本荘修二『スタートアップ支援を選び、活用しよう』 丸和研究会#2
2025年4月から丸和ソーシャルビジネス研究会の幹事になり、リニューアルしての第二弾を、5月24日に小生(丸和育志会 理事/本荘事務所 代表/多摩大学大学院 経営情報学研究科(MBA)客員教授)が講師でオンライン開催しました。
この20年の米国アクセラレーターの変遷、そして2年半前の国・都のスタートアップ重視の号令から大きな動きとなった日本のスタートアップ支援について、具体例をもとに利点や課題を紐解きました。
また、スタートアップ支援のリーダーお二方(藤原由佳氏/新日本有限責任監査法人・EY女性起業家プログラム統括、残間 光太郎氏/株式会社InnoProviZation代表取締役/Startup Emergence Ecosystem創設者)を招いて小パネル・ディスカッションを行い、実践的な知見が共有いただきました。
質疑応答では、日米エコシステムの差異、ディープテックの場合のアプローチ、起業家とどのような関わり方が望ましいか、支援プログラムをどうしたら活性化できるか、支援側の連携などについて意見が交わされました。
事務局による記録から一部抜粋:
本荘修二氏は、500 Global、Founders Institute等での国際的なメンター経験と、厚労省医療系ベンチャー振興推進会議座長としての政策関与の立場から、スタートアップ支援プログラムの実践的な選択・活用法を提示した。
講演では、米国の主要アクセラレーター(Y Combinator、Techstars、500 Global等)の成功要因を分析し、日本の支援プログラム(MEDISO、J-Startup、EYアクセラレーター等)の現状と課題を指摘した。
重要な提言として、支援プログラムを「手段」として捉え、事業ステージに応じた段階的活用、国際的メンターネットワークの構築、政府系と民間系支援の組み合わせ最適化など、具体的な活用戦略が示された。参加者からは、アメリカ追従型からの脱却と日本独自の起業モデル構築への期待が寄せられ、今後のスタートアップエコシステム発展に向けた建設的な議論が展開された。
次回予告
次回は、Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2017グランプリなど日本の女性オピニオンリーダーの一人であり、@cosmeを生み育てた起業家の山田メユミ氏の登場です。
起業や社会起業はもちろん、「ヒトを幸せにする」とはどういうことか、何をすればよいのか、稀有なご経験と知見をもとに、特に女性の視点を交えて、お話しいただきます。もちろん男性の参加者も歓迎です。きっと気づきが得られますよ。
<開催概要>
日 時:2025年6月28日(土)9:30~11:00
形 式: オンライン開催(Zoomウェビナー)
テーマ: 「ヒトを幸せにするイノベーション〜アットコスメ、コスメバンクプロジェクトを事例として〜」
講 師: 山田 メユミ 氏(アイスタイル共同創業者・取締役/バンクフォースマイルズ代表理事/セブン&アイ・ホールディングスなど大企業数社の社外取締役)
参加費: 無料(どなたでも参加できます)
<講演概要>
化粧品メーカー在職中、個人の趣味で始めたメールマガジンへの反響をもとに日本最大級のコスメ・美容の総合サイト「アットコスメ」を企画立案、1999年に(株)アイスタイルを共同創業。現在も同社取締役を務めるほか、上場企業の社外取締役や政府の委員を務める。2021年から、経済的な理由などから化粧品を手にできない女性に、行き先の決まっていない化粧品を無償でお届けする「コスメバンクプロジェクト」を推進する一般社団法人バンクフォースマイルズの代表理事。2児の母親として育児と仕事の両立にも奮闘中。
そんな山田メユミさんに、スタートアップとソーシャルプロジェクト、これらになぜ・どう取り組んだのか、そして仲間たちとともに起業するストーリーなどを語っていただきます。事前質問歓迎です。
<お申し込み方法>
6月25日(水)までに下記フォームよりお申し込みください。