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メールは"朝型"の思わぬ効果

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9月1日配信の誠Biz.IDで、『20代~30代のビジネスパーソンで増えている?うつ病などで悩む人』という記事がありました。調査に回答した企業252社中、44.4%が「増加している」、33.7%が「横ばい」と回答したとのこと。多少減少傾向にあるものの、いぜん増加している心の病。今回は、心の病にならないために、自己防衛するためのヒントをご紹介します。

 

14時間労働時代

私は、心の病と診断されたことはありませんが、予備軍と言っても過言ではない時期がありました。その時期とは、ちょうど10年ほど前、30代前半の頃でした。その頃を振り返ってみると、周囲から「会社に住んでる」と言われるほどの仕事ぶり。毎日、22:00~23:00頃仕事を終え(時には24時超えもしばし)、遅くまで空いているお店(ラーメン屋さん、焼き肉屋さん、居酒屋さん)で食事をして帰る。

そして、倒れこむように寝て、また、会社に行く。そんな生活を続けていました。

当時、最初の会社(起業)を立ち上げたばかりで、会社の業績を上げるために、やれることは何でも手当たり次第にやっていました。そのため、仕事にキリがなくなり、長く会社にいることを前提に、仕事が増えていったのです。

もともと仕事をすることは好きなので、長時間の仕事も気になりません。また、若いので身体の影響はほとんどありませんでした。しかし、知らず知らずのうちにストレスは蓄積され、徐々に気持ちに影響が出ていました。("今から考えると"という話で、その当時、本人は全く気付いていません)

 

溜まったストレスに、本人は気付かない

しかし、ストレスは徐々に表に現れるようになります。その兆候として、以前はどうでもよかったような、小さなことが気になるのです。周囲が悪気はなく言ったことでも、マイナスに受けとめたり、話の成り行きで言った言葉を過剰に受けとめたり。心にゆとりがない状態になっていました。

そういう状態になると、無意識のうちに発散したくなるのでしょう。他のメンバーに、自分の正当性を訴え、長時間話し込むことが増えました。その分また、帰る時間が遅くなります。それだけならまだしも、ストレスを発散するための話と言うのは、大体夜になってからするので、思考が明るい方向に向くことはなく、暗い方向へ発展します。そうするとマイナスの妄想は、さらに増幅され、意欲も低下します。"なんか、自分ばっかり大変な思いをして、バカバカしい"こんな風に感じる、思考のデフレスパイラルに陥っていました。

 

師匠からの助言

そんな時、私のメールが夜遅い時間に送信されていることが続くことから、ある著名なコンサルタントの先生(私は師匠と仰いでおります)から、指摘を受けました。

「19:00までに仕事を終える工夫をしなさい」

当時の私は、無意識のうちに、長時間労働と業績が比例するように思いこんでいました。そのため、早く仕事を終えるようになったら、業績が落ちてしまうのではないか、と、ちょっとした恐怖心があったのです。しかし、その先生は、「良い業績を上げるために19:00までに終わらせる」というのです。

師匠の言うことなので、半信半疑ながら、「19:00まで」と時間を区切り、どうしたらその時間内で仕事を終えられるのかを考え取り組みました。すると、時間を意識しただけで、意外にも仕事のスピードが上がり、時間内に仕事を終えられるようになります。また、仕事の負担を軽減するような工夫も出来てきます。さすがに、毎日19:00は無理でしたが、長い残業は週1日ほどで済むようになっていきました。

 

メールは"朝型"の思わぬ効果

さらに19:00で仕事を区切るので、それ以降に来たメールは、翌日の処理になります。実は、そこにもう1つ、良いことがありました。夜のメールと言うのは、疲れた頭で処理をするので、メールが長くなったり、まわりくどかったり、プラスの表現が少なくなったりします。しかし、朝のメールは、頭が冴えているので、自然と簡潔で、分かりやすく、プラスの表現が中心になります。

すると、メールを受け取る相手も、いい印象を得るらしく、メールでよくありがちな、行き違いがなくなりました。

その結果、行き違いに割かれていた時間が、生産性の高い活動時間になり、結果的に19:00までで、かなりの仕事量がこなせるようになったのです。

仕事が多いリーダー世代は、なかなか自分で仕事の区切りをつけられないもの。しかし、いつかは自分の心と身体の健康を損ないます。安定して、良い仕事を続けていくためにも、仕事の区切りをつける一工夫、お勧めですよ!

 

(参考情報)

誠Biz.ID記事:『20代~30代のビジネスパーソンで増えている?うつ病などで悩む人』(9月1日配信記事)

労務行政研究所 調査結果 http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1009/01/news044.html

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