僕は君たちに武器を配りたい
「僕は君たちに武器を配りたい」
と人から言われたらどういう気持ちになりますか。
「武器?誰と闘うんだ?」
「武器をくれるの?!どんな??」
様々な気持ちを抱くことでしょう。
人間は、社会の上でつねにコモディティー化されています。しかし本当に自分の価値を出して、楽しく生きていくためには、生き延びていくためにはセルフポジショニング戦略が必要です。
瀧本哲史氏の『僕は君たちに武器を配りたい』という書籍から日曜日の朝に奮い立つ気持ちを出せるようにする記事を書きたいと思います。
まず闘う場所。
それは、私達がいる資本主義の社会です。
様々な年代、性別、能力、個性、財力、信用力、経験、国の人がプレイヤーとして存在しています。
そんな混沌と呼ぶにふさわしいこの現代において、どうやって生き延びていくか。そもそも何が問題なのかが書いてあります。
よくある『ビジネス本』の様相はあるのですが、読んでみて面白かったので記事にしようと思いました。
「人材マーケット」のコモディティ化
コモディティ化とは、
商品間の差異が溶解し、どれもこれも均質化している状態のことを言います。 これが「人材マーケット」でも発生しているとのことです。市場参入時には高付加価値を持っていた商品が、普及段階における後発品との競争のなかで、その機能の優位性や特異性を失い、一般消費財のように定着していくこと。消費者サイドから見ると、「どのメーカーを選んでも大差ない、いつでも手軽に購入できる商品」がコモディティー化された商品ということになる。(コトバンクより)
ということは、結局のところ**工業製品**のように、**いかに一番安い給料で「コスパの高い」人材を使う事ができるか**という社会になってきているということです。これまでの「人材マーケット」では、資格やTOEICの点数といった、客観的に数値で測定できる指標が重視されてきた。 だが、そうした数値は、極端に言えば工業製品のスペックと何も変わりがない。 同じ数値であれば、企業側は安く使えるほうを採用するに決まっている。
生き残るためにスペシャリティになれ
コモディティー化、これからの私達が作っていく未来予想図としては悲しすぎますよね。。。そこで、生き残るために**スペシャリティになれ**と言っています。
答えは「スペシャリティ(speciality)」になることだ。 スペシャリティとは、専門性、特殊性、特色などを意味する言葉だが、要するに 「ほかの人には変えられない、唯一の人物(とその仕事)」 「他のものでは代替することができない。唯一のもの」のことである。
最近 ZOZOの田端さんが『ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言』https://amzn.to/2NtK4nC
という書籍を出版されたましたが、まさにこういうことなのだろうと思います。(とはいえ読んでいないので、認識が間違っていたら申し訳ございません。)
会社という看板を取っ払ったとき、肩書というガウンを脱いだときに本当の自分はどうなのか。「あなただから」でどれだけの人に貢献できるか。
そこがこれから伸ばしていくべき自分自身の価値だと。
スペシャリティの6つのタイプ
コモディティー化を避けるためには、次の6つのタイプのいずれかに属する必要があります。書籍では、「漁師」に例えて書いてあります。
1. とれた魚をほかの場所に運んで売ることができる漁師
その日の水揚げを魚の取れない山地などに運搬して売ることで、大きな利益を挙げられるタイプ
=トレーダー
2. 一人でたくさんの魚をとることができる漁師
ほかの漁師と同じ時間をかけて二倍の魚をとることができるなら、収益も二倍タイプ
=エキスパート
3. 高く売れる魚を作り出すことができた漁師
ほかの漁師が捨ててしまう魚を独自の料理法で調理し、こう食べればおいしいのでは、と提案し、魚に付加価値をつけるタイプ
=マーケッター
4. 魚をとる新たな仕組みを作り出す漁師
ほかの漁師が釣り竿で釣りをしているときに、漁船を使い大きく定置網を設置すれば、当然少ない労力で多くの魚を得ることができるタイプ
=イノベーター
5. 多くの漁師を配下に持つ漁師集団のリーダー
人望があり、彼の船のもとには多くの若手の漁師が集まり、彼の指示に従ってチームワークで漁を行うタイプ
=リーダー
6. 投資家的な漁師
インベスターは自身が漁師でなくてもいいが、漁に関する知識は深く、そのビジネスのあらゆる側面について知り尽くしている人間。更に魚をとるための漁船と網を保有し、資金も潤沢に持っています。インベスターが所有する船に乗っている漁師が多くの魚をとれば、彼はほかの漁師に報酬としての魚を渡し、残りを自分のものとするタイプ
=インベスター
このコモディティー化されている現代。今からの努力、何をやったか、経験してきたかなどで 自分がトレーダーなのか、イノベーターなのか、マーケッターなのかといった、セルフポジショニング戦略が重要であることを説いています。
ビジネスとは、他人の問題を解決し続けること。
この本で配られた武器をどうやって使っていくか、今後どのように過ごしていくか。20代後半に入ってしまった休日、考えてみました。