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クライアントの言葉に傷つくことのあるSIの方や、SIの言葉に何か騙されているような気がしているクライアントの方へ

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2009年9月2日の投稿

2009年9月3日 »

またばんちょ~が無理難題を出しているので、付き合わざるを得ませんね(笑)

はぁ。

あの夏の思い出?

夏の思い出、と言えば、これですか?

ああ、違うのか。夏の思い出、と言われるとこれしか思い浮かばない(苦笑)

というのは、自分が夏に思い出ができるような経験を積極的に行ってこなかったからかもしれない。この人より若干だけ後輩ではあるものの同じだけ年数を重ねてきているというのに・・・。

また、通常、みんなが若かりし頃、部活やサークル活動を行って夏の思い出を作ってきた、とするならば、自分が実に季節感の無い部活ばかりやってきた、もしくは無視してきた、ということにも依存するのかもしれない。

小学校

図工サークル。夏休みの活動なし

中学校

囲碁将棋部。部活自身が幽霊。大多数の部員が、強制的加入を義務付けられた自分の中学校において、学外活動をするために仮置きで名前だけ登録するために入っていた、というぐらいのお気楽部

高校

軽音楽同好会&演劇部の音響。当たり前だが、強化合宿などない。いや、軽音楽同校会自身は部活は存在したけど、”夏だから”といって特別なことをしたことも無ければ、それ程濃い活動をするべく自分は積極的に動いていた訳では無い。

大学1年

一応、軽音楽サークル所属。でも何となく馴染めず。また、自分のポリシーと周囲が合わず。浮く、という経験を初めて感じたのはこの頃・・・(苦笑)

大学2~4年

とある鍵盤弾きのバイト&コクヨの配送助手、後編時々コーヒーショップのダメ店員。なんしかアルバイトをしてた経験しか無し。

ああ、浪人時代が抜けているけど、浪人時代はなんの思い出もない・・・。

社会人になってからは、ごく一般の人と同様、盆休みぐらいしか無いので、特別、夏だからと言って何か記憶に残ることがあった訳でもなく・・・。

でもお題そのものが「あの夏の思い出」だしなぁ、と思いつつ・・・。

そうか!と思い出したのが、これ。

前述のように、高校時代は軽音楽同好会にて過ごした自分。

自分の音楽環境は恵まれている、というか、親に甘えていたことは間違いない。

とりあえず、公立高校に入学した自分は、(親に対する存分な甘えの上)入学準備金を支払わず共済む私立高校を併願して合格したことを良いことに、(支払いが少しでも少ない分だけ)当時としてはプロでも憧れる(?)シンセサイザー、YAMAHA DX7を購入してもらった。

実は冷静に考えると、何故シンセサイザーをねだったのか定かではない。

というのが、自分の中学の同級生が軒並み(自分と同様)ギターやベースに流れたからだ。

それは経験の有無を問わず。金額の多寡を問わず。

なんしか、(自分の知り得る限り)同じ中学から次、シンセサイザーを購入してもらったのは自分と今も付き合いのある(たまにこのオルタナブログにコメントをくれる)一人を除いて居ないように思える。

自分にしても、そのもう一人にしても、幼少時代から中学の低学年ぐらいまでピアノを習っており、ある意味、自分達にとってのアイデンティティは鍵盤楽器を弾くことに他ならず、他の楽器に移ろう、という気は毛頭無かったように思う(自分だけではなく、その彼のことも勝手に語っているが)

その彼はともかく、自分の場合、もっと言えば、もちろんギターやベース、ドラムといった楽器が存在することは知っていたけれども、自分自身が目の前でその演奏風景を見たことが無かったので、自分自身がそのパートを担ってみたい、という欲どころか、そもそも、その楽器群そのものが頭に浮かぶことが無かったように思う。

高校一年生の夏。中学生の同級生のうち、同じ高校に進学することになった伊藤くんが、伊藤くん自身が気に入っているバンドの一つをコピーしている先輩バンドが夏休みに練習しているはずなので見学に行こうよ、と誘ってくれた。

自分自身、先輩バンドを見る、というよりも、まだ軽音楽同好会に入りたてのため、「軽音楽って言われても、そもそもなんですか?」という状態で、まぁ、通学定期もあるし、”よっしゃ、いっちょ、確認したろかい!”ぐらいの軽い気持ちでその練習を見に行くことにした。

そういう意味では、「けいおん!」の主人公である平沢唯が、軽音=軽い音楽=カスタネットを”うんたん、うんたん”と鳴らす、と思っていた、というのと何ら変わらないレベルである。

そうして夏休みのある日、見に行った先輩バンドの練習。練習場所は高校の教室である。

そこにはギターアンプやベースアンプはもちろんのこと、ドラムセットも配置されていた。

そのバンドとしてはギタリスト、ベーシスト、ボーカリスト、キーボーディスト(いずれも自分の2個上の先輩)は既に来ていたものの、ドラマーはまだ来て居ない状態だった。

自分が到着してから、はっきりとは思い出せないが(何せ、今から25年弱前のこと)、一時間ぐらいしてからだろうか。

ドラマー担当の青野先輩がやってきた。

それまで自分は全てのメンバーとの面識が無かった。伊藤くんは一部のメンバーに対してはあった、ように思えた。だが全員では無い。また、青野先輩は剣道部と兼任しており、軽音楽部自身は片手間のご様子。

で、やっとメンバーが揃った、ということで、演奏したのが次の曲。

http://youtube.com/?v=nahUZAoZw-Q

それまで、伊藤くんからの影響で、(過去、毛嫌いしていた訳ではなく、単に機会がなく聞きそびれていた)ハードロック、というジャンルを聴き始めていた中で、初めて目の前で演奏しているのを見たのが、それであった。

格好いい!

ある意味目覚めの一つである。

そして、イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ・・・と順番に演奏される中、自分は目の前で演奏される一つの楽器に目が釘付けになっていた。

それが、ドラムである。

目の前で繰り広げられる、青野先輩のドラムの演奏。これを見て、自分は”ドラム”という楽器の存在を知らなかったことを悔い、かつ、自分自身として一番好きな楽器の一つとなった。

そうこうしているうちに、その曲の盛り上がり部分であるらしきところに曲が展開した。

ギターソロがツインで終わったあたり。

静かになって、ドラムがハイハットを少しオープン・クローズするフレーズがある。

「今のおかしくない?」

周囲のメンバーが指摘する。

「ああ、おかしかったかなぁ?今の」

青野先輩も呼応する。

前述の、Night Ranger の”Don't tell me you love me”のギターソロ、ツインがそれぞれ終わって、ちょっと静かになった時のドラムのハイハットオープン、クローズを少し鳴らす部分、そこのタイミングが違っていたらしい。

「ああ、悪い悪い」

青野先輩が言う。

でもその当時、原曲を知らなかった自分としては、何が違うのかさっぱりわからなかった。

それよりも何よりも、その青野先輩のドラムを見て、その格好良さに自分が何故何も考えず、ピアノから当たり前にシンセサイザーという鍵盤に移行してしまったことを悔やんだぐらいである。

実はその後、何度かドラマーへの移行を画策したことがある。でも悲しいことに、いや、ある意味ありがたいことかもしれないけど、鍵盤である自分を評価してくれて、鍵盤でのオファーが続いたため、ドラマーに移行することなく今に至る。正確に言う。ドラマーへ移行しようと何度も試みたものの、「お前なんかドラムなんかせんでええねん。下手やのに何考えてんねん。まだましなキーボードだけやっとけ!」というご指摘を多々多々受け、結局未だに鍵盤弾きで居る訳である。だから、未だにドラムに対しては強い怨念のような想いが多々多々ある。

要約すると、自分の「あの夏の思い出」は、高校一年生の夏に聴いた、青野先輩の、Night Rangerのコピーの、ハイハットのオープン・クローズってことだ。

是非聴いていただきたい。だいたい、3分5秒ぐらいのところです。

t-senoo

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プロフィール

妹尾 高史

妹尾 高史

某輸送用機器製造メーカー勤務。国内四輪販売会社向けのITによる業務支援企画部門所属。
ミニ鍵盤奏者、という新しいミュージシャンカテゴリーを開拓中。

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