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キントーンによる効率化でプログラミング的思考力がアップ!―小山城北小学校の新聞作り単元における実践―【前編】

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こんにちは。葉月へちまです。

2020年、小学校で「プログラミング教育」が必修となるにあたり、

「「プログラミング教育」は○○言語といった難しいものではなく、

子どもたちの論理的な思考力を鍛えるものである」」

ということは前回触れました(「坂戸市立南小学校の事例」)

しかし実際、「では、さっそく授業に導入してください!」と言われても、

現場は戸惑うのではないでしょうか。

小山市立小山城北小学校の小島寛義先生に、ずばり、現場の反応を伺ったところ、

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「たしかに今はまだ導入に消極的な先生が多いですね。

でも「プログラミング的思考力」は社会へ出てから絶対に役立つことですから。

決して「プログラミング教育」は難しいものではないと、ぜひ伝えて頂きたいです」

ということで今回は、現場の先生方へ向けて、

小山城北小学校四年一組における「プログラミング教育」の模様をお伝えします!

○キントーンプログラミング教育〜4年国語編〜

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こちらは特定非営利活動法人みんなのコードさんの協力を得て、

サイボウズ株式会社が作成した国語用の「プログラミング教育」教材です。

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もともと小学校四年生の国語のカリキュラムに「新聞を作ろう」という単元があり、

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その中に

「回答をおおまかに予想し、結果をまとめるときのことを考えて、答える人にとって回答しやすいアンケートを作る」

という学習項目があるのです。

サイボウズ株式会社のkintone(キントーン)というソフトをご存知の方は

ピンと来るかと思いますが、(ご存知ない方はこちらを参照ください)

この「アンケート調査」をキントーンで行おうというわけですね。

キントーンを使えば

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(「トマト組合の事例」より)

アンケートの集計、グラフ作成、情報共有が容易に行えます。

「そうはいっても、小学生にキントーンの使い方を教えるのは大変でしょ?」

と思われるかもしれません。

しかし侮るなかれ!

デジタルネイティブ世代の子ども達は本当に吸収がはやいのです!

その様子を、全15時限のカリキュラムの中でキントーンを使用する

  1. グループで話し合い、アンケートアプリ作成
  2. アンケートに答える
  3. グラフ等から分かる事を話し合う
  4. 新聞に落とし込む

こちらの4項目を中心にお伝えしていきますね。

1.グループで話し合い、アンケートアプリ作成

この項目の到達目標は

「新聞にまとめることを考えながら答えやすいアンケートを作ろう」

です。

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子どもたちは授業を通してアンケートアプリの開発方法を学び、

実際に新聞作りのために使用するアンケートを作成しました。

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いかがでしょう?


アプリのツールを駆使して適切な質問が選べていますよね!

国語カリキュラムの「回答をおおまかに予想し、結果をまとめるときのことを考えて、答える人にとって回答しやすいアンケートを作る」という学習目標も達成している素晴らしいアンケートだと思います。

大人の作成するアンケートと比べても

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(「山梨ワイナリー事例」より)

遜色ない出来栄えではないでしょうか?

「一体、どれだけ時間をかけたらこんな立派なアンケートがつくれるの?」

と思われるかもしれませんが、ここまでに使用した時間はなんとたったの2コマ

この2コマの間にプログラミング教育における

「自分が意図する一連の活動を実現するためにキントーンのアプリ開発画面で、

命令どおりにしか動かないツールを論理的な手順を踏んで活用する」

という学びがあるのです!

しかもこの学びのために小島先生が授業で取り組んだことといえば、

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実際に操作するところをモニターで見せて、

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新聞で質問したい内容をワークシートに書き出してもらい、

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実際に入力してもらう。

たったこれだけのことで大人顔負けのアンケートが作成できるのですから、

キントーンの簡易さと子どもたちのポテンシャルの高さには驚かされます。

最後の振り返りでも、

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「早かった!楽だった!正確で分かりやすかった!」

という声が子どもたちから上がり、

項目ひとつめにしてさっそくみんなにプログラムの便利さを実感してもらえました。

「紙のアンケートを作成して配って集計して......といった従来の授業と比べて、

キントーンを導入したことで圧倒的な時間短縮となりました。

これにより考察にあてる時間が増え、教科の学びを深めることができるのです

と、小島先生。

では、子どもたちの学びはどのように深まっていくのか。

次回、後編で詳しくお伝えしていきます。

○プログラミング教育に向けて

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これからプログラミング教育を実践していく先生たちへ向けたアドバイスはないか、小島先生に伺ったところ、

「休み時間にパソコン室を開放したり、パソコンを使用する授業を増やしたり。

子どもたちがパソコンに触れられる環境をできるだけ整えておくと、

教えやすくなると思いますよ

とのことでした。


小山城北小学校では休み時間にパソコン室を開放していて、

訪問者の管理を情報委員の児童生徒たちが行っています。

日常的にパソコンに触れているから、

臆することなく積極的にプログラミングの授業に取り組むことができたんですね!

今回、子どもたちのタイピングスピードのバラツキが最大のネックだったのですが、

回を重ねるにつれ、みんな目に見えてスピードが速くなっていきました。

「目的があると、子どもたちはメキメキ上達しますよ」

とのことでしたので、

「プログラミング教育」の即時実践は難しいという先生も可能な範囲で少しずつ、

子どもたちがパソコンに触れる機会を提供されてみてはいかがでしょうか。

気になる【後編】はこちら

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