入社動機がしょぼい40代と立派な20代
今年に入ってわが社の検索キーワード上位に入っているのが、「配属先 不満」。4月、5月の一定期間だけかと思いきや、年間通じて上位にあり悩んでいる人も多いのかも。ということで今回は、配属先に不満っぽい部下(後輩)がいる場合の、コミュニケーションのヒントになりそうなことをご紹介します。
私と同じ年代はいわゆるバブル採用。同世代に入社動機を聞くとほとんどの人が遠い目をして、「そんなのあったけかなぁ・・・」と言います。先輩に声をかけられて、家族に行けと言われたから、なんとなく勢いで、気がついたら、など。当時は「キャリア」なんて言葉もありませんでした。採用面接では「何でもやります」が合言葉。「何がしたい?」なんて聞かれた人はほとんどいなかったのではないでしょうか。
そして時代は変わり、平成に入りしばらくすると「氷河期」。この時期ぐらいから「キャリア」という言葉が使われはじめ、「就社から就職へ」なんて言われはじめました。
さらに時代は移り、リーマンショック後の数年間は、就職がなかなか厳しい時代へ。ビジネスが厳しくなっているので、人材に求めるものもおのずと高くなります。「なぜうちの会社ですか?」「あなたはうちの会社で何がやりたいですか?」と聞かれることが当たり前に。
そして、新入社員として彼らを迎えると、自分の考えをしっかり持って会社を選び、やりたいことを具体的に描いて入社します。実際に彼らと接すると、結構ビッグな「やりたいこと」を描いていて話してくれます。本当に頭が下がる思いです。
そんな彼らを見るたびに思うこと。それは、「なんでもやります」の感覚が根強く残る40代って、よっぼど気をつけないと、彼らの夢や希望とモチベーションを奪い去ってしまうのではないかということ。
新入社員は、就職活動で描いたイメージを持ったまま入社し配属されますが、やりたい仕事に携わった場合も、自分がイメージしていたことと違ったり、やりたい仕事に就くことができなかったり、結果的には「なんでもやります」が求められたりする場合が往々にあります。
そんなときに40代はつい「なんでもやってみなきゃわからない」と言ってしまいがち。そうすると、彼らは夢や希望が持てなくなっちゃうんです。
そこで、そんな状況の時にとりたいコミュニケーション。それは、「なぜそれをやりたいと思ったの?」って聞いてあげること。
そうすると、ビッグな「やりたいこと」は、実は、就職活動中に接した人に影響されているだけだったり、周りの大人の価値観であったりします。本音でないこともよくあるんです。
そうやって、本人の本音でないことを本人が気づき、それを上司(先輩)が受けとめられると、若手も上司や先輩のアドバイスを聞いてくれるようになります。そうなれば、お互いに今の仕事を通じて何を学び、何で成長できるかなど、建設的な話し合いがしやすくなります。
身近に、「思っていた仕事と違う」とヘソを曲げている人がいたら、試してみてください。
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