本当に日本には夢がないのか?
「日本の将来が不安」こんな話を聞くたびに、そうした社会づくりの一端を担ってきた自分に責任を感じる今日この頃。具体的な解決策はまだこれからですが、少し引いた目で日本を見たら、ヒントが出てくるのではないかと考えてデータをまとめてみました。
世界の平均年齢を調べて見ると
下記は、世界人口・年齢構成の推移データを元にした表です。(出所:総務省 統計局 第2章 世界人口の推移)。本データは、「平成12年国勢調査最終報告書 日本の人口(資料編)」と、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成18年12月推計)」を元にしています)
平均年齢が20代の国をグリーン、30代をイエロー、40代をオレンジ色で区別しています。(環境によって色の見え方が違う方がいらっしゃるかもしれません。ご容赦ください)
OECD加盟国(ヨーロッパ諸国は、発表されていたデータの一部を掲載) ヨーロッパ イギリス イタリア オランダ ギリシャ スウェーデン スペイン ドイツ フランス 平均年齢 39.9 43.3 40.8 41.6 40.9 40.2 44.3 40.1 北米国名 アメリカ カナダ 平均年齢 36.6 39.9 オセアニア/極東 オーストラリア 日本 韓国 トルコ 平均年齢 37.8 45.1 37.9 28.3
BRICs | ||||
国名 |
ブラジル |
ロシア |
インド |
中国 |
平均年齢 |
29.0 |
38.1 |
25.0 |
34.2 |
開発途上国 | ||||||||
国名 |
タイ |
ベトナム |
マレーシア |
イラン |
サウジ |
南アフリカ |
アルゼンチン |
コロンビア |
平均年齢 |
33.2 |
28.3 |
26.3 |
26.8 |
24.6 |
24.9 |
30.4 |
26.8 |
ちなみに、データに掲載されている最初の年である1950年と、2010年の平均年齢を比較すると次のような違いがありました。
|
1950年 |
2010年 |
日本 |
22.2 |
45.1 |
世界平均 |
24.0 |
29.1 |
OECD加盟国 |
29.0 |
39.7 |
BRICs |
22.3 |
31.5 |
開発途上国 |
21.6 |
29.1 |
世界の平均年齢は、10歳前後の伸びであるのに対し、日本は20歳以上も伸びています。国別に見ると、日本の次は韓国が、18.9歳伸びています。どうやら過去60年で平均年齢が20歳以上伸びた国は、日本だけのようです。
このことをプラスの側面から見ると、生活環境が安定したこと、衛生的な都市環境になったこと、医療技術が発展したこと、食糧事情が良くなったこと、それを支える交通網や物流が格段によくなったことなど、ちょっと考えるだけでもいくつかの要因が挙げられます。(もちろん少子化なので、子供の出生率が少ないことが大きな要因です。それも含めて考えることも大事でしょう)
きっとこのブログをご覧の方であれば、更に具体的な要因を思い浮かべることが出来るでしょう。
データの1つではありますが、何か使えそうな気がしませんか?
次回は、これから夢のある社会を描き、具体的なビジネスに取り組んでいくために、昨年末に有識者の方から伺ったお話しや、読んだ書籍から得たヒントなどをご紹介していきたいと思います。
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