未来への分岐点「変化への姿勢」
「今日のような乱気流の時代にあっては、変化は常態である。変化はリスクに満ち、楽ではない。悪戦苦闘を強いられる。だが、この変化の先頭に立たないかぎり、企業、大学、病院のいずれにせよ、生き残ることはできない。急激な構造変化の時代にあっては、生き残れるのは、自ら変革の担い手、チェンジ・リーダーとなる者だけである。
したがって、このチェンジ・リーダーとなることが、あらゆる組織にとって、21世紀の中心的課題となる。チェンジ・リーダーとは、変化を機会としてとらえる者のことである。変化を求め、機会とすべき変化を識別し、それらの変化を意味あるものとする者である」P.F.ドラッカー著『チェンジ・リーダーの条件』上田惇生編訳 ダイヤモンド社刊(2000年第1刷発行)
2000年に出版されたドラッカーの著書。その表紙の折込部分のメッセージ。今から20年以上前のこのメッセージが、かつてないほどリアルに、胸に迫ってくる気がするのは私だけでしょうか。
さて、この「変化」を「辛いもの」と受け取るか「機会」と受け取るかはそれぞれに委ねられるわけですが、先日、ある出来事をきっかけに、身近な変化に直面し、「(私自身は)この変化にどのような意味を見出すのか?」と、問われるような出来事がありました。今回はそれを紹介します。
機会はあるとき突然に
前回のブログで私は、「居場所」をつくるために「コミュニティ」に参加してみれば、という主旨のことを書きました。そして、ドラッカー学会の総会&大会「ネクスト・ソサエティ・フォーラム2019」のご案内(本イベント録もいずれ紹介予定)をしたのですが、そのイベントに、10年以上ぶりに再会する方が参加くださり、久しぶりにお話を伺ってみると・・・。
私の地元、横浜で登壇予定のイベントがあるので参加してほしいとのこと。このブログで、コミュニティの話を紹介した直後のタイミング。(これは、参加するほうがよさそうかも)と感じ、すぐに申し込んだのでした。
そのイベントは、5月28日開催の「ヨコハマ100人会議」。
街で働く100人を起点につなげる場だそうで、みなとみらいの富士通エフサスさんのみなとみらいInnovation&Future Centerオフィスにて開催されました。
当日は、学生~シニアの方まで幅広い年齢層が70人ぐらい?ご参加。
会は次のように進行。
・お席の近くの方と2人1組で自己紹介
・次に、周りの方と4人1組になって他己紹介
・3人の登壇者が、自身のキャリアやビジネスについてプレゼンテーション
・シークレットにされていた登壇者のプレゼンテーション
この会でまず驚いたのは、それぞれが自分の得意分野や専門分野をもとに、「お互いに協力しましょう!」という雰囲気でコミュニケーションを取り合っていたこと。しかも、誰かが何かを押し付ける感じとかではなく、ソフトでライトな空気感にあふれていたこと。このようなイベントで「つながりやすい空気」って、つくるのが案外難しいものなのですが、これが自然となされている。
まず、そのことだけでも「参加してよかったな~」、「また参加したいな~」と、思うに十分でした。
「つながりやすい空気ができているのはなぜだろう?」
そんな疑問を抱きつつ過ごしていると・・・
プレゼンテーションは「相澤さん」という方からスタートしました。「相澤さん」のお話は、ご自身のキャリアの紹介から、今まで手がけてきたプロジェクト、そして、2日後にオープニングイベントが迫る「Innovation Hub G Yokohama」という起業家向けのオフィスの紹介へ。
しかもそのイベントは、誰でも自由にふらっと参加できるというではないですか!
「これは何かある・・・」と。
そこで、2日後のそのイベントにも参加することに。
横浜 みなとみらい地区の今と未来
横浜みなとみらい地区は、企業のイノベーションセンターが続々と集まっている拠点。2020年オリンピック直前に横浜市の市庁舎もみなとみらい側に移転します。
移転に伴い今まで市庁舎があった周辺地域は、人の流れが大きく変わり、ビルや商業施設などが影響を受けることが予測されています。その対策の1つとして現在進んでいるのが、元々市庁舎があった地域に「起業家」を集め支援していこうという策。
その動きの中で、横浜市では2018年に「イノベーション都市宣言」がなされ、2019年に入り「コミュニティづくり」を進めています。その策のトップランナーとして、起業家向けの拠点をつくり、地域の中をつなげることや、大きな企業と起業家のつながりなど、起業家を集め「つながる」ための場所。
それが、「相澤さん」が紹介した「Innovation Hub G Yokohama」だったのです。
「つながりやすい空気」の理由は、それをコンセプトに仕事をされている「相澤さん(株式会社plan-A 代表取締役)」のあり方そのものだったのか・・・と、腑に落ちたのでした。
変化を意味あるものにできるだろうか?
毎日通る通勤路の途中。変化することはわかっていたはず。しかし、そこに関心がなかったので、素通り。
1つのイベントをきっかけに、旧交をあたため、そこから新しい出会いや次の社会の予兆を目の当たりにするとは・・・。
こうしてみると、次なる変化は常に身近にあり、「起きてから知る」か「起きる前に知ることができるか」。そして「知って終わるか」、「自ら参画していくか」、常に分岐しています。そのときに、冒頭の文中「変化を意味あるものにしようとするか」という問いが、自分の未来をつくっていくことを、改めて感じた出来事でした。
さて、ここからは、仙台(東北)方面の方に、イベントのご案内です。
「社会の変化を見る目」と「機会とすべき変化を峻別する目」を養うにはもってこいの内容。
テーマ:ドラッカーマネジメント「入門編」
ドラッカー×社会学ー知識が社会をつくる
大きな変革期にある今だからこそ、原理原則や原点に立ち返り、
自ら社会に向き合う姿勢を養うためのワークショップ。
『P・F・ドラッカー マネジメント思想の源流と展望』著者 ドラッカー学会理事 井坂康志氏と
一橋大学大学院社会学部教授 多田治氏の超特別コラボレート企画。
日程:2019年6月8日(土)13:30~16:55
会場:仙都会館 会議室(仙台駅より徒歩10分ほどの場所です)
参加費:無料
懇親会:あり(ご希望者にご案内いたします※参加費は実費)
お申込方法:Six Stars Consultingのお問い合わせフォームよりお申込ください。
↓↓
https://wx06.wadax.ne.jp/~six-stars-jp/contact.html
(1)セミナーへの参加希望にチェック
(2)ご要望欄に「6月8日参加希望」と明記ください。
(3)お名前、ご連絡先など必要事項を入力ください。
(4)「確認画面」をご確認いただき、
(5)個人情報保護方針にご同意いただき「送信」で完了です。
お申し込み後、事務局より当日のご案内をいたします。このイベントが、自分らしい未来をつくるきっかけになれば嬉しいです。
原田 由美子
★★★インナー☆ブランディング型人材育成のSix Stars Consulting★★★
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