子どもたちのタブレットPCとデジタル教材の活用を考える
日本でもついに、4月下旬にアップルのタブレット型製品「iPad」が発売される予定となりました。今後も、各社からタブレットPCの発売が予定されており、この1年は大きな成長市場になることが予想されます。
「iPad」が発売されたら、電子書籍用、ネット検索用、プレゼン用、など様々な目的で購入を予定しているかと思いますが、「iPad」を購入するかは定かではありませんが、タブレット型の端末を購入するとすれば、真っ先に自分の子どもたちに使わせてみたいと考えています。
子どもたちにとっては、一般的なパソコンのキーボードを使うのは、ハードルが高く、タブレットのように自分の手で触り、直感的に画面を動かすことができるインターフェイスは子どもたちにとって非常に相性の良い端末であると考えています。
まず、「iPad」における子どもたちの利用を考えていみましょう。
タッチパネルでの操作を利用してコンテンツを直感的に動かし、インタラクティブに対話をすることができます。また、オンライン上のコミュニティでユーザとチャットをしたり、地図やGPSと連動して情報を検索をすることができます。これまでのデジタル教材とは一味違い、学校教育においても様々な機会での活用が考えられます(関連記事)。
次に、マイクロソフトの2画面タブレット 「Courier 」も子どもたちにとって魅力的な端末です。重量も450グラム強と、子どもたちが両手で持っても大丈夫な重さでしょう(関連記事)。
マイクロソフトの2画面タブレット Courier 詳細判明&UI 動画 via kwout
動画でみても、その使いやすさがわかります。特にペンでノートに書くように使えるのは子どもたちにとっても魅力にうつるでしょう。
一方、米Intelは3月2日、子供向けの低価格ノートPC「Classmate PC」の新デザインを展示会CeBITで披露しています。10.1インチタッチスクリーンやWebカメラを搭載し、耐久性が優れているのがポイントです(関連記事)。子どもたちが長く安心して利用できるということと、価格面を重視した場合は、かなり子どもたちの活用が広がる可能性も考えられます。
Intel、「Classmate PC」の新デザイン 電子書籍リーダーにも - ITmedia エンタープライズ via kwout
その他、GoogleからChrome OS搭載タブレット(関連記事)、ソニーからは、2010年中に新しいスマートフォンとタブレット型ポータブルデバイスを発表される予定です(関連記事)。まだ詳細は不明ですが、これらの端末を子どもたちを意識した機能などが搭載される可能性はあるでしょう。
総務省が、昨年12月22日に発表した「原口ビジョン」では、「デジタル教科書を全ての小中学校全生徒に配備(2015年)」するという計画を明らかにしています(関連記事)。
子どもたちの利用シーンを考えた場合、電子書籍リーダーにEPUBの規格でこれまでの教科書のコンテンツをデジタル化するというよりも、むしろ、タブレットPC向けのコンテンツを用意し、インタラクティブに活用するシーンというのが、可能性が高いのではないかと考えています。子どもたちが本当に使いこなし、学力向上につなげていくためには、コンテンツの充実と運用方法の検討が重要となってくるでしょう。
いずれにしても、、「iPad」に代表されるタブレットPCの登場で、子どもたちのこれまでの勉強スタイルを大きく変える可能性を秘めています。まず、自分の子どもからいろいろ試してみたいと、親としては考えているところです。