス数=読者が喜んでいる指標」と受け取るべきか。何を書けばいいのか迷いました。アクセス数も視聴率のように評価の基準の1つです。しかし、それだけが記事の価値・勝ちではない気持ちもします。

大手メディアに書く意義は、社会に訴えたいことを必要な人・多くの人に読んでいただけること。ITmediaはメディア全体で1億アクセスあるプラットフォームです。

※前掲した大木さんの記事・資料「「ITmediaニュース」を通勤中にスマホで読む人たちと、夜に「ねとらぼ」を見る人たち」をご参照下さい。

ITmediaというプラットフォームに合う記事(ビジネス・IT)も書きながら、「世の中に訴えたい」記事を書いていい気持ちがしてきました。Webの話題を一般の人(アマチュア)向けに書いてもいい気がして来ました。

不登校について荒尾俊樹さんにインタビューした記事は、ほぼ検索経由でアクセス数が集まり、年間5位。真面目な記事も萎縮せず、検索経由で読んでもらえれば、と思って書けば良いのかもしれません。

参考:不登校生活と親の対応 子どもはなぜ不登校になるのか? -その道のプロ・荒尾俊樹さんに伺いました- 2012/02/15

おわりに

ブロガーの皆様、ITmedia編集部の皆様と定例会でお話をしたおかげで、「パソコンの先生らしい記事を書いてもいいのだ」と原点回帰できました。ありがとうございました。

Webだけでなく、リアルな世界でも交流するありがたさを感じました。Webとリアルな人間関係は、つながっていますね。

編集履歴:2013.11.20 23:02 イメージ画像を追加しました。見出し「おわりに」を追加しました。題名を「ブロガーの壁にぶつかったら他のブロガーと話す。そして、原点に立ち返ってみる」から「ブロガーとして壁にぶつかった時に気がついたこと」に改めました。2013.12.19 17:22 大手メディアに書く意義の部分を別記事「ITmediaでブログを書く意義」として独立させました。「壁にぶつかったら...」の部分を太字にし、句点を追加しました。2013.12.20 0:18 見出し「私はそもそも何をやっていたのか?」「なんのためにプログラミングを学ぶのか」「メディアによって特徴が違う」の部分を別記事「ブロガーを辞めたいと悩んだ時は、原点に立ち返れば突破口が見える」として独立させました。2013.12.19 17:22 「ブロガーとして壁にぶつかった時に気がついたこと」から独立させました。2013.12.20 0:09 冒頭の一文を追加しました。2013.12.20 0:16 冒頭の一文を追加しました。2015.20:53 別記事として独立させた「ブロガーを辞めたいと悩んだ時は、原点に立ち返れば突破口が見える」を再統合しました。本文から「>>「ブロガーを辞めたいと悩んだ時は、原点に立ち返れば突破口が見える」に続く」「ブロガーとして壁にぶつかった時に気がついたこと」の続きです。」「どうか」「SNSでの反響はわりと大きいのですが、」を削除。「も」→「が」に修正。

Comment(4)

コメント

私など、PVが高いのは説教ネタばかりですからねぇ・・・。
個人的にはPVなど気にせず、自分が書きたいことを素直に書くのが一番で、大勢の人が読むかどうかより、少しの人でも楽しんでくれる人がいれば良いと思って、気楽にやってます。

私の場合は、まったく何の参考にもならないと思いますが、ブログを書き始めた時から、そもそもPV数を一切測定していません。orz

ブログという言葉の語源通り、Webのログ=記録として書きとめておくという目的のみに限定した位置づけにしています。

小俣様
コメントをありがとうございます。小俣さんが言ってくださったように「PVなど気にせず、自分が書きたいことを素直に書く」のが良い気持ちがしてきました。

確かに大勢に読まれるかを気にしすぎて書いていたら、本末転倒ですね。

少ない人でも良いので楽しんで読んでくださる人に向けて書こうと気持ちが晴れました。ありがとうございます。

廣江様
コメントをありがとうございます。「Webのログ=記録として書きとめておく」という軸がしっかりあるのは素晴らしいですね。目的がちゃんとあればPVを気にしなくても、迷わずに気持ちよく書けそうと感じました。

「少ない人でも良いので楽しんで読んでくださる人に向けて書く」を目標・位置づけにして、改めてスタートしたいと思います。ありがとうございます。

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