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世界で一番やさしい資料作りの教科書#6 ~プレゼンターのべからず7ヶ条

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2019年12月に出版された「世界で一番やさしい資料作りの教科書」から、内容を紹介していくシリーズ最終回。

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最終化はプレゼンテーションのコツを紹介したい。

よくあるプレゼンテクニックは嘘?

正直に言おう。僕はずっと、世の中に出ている「プレゼンテーション本」の多くが嫌いだった。

・言葉の「ひげ」をなくせ
・アイコンタクトを忘れるな
・抑揚を付けて話せ
・身振り手振りを付けて話せ
・原稿を読むな、暗記しろ

本当なんだろうか?本当にこれがプレゼンテーションの肝なんだろうか?なんとも言えない気持ち悪さがあった。本書の中で、片澤君がうまくこの違和感を解説してくれているので、彼のセリフを引用してみる。

「俺は、言葉のヒゲも、アイコンタクトもほとんど気にしてないよ。こんなのは一旦忘れていいよ」
「え?どういう事??」
「それはね...。例えば、『言葉のひげを、なくそうなくそう』と思ってしゃべっていると、どんどん不自然な喋り方になっちゃうんだよね。意識しすぎて逆効果」
「ああー。わかる気もするけど...じゃあ本に書いてあることは、間違いってこと?」
「いや、間違いってわけじゃない。俺も散々失敗してわかったんだけど、伝えたいことがしっかりあるなら、言葉のヒゲが自然となくなるんだよ。伝えたいことがあるなら、自然と相手と目を合わせようと思う。つまり、結果的にそうなるだけなんだ」
「むむっ...」
「プレゼンが上手い人は、誰一人として『あー。えー。って言わないようにしよう!』なんて思ってないはずだよ」
「本当?!」
「上手い人には、伝えたいことが明確にあるだけなんだよ。その結果、言葉によどみがなくなる。」

うーん。良い説明だなぁ(笑
誤解を恐れず言うと、言葉のヒゲを気にしているような人はプレゼンが下手なのだ。プレゼンが本当に上手い人は、結果的に言葉のひげがなくなっているだけで、そんなこと全く気にしてない。矛盾しているようだが、真実である。

「結果的にそうなる」という話と、「本質的に必要なこと」を混同しない方がいい。多くのシーンで同じことが言える。

資料の「体言止め至上主義」でも、全く同じことが起こっている。資料作りがうまい人の資料では「体言止め」を多用しているケースが多い。でも、資料作りが上手い人は「体言止めでなければダメだ」なんて思ってない。言いたいことを研ぎ澄ました結果、自然と体言止めになるというだけの話なのだ。言葉を研ぎ澄ましていない状態で、上っ面で体言止めを多用すると、恐ろしく伝わらない資料が出来上がる。

結果だけを取り上げた、上っ面のテクニック論に踊らされないで欲しいものだ。

プレゼンテーションの最大のコツは、明確な自分の主張を持つこと。そこがすべての根幹になる。



プレゼンターのべからず7ヶ条

さて、上手なプレゼンの肝は「明確な自分の主張を持つこと」だと述べた。
それを押さえた上で、プレゼンターのべからず7か条をまとめたものがあるので、紹介しておこう。「親父の小言」的なやつだと思ってもらえればいい。父のノート3Step.jpg

1.朗読するな
書いてあるものを読むのはプレゼンではない。朗読である。
朗読されても全く頭に入ってこない。だから伝えたいことを自分の言葉で語れ。

2.丁寧すぎるな
杓子定規に、馬鹿丁寧に話すのは、伝わることより体裁を気にしている証拠である。
聞き手は体裁より、伝わる話を求めている。だから平易な言葉で語れ。

3.相手を置き去りにするな
プレゼンは相手がいる。相手の理解度を意識しないプレゼンは独り言である。
だから、話し出す前に相手の状態を気にせよ。話し出したら常に相手の理解度を観察せよ。

4.自信無さそうに話すな
プレゼンターが自信無さそうにしていると、聞き手は不安になる。
だから、嘘でも堂々と話せ。

5.小さい声で話すな
かなり大きめの声でしゃべらないと、聞き手には聞こえない。
かなりハッキリ言葉の語尾を言い切らないと、聞き手は理解できない。
だから、一言一句はっきり聞こえるように遠慮なく発声せよ。

6.座ったまま話すな
プレゼンターが資料のどこを説明しているのか、見失うことが多い。こうなると肝心の話は頭に入ってこなくなる。
だから、聞き手を迷子にさせない工夫が必要だ。前に出て、プロジェクターなどで投影した資料を指しながら説明せよ。

7.ぶっつけ本番はやめろ
一回目のプレゼンは誰でもグダグダ。一度も練習せずにプレゼンができると思うな。
時間を取ってくれている聞き手を練習台にするな。
だから、必ず一度は、事前に通して話す練習をせよ。

べからず7ヶ条。案外忘れがちだが、大事なことだと思っている。繰り返しになるが、「伝えたいこと」が明確にあって初めて、べからず7か条が役に立つのでお忘れなく。
以上。6回に渡って「世界で一番やさしい資料作りの教科書」から、ポイントを紹介してきた。本自体も好評なので、興味があれば本書も手にとっていただきたい。

<連載Agenda>
*新刊出ました
*1枚ものの資料作りの3Step
*タスク依頼の3要素
*コミュニケーションの3大お作法
*資料作りの7つのStep
*プレゼンターのべからず7箇条


ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズに所属するコンサルタント榊巻(さかまき)がお送りするブロク。
Havefun!(楽しもうぜ!)を合言葉に日々仕事をしています。ケンブリッジはお仕事の依頼も、一緒に働く仲間も絶賛募集中。

ケンブリッジのホームページにも記事が沢山載ってます。書籍も好評です。

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