機械と人間の未来(11)職業別コンピュータ化で職を代替される確率
ロボットやAIに代表されるように機械の進化によって、人間の職業が代替されていく確率が高まっています。オックスフォード大学が2013年9月に公表した「THE FUTURE OF EMPLOYMENT: HOW SUSCEPTIBLE ARE JOBS TO COMPUTERISATION? 」では、702の職業に分けて、それぞれの確率を算出しています。
まずは、コンピュータに代替される確率の高い職業をあげてみましょう。
職業 | コンピュータに代替される確率 |
ローン貸付担当 | 98% |
受付係 | 96% |
法律事務員 | 94% |
小売販売員 | 92% |
タクシー運転手 | 89% |
警備員 | 84% |
出所:The Future of Employment
個人的に注目しているのが、タクシー運転手です。自動運転に関連する技術の進展が、代替の確率をあげていると考えられます。
グーグルは、先日、ハンドルもペダルも無い新しいタイプの自動運転車を発表しました。自動運転車の公道走行を認めているカリフォルニア州でも、運転免許を持つ人間が同乗することが大前提となっていますが、安全性の向上や法制度の改正などにより、その実現は十分に考えられるでしょう。
グーグルは、スマートフォン経由で運転手付きのタクシーを予約できる「Uber」を買収しており、グーグルの自動運転手とセットで提供できるようになれば、Uberアプリを使えば、スマートフォンから簡単に自動運転に対応したタクシーを呼ぶことも可能となるかもしれません。
Uberホームページより
一方、代替される確率の低い職業の上位をあげてみましょう。機械に代替されるのは難しい職業が並んでいます。
職業 | コンピュータに代替される確率 |
Recreational Therapists (レクリエーションセラピスト) | 0.0028% |
First-Line Supervisors of Mechanics, Installers, and Repairers | 0.003% |
Emergency Management Directors | 0.003% |
Mental Health and Substance Abuse Social Workers | 0.0031% |
Audiologists(聴覚機能訓練士) | 0.0033% |
出所:The Future of Employment
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