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日本を環境立国にするために、ITベンチャーを飛び出して起業しました。

絶対ブレない「軸」のつくり方

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今もっとも“旬”な起業家・南壮一郎さん( @swimmym )の半自伝的起業ストーリーです。年収1,000万円以上の転職サイト「BizReach」を立ち上げ、さらにハイクラス向けのフラッシュマーケティング「LUXA」を手がけ、それぞれ5億円の資金調達を行なった彼の引きの強さがどこから来るのかが分かります。


通常このような本では、成功に至るまでの過程が半ば自慢げに描かれていて、読み進めていくうちに著者の自慢話を延々と聞かされて食傷気味になるような感覚に陥ります。でも、この本はどちらかというと世界を飛び回っていた外資金融マンから楽天野球団創設に関わるまでの暗中模索していた2年間にフォーカスを当てています。つまり、南さんにとっては2年間の「つまづき」こそがその後のスポーツビジネスや現在のベンチャービジネスの基礎になっており、「人生は失敗の回数制限のないゲームだ」という価値観に至っているのです。


楽天の三木谷社長に直談判したときも、メジャーリーグ球団のGMすべてに手紙を書いてポジションがないと断られながらも、実際に渡米して飛び込んでアポを取ってGMの仕事なりをインタビューしたこと、スポーツエージェントの仕事に必要な数量分析の必要性を学んできたことが楽天野球団の創業メンバー参画に繋がっています。本来であればラッキーの一言で片付けられる裏には、泥臭い、いつ報われるとも知れない努力の日々が隠されていたのです。


私自身も今も失敗ばかりで、もがきながら森林資源の有効利用というなかなか収益化が難しい分野で起業しているところですが、失敗すればするほどに自分のなかの引き出しが増えていくことを実感します。そして、本のなかに掲載されている南さんが三木谷社長向けに提案したレジュメを見ると、スポーツを森林に置き換えて考えても成立することが分かります。


同世代で失敗をものともせずに邁進する南さんのご活躍に勇気づけられるとともに、意外なところで自分のビジネスのヒントをもらってうれしく思っています。私自身の「軸」である、“日本を環境立国として世界のお手本=ブランドにする”という後悔しないための人生を送る目標について、改めてやりきる覚悟を決めた次第です。


参考:日経ビジネスオンライン「激走!ベンチャー・スタジアム〜僕の楽天イーグルス創業記」



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