オルタナティブ・ブログ > 穂苅智哉の Webビジネス!日進月歩 >

文系学部からITベンチャー企業へ進んだ男が考えていること、感じたこと、未来のことなどを書きます。

全国の高校生300万人を対象としたPython・情報Ⅰの学習プラットフォーム『ハイスクールPython』(専門学生・大学生・社会人の方にも)

»

こんにちは、穂苅(@tomoyanhokarin)です。

私が関わらせていただいているプロジェクトの『ハイスクールPython』がいよいよ本公開になりました。

これは、全国の高校生300万人を対象にした、完全無料で学べる実践的かつ体系的なPythonプログラミング教材のプラットフォームです。

高校で必修科目かつ共通テストの範囲にもになった「情報Ⅰ」にも対応しており、高校生の皆さんの学習をわかりやすく・楽しく手助けする教材としています。

Screenshot 2025-03-20 at 11.03.00 AM.png

ハイスクールPythonを作る際に持っていた課題感

日本全体のデジタル人材不足

若い世代に慣ればなるほど、ITスキルとして求められるものは高度になっていきます。エンジニアやDX人材が不足しているという話は、日本国内に限っても大きな社会課題です。

情報通信白書(2022年)によると、日本企業の67.6%がデジタル人材不足である(※1)とされていますし、政府はデジタル田園都市国家構想として、2026年末までに230万人のデジタル人材を育てる必要があると試算をしています(※2)。

(※1)https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nf308000.html#n3802030

(※2)https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digitaldenen/about/digital-resources.html

ここを根本的に解決するための1つとして、学校教育の段階から生徒の皆さんや先生方に使いやすい、楽しく学びができるものを作りたかったのです。

高校生と先生方もどのように学習を進めていったら良いのかが手探り

computer-4928772_640.jpg

情報系の科目はITの知識、情報処理の知識を身に着けていくために取り入れられたものです。これは今後の高度IT化社会においてはほぼ必須の知識と言ってもいいと思います。

そして、2022年度から、現在の「情報Ⅰ」の授業が必修科目として高校生に加わりました。更に今年の1月に行われた大学入試共通テストでも「情報Ⅰ」が初めて試験の項目として実施されました。

そうなると、試験対策としての側面と基礎的なITの知識を身につけるという側面が出てきますが、高校生にとっては国数英理社と違ってしっかりと情報系の知識を学ぶのはほぼ初めてです。先生方も新しい科目ですので教え方や進め方に困っている状況もありました。(数学など理科系の教科を担当している先生が情報科目を担当しているというケースもあります)

ただ、全国の高校生の86%がプログラミングの必要性を認識しているというデータもあるのです(※3)。

(※3)https://www.toshin.com/news_release/uploadFiles/NewsReleases/a1eac505876f0928e9851ce122cccb9ad0451c6972633299756b631bba6fb16920211229120849.pdf

このような教育現場としての課題感もありましたので、高校生等への講師の経験がありエンジニアでもあるメンバー達と話をする中で、「高校生向けに、無料で「情報Ⅰ」とプラットフォーム(Python)を学習できるコンテンツがあると良いのでは!」という話になりました。

ハイスクールPythonとは?

「ハイスクールPython」は、全国約300万人の高校生が対象の、無料で学べる実用的かつ体系的な Python プログラミング教材プラットフォームです。

high-school-p.png

高校の新必修科目「情報Ⅰ」にも対応し、週2コマ程度の授業では習得しきれない基礎的なスキルを、分かりやすく整理されたカリキュラムや動画を通じて補完します。

また、高校生に「情報Ⅰ」を教える学校の教員や学外で教えている教育関係者にも活用していただけるように、コンテンツの利用や改変を許可しています。これにより、「ハイスクールPython」をベースにした教材で、より多くの高校生が「情報Ⅰ」、Python を学んで理解できる環境を提供するようにしています。

「ハイスクールPython」の大きな特徴としては、以下になります。

  • 高校生向けに作られた完全無料の Python 学習教材(「情報Ⅰ」にも対応)で、全国の教育関係者にコンテンツの利用や改変を許可(ライセンス - クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 (CC BY 4.0))
  • 上場企業が運営するプログラミングの e ラーニング講座の講師を務め、高校生への豊富な指導歴もある講師が、高校生が学びやすいようなカリキュラムや講座を制作し、教育関係者向けのシラバスも作成(先生方向けのハイスクールPythonシラバス
  • Web サイト上のテキスト、YouTube 上に公開された動画、Google Colab 上の Python の実行環境を活用し、PC 上だけでなく、タブレットでもプログラミングの基礎からデータ分析まで体系立てて学習可能(Google Colab

使い方の動画もハイスクールPythonのYouTubeチャンネルに上げていますのでぜひご覧ください。

高校生以外にも有益なコンテンツ

ハイスクールPythonは、主な利用想定は高校生の皆さんと先生方です。

しかし、Pythonの基礎やそこから発展したデータ処理、統計、数値シュミレーションなども入れており、広く小中学生から専門学校や大学生、そして社会人の皆様にも使っていただけるコンテンツとなっています。

本編のご利用や今後もコンテンツを追加、アップデートしていく予定ですのでチェンネル登録していただけると幅広い方の学習のお役に立てると思います。

私、穂苅智哉の情報は、以下のFacebookページ Xアカウントをごらんください!
※Facebookの友達申請をいただける方は、お手数ですがメッセージを添えていただけるとありがたいです(^^)
※Xのフォローはお気軽にお願いします(*^^*)

Facebook
https://www.facebook.com/tomoya.hokari.79

X
https://twitter.com/tomoyanhokarin

Comment(0)