抱き込め!ユーザー、巻き込め!デベロッパー:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 抱き込め!ユーザー、巻き込め!デベロッパー

クライアントの言葉に傷つくことのあるSIの方や、SIの言葉に何か騙されているような気がしているクライアントの方へ

« 2009年11月13日

2009年11月15日の投稿

2009年11月17日 »

つい先日、トヨタの「マークX」がフルモデルチェンジしました。

モデルチェンジ前の「マークX」に引き続き、今回もCMキャラクターは佐藤浩市さんです。

以前の「マークX」のコマーシャル、ご存知でしょうか?

自分も別のエントリーで取り上げたことがあります。
http://blogs.itmedia.co.jp/usrtodev/2007/10/post_0b7d.html

一部同じ内容を再掲しながら説明させてもらいます。

佐藤さんは部長役です。

当初の数回のパターンは、たいてい部下であろう女性スタッフを連れているシーンが多かったです。

ピアスを付けた男性とすれ違う二人。

女性スタッフ:「ピアス、部長もきっと似合いますよ!」

「マークX」を独りで運転しながら、つぶやく佐藤部長。

「・・・バカな・・・(やや微笑み加減)」

・・・。

佐藤さんは全く悪く無いのですが、どうなんだ?この設定、と。

この、ちょっと歳の離れた部下の女性にカッコ良くみられている中堅幹部、ある意味、後の社長島耕作ラインを佐藤さん自身が演じることには何の違和感も無いのですが、CMでこれを訴求する、ってことは、そのぐらいの年齢もしくは立場の層の人達に「ほらほら、あなたも佐藤部長みたいになりませんか?若い子にもてたいでしょう?」的アプローチをしていることが見え見えで、実際そういった立場の人はこのCMを見てどう思うのだろう?とか思ってみたり。

制作物としては楽しく拝見させていただいてましたけどね(笑)

他にもツッコミどころが満載のシリーズではあったのですが、現状では旧シリーズの動画やストーリーが確認できないので、ご興味のある方は、こういうサイトを見つけましたので、こちらでどうぞ。

自動車CM大全 - トヨタマークXCM
http://car-cm.zdap.jp/toyota/mark10.htm

さてさて、本題は今回のマークXのCMについて、です。

今回のマークXもどうやら女性部下を登場させよう、としているようですが、前回と様子が違うのがこちら。

そうなんです。女性ヒロインを、20代、30代の層に分けて、一般公募で募集する、というのです。

最近、こういうのを見ると、ちょっと雑誌ネタかぶれになってしまって、「・・・とかいいつつどっかで既に探してきた人が居て、出来レースで決まっちゃうんじゃないの?」とかついついうがった見方をしてしまいがちだったのですが、書類選考通過後のオーディションは一般ユーザーの投票による「WEB公開オーディション」なんだそうで。その辺り突っ込まれまい、と公明性を確保しているようですね。

※そんなの、WEBだったら逆に誰が投票してるかわかんないじゃん、という話もあるでしょうけど、そこは自分の書きたい本筋では無いので、あえて触れません。

で、そのWEB公開オーディションの映像がかなりおもしろいのですよ、これが。

20代ヒロイン部門がこちら
http://gyao.yahoo.co.jp/special/samuraix/x-girl/20.html

30代ヒロイン部門がこちら
http://gyao.yahoo.co.jp/special/samuraix/x-girl/30.html

書類選考通過者、ということなのですが、この見事なまでにばらばらな感じの見た目の印象。なんか書類選考する段階で、かなり審査員のバイアスが掛かって同じような方向に収斂されてしまいそうなイメージがあったのですが、ここまで散ると「お見事」だな、と。

また公開されている動画が、みんなセリフだけ与えられているので、シチュエーションやセリフの言い回しはてんでバラバラな個人自身が考えたらしき演出になっているので、その解釈それぞれが相当ユニークでおもしろい、と自分は感じました。

個人的には、この各自・それぞれバラバラの演出自身に佐藤部長の方が合わせる形で全パターン撮ればもっとおもしろいのに、とか思ったり(絶対無理でしょうけど)。でも、そうした方が、「部長」が営業部長なのか企画部長なのか、製造部長なのか物流部長なのか、運輸部長なのかデザイン部長なのか、色んなケースで撮れてそれこそ色んな層に訴求できそうなのに、とか思ったり。そうしちゃうと、「マークX」そのもののターゲットイメージとずれるケースが出て来てしまうのかもしれませんけど。

とりあえず、この公開オーディション、本日11月15日にて投票終了らしいので、投票終了後も観覧できるようになっているかどうかわかりません。

是非、皆さんも見てみてください。

・・・楽しめる、と思うんだけどなぁ・・・、俺だけかなぁ、こんな見方しているの。

追伸:知人にこんなオーディション始まるらしいね、と言ったら、20代、30代、だったらX-girlじゃなくてX-ladyなんじゃ無いの?と言われました。確かに。なんでなんでしょね?トヨタさん。

t-senoo

« 2009年11月13日

2009年11月15日の投稿

2009年11月17日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

妹尾 高史

妹尾 高史

某輸送用機器製造メーカー勤務。国内四輪販売会社向けのITによる業務支援企画部門所属。
ミニ鍵盤奏者、という新しいミュージシャンカテゴリーを開拓中。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
usrtodev
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ