「名前」から時代の流れを読み解くーGWの話題に
間もなくゴールデンウィークですね。仕事における「やりたいこと」に関する記事を書いてきましたが、GWには、家族と過ごす方も多いのでは?その時の話題として使える情報をご紹介します。
名前なのか?・・・新入社員の名前
身近にいる新入社員や若手社員のファーストネームで「なんて読むの?」と思うことはないでしょうか?ここ数年、新入社員研修に参加する方のファーストネームがずいぶん変わってきました。私が生まれた頃(1960年代後半)は、みんな似たり寄ったりの名前ですぐに解読できましたが、最近の名前は凝った名前が多く読めないことも増えています。
いつ頃から名前が変わってきたかを知るために、各年代別の名前ランキングを調べてみたところ、面白いことに気づきました。名前は時代の流れに合わせて変わっているようです。明治安田生命や、ベネッセなどで調査されている人気がある名前のトップランキング1位で、多かった名前を下表にまとめましたのでご覧ください。
戦時中の男の子の名前は、戦争に勝つことを期待するような名前、女の子は平和や幸福を期待する名前、戦後の復興期は、「末は博士か大臣か」と言われた時代を映した名前に人気があったようです。
そして時代が変わり、昭和60年代以降は、「自然」をテーマにした名前が多くなっています。
親が名前を付ける時は、何かしらの夢や期待を子供に託すために名前を選びます。意識して選ぶもの、無意識に選ぶものもあると思いますが、「名前」を見ることで、「これから」の世の中への期待を知る材料になりそうです。
名前の由来を聞いてみる
私の名前は「由美子」です。かなり前になぜ「由美子」にしたのか理由を聞いてみたことがありました。弟の名前は有名な方に付けていただいたらしかったので、自分の名前が気になったからです。
すると父が、「お前のいとこの学校の写真を見て、美人な子を見つけてさらに「この中で頭のいい子」と聞いたら、3人いたから、その3人の子の名前から字画が合う子を選んだ」との返答。
弟はお金をかけてもらっているのに、私は何だかテキトーにつけられたように感じ、かなりがっかりしました。
しかし今回名前を調べてみて、自分の名前が私が生まれた前の世代の人気の名前であったことを知りました。このように改めて自分の名前について考えてみると、その前後の時代背景に影響を受けていることがわかり、家族の思い+αのメッセージを感じ取ることができる気がしています。
身の回りの人の「名前の由来」
さて、このように名前には時代を象徴するメッセージが込められているようです。GW中は、ご家族や親せきと過ごすことも多いのでは。そんな時に「名前の由来」を聞いてみてはいかがでしょうか?聞いた相手の意外な一面が見えたり、或いは、自分のルーツを知るきっかけになるかもしれないですよ。
(参考情報)
明治安田生命 生まれ年別の名前調査 「名前ランキング」 http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/etc/ranking/
ベネッセ たまひよのなづけ 「名前ランキング」 http://women.benesse.ne.jp/event/hakase/rank2011/index.html