| « 2008年12月30日 | 2009年1月1日の投稿 |
2009年1月2日 » |
最後に、スタートアップ・ベンチャーとしての2009年に賭ける思いを。
前エントリーとかぶるが、ベンチャーにはフォーカスが大事だ。事業領域へのフォーカスと、プラットフォームへのフォーカスを考えたい。
・事業領域のフォーカス:
新しいタイプの企業内情報共有サービスが米国で急速に盛り上がっている。それは、企業内Twitter(Enterprise Twitter Service)と呼ばれる社内向けのマイクロブロギングサービスと、企業内FriendFeed(Enterprise Mushup Service)と呼ぶべき、社内情報の集約サービスだ。
この二つは同じようで違う。違うようで同じだ(笑)。とにかく情報をフロー、いや、ストリーム(流れ)と捉えて、社内のあらゆる情報の流れを鳥瞰して、全体を把握するとともに、そこに流れていく新しい知識の自然な共有を目指すという基本的なコンセプトを備えているサービスなのである。
そこで、僕はこの両者を企業内アクティビティストリーミングサービス(Enterprise Activity Streaming Service)と仮置きしておこうと思う。
これまでのイントラブログにしても社内SNSにしても、従来のグループウェアにしても、情報の置き場所を作ることにこだわり、その本質を”場”という概念で捉えている。Webをサイト、と呼ぶことに近い。しかし、実はインターネットでは既にWebはサイトではなくストリームであるということに気づいている(それを僕たちはFeed=フィードと呼ぶ)。
大気は静的な存在ではなく、決してとどまることのない動的な流れだ。海もまた海流という大きな流れそのものである。
この流れによってさまざまな気候が生まれ、僕たちの生活環境を作り上げている。
Webもまた同じだ、海の中に海流というストリームがあるように、WebにはFeedというストリームがある。
(人間にも血流がある。それが動脈硬化などにより滞れば、病気になる)
会社の中においても本当は情報のストリームが存在するはずだ。しかしさまざまな事由によってこのストリームが滞っているか見えづらくなっている。このストリームを可視化することこそが、アクティビティストリーミングサービスの本質である。
米国では、WizeHive、Present.ly、Yammerなどの企業内Twitterサービスが、そしてSocialCastなどの企業内FriendFeedサービスが生まれており、この分野は非常な活況を見せ始めている。
日本では、恐らく僕たちモディファイが初めての本格的な市場参入者であると言えるだろう。
僕たちのサービスは、SMART 4B(SMART for Business)という。このSMART 4Bをもって、日本の企業の情報のストリームを明確化して、社会全体の活性化に貢献していきたいと思う。
・プラットフォームのフォーカス:PCからスマートフォンへ
クラサバ型のサービスから、クラウドにシフトするように、インターネットの利用シーンの主役はPCからスマートフォンに移っていく。(また、モバイルをケータイとスマートフォンに分ける時代はもうすぐ終わる気もする。あらゆるモバイルがスマートフォン化した結果、それと区別する必要性が消えて、スマートフォンという言い方が消えていく、という意味で)
僕たちはまず、スマートフォン(現時点ではiPhone 3G。その次にAndroid、Blackberryらと続く)上で開発し、サービスを提供し、そのうえでPCへと広げていくつもりだ。スマートフォンのエンタープライズサービス市場が僕たちの主戦場であり、このプラットフォームでの最適化を最優先する。
2009年、モディファイはSMB市場を中心としたアクティビティストリーミングサービスを提供し、そのサービスのスマートフォン最適化をコミットしていく。
僕はブロガーである前に、一人の起業家である。
自らが率いるスタートアップ・ベンチャー 株式会社モディファイは、スタッフはもちろん、出資をしてくださっている株主の皆様や、僕たちのさまざまなサービスを使ってくださっているユーザー/お客様に対して、僕は大きな責任を持っている。
そこで所信表明としては、やはりモディファイのCEOとしての決意も記しておきたい(ここで書くべきなのかは分からないが、僕は他にオフィシャルなBlogを書いていないから^^)。
1. 2009年も生き残る
これって所信表明といっていいのか?(苦笑)ちょっと弱気に見えるだろうなー。
しかし、未曾有の不況、いや恐慌にあって、小さな小舟のようなベンチャーは吹けば飛ぶような存在だ。生き残ってこそ世の中のためになれる。人類だって、最初は小さな鼠のような生物だった。将来の繁栄を目指すためにも、いま歯を食いしばって生き抜くことを考えたい。
2. 守らず攻める
逆説的な物言いかもしれないが、生き残ることに必死になって、攻めることを忘れては、それはベンチャーとは言えない。スタートアップのベンチャーだからこそ、昂然として頭を上げて、強気で攻めていくことも忘れてはならないと思う。攻めてなんぼだろう。リスクをとらず、安全策だけで生き抜くことを考えるのであれば、誰が起業なんてするものか。危険を冒してでも理想の実現のために戦いを挑んでこそ、ベンチャーといえると思う。
3. 一にフォーカス、二にフォーカス、三四がなくて、五にフォーカス
ポートフォリオなんてくそくらえ。集中してこそ生き残る。
僕たちにとってはフォーカスを守ることこそがすべてだ。
2009年、僕たちは以下の事業と領域にすべてを賭ける。
・法人コラボレーション市場へのフォーカス
企業や教育機関などにおける情報共有のやりかたを”モディファイ”する。
・スマートフォン市場にフォーカス
クラウドコンピューティング時代におけるPCは、もはやパソコンではない、スマートフォンだ。iPhone 3Gに代表されるスマートフォンは、新しいモバイルインターネットの大本命である。
このスマートフォン市場における、WebアプリケーションのNo.1サプライヤーになることが僕たちの望みであり、そのためにありとあらゆる努力を惜しまない。
モディファイでは、コアテクノロジーとしてのオンデマンドRSSデータベース”MODIPHIエンジン”と、クラウドコンピューティング時代の革新的情報共有ツール”SMART”にすべての経営資源をつぎ込み、ブレイクスルーしていく。
皆様のご支援を宜しくお願いいたします。
みなさん、あけましておめでとうございます。今年もSpeed Feedを宜しくお願いします。
2009年になった、サクッと。東南アジア生活にピリオドを打ち、帰国したのは2000年1月なので、実にまる9年経ったことになる。IT業界に身を投じて13年。本格的にネットサービス事業を手がけるようになって10年。まあ、古参の部類に入るのだろうな。
さらにブロガーとしては5-6年(正確に覚えていない)になる。あまりに時間が過ぎるのが速くて、最近では死語と言えるけれどドッグイヤーという言葉を実感する。
僕のこのSpeed FeedというBlogは、RSS/Atom フィードが織りなす新しいネットの世界に対する考察を行うために名付けたものだ。フィードというとRSSリーダーを思い起こす人が多いかと思うが、いまやTwitterに代表されるさまざまなソーシャルウェブは当たり前のようにフィードを出している。そしてそのフィードを集約して掲示したり、再配信するサービス(いわゆるフィードアグリゲーター)も急増している。例えばFriendFeedもそうだし、Facebookもまたその一つである。
つまり、フィードは、メールとWebに続く、第三のインターネットにおけるトラフィックとなった。フィードは明らかに、第三のメディアになったが、まだマネタイズのうまい方法が発見されていない、フロンティアなのである。
僕はブロガーとして、2009年もまた、このフィードに着目しつつ、さまざまなインターネットの事象についての考察を行っていきたい。
僕はよく、いろいろな人に、「小川さんはブレないですよね」と言われる(笑)。それはほめ言葉なのか、頑固・頑迷と言われているのかは判じがたいが、僕がこの業界で生きていくうえでの姿勢を評価してもらえてのことだとは思っている。
媚びず、恐れず 流されず。こじらず そしてこだわらず。僕が思うところを定期的にここで記していきたいと思う。
IT業界に素晴らしい春が来ることを。みなさんが素晴らしい初春を迎えることを祈念して。
| « 2008年12月30日 | 2009年1月1日の投稿 |
2009年1月2日 » |

顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
悩んだときの、自己啓発書の触れ方
考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
なんて素敵にフェイスブック
部下を叱る2つのポイント
第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命