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モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

« 2008年7月19日

2008年7月20日の投稿

2008年7月21日 »

iPhone入手から10日以上経つ。昨日(7月19日)からセカンドロッドが入荷したらしいが、おそらく既に日本でも累計10万台は販売されていることだろうと思う。

実際、IT系のベンチャーや流行に敏い業界の集まりだと、iPhone保有率は実に5割近いのだが、表参道や恵比寿辺りを歩いていると、20代前半でおよそ業界関係者とは思えないような女性達がiPhoneで電話をかけつつ街を闊歩している姿を見る。

iPhone支持を一貫して公言している僕(笑)としては、iPhone(あるいはそれに影響を受けることによって変化していく、スマートフォンライクなケータイ。例えばアンドロイド搭載機)が普及していく理由として、アンチiPhone(?)的な人たちが列挙するiPhoneのウィークポイントについてのコメントを今しておきたい。

1. バッテリーが持たない

これは事実。僕もそう思う。しかし、買ったばかりのうれしさのあまり(^^)四六時中いじくり倒していれば、それはバッテリーは減っていく。むしろ、最近のワンセグケータイも1日保たないという話もよく聞くので、実際にはあまり変わらないのではないかと思う。

それと、指摘しておきたいのは、日本のケータイのバッテリー持ち時間の表示は、減り具合に合わせて徐々に減っていくのではなく、一気に減るように見える。つまり、50%くらいの残量までは減ったように見せず、相当に減ってきてから初めて減ったように見せている気がする。そういう仕様にアレンジしているのでは?(ケータイメーカーさん、違います?)

これに対してiPhoneはノートPCと同じで、リアルに減り方を表示している気がする。残量を正確に見せていく形だ。だから、3分の2くらいに減ってきた状態の表示のときには、iPhoneのほうがかえって日本のケータイよりも長く保つように見える。僕には検証するすべがないが、iPhoneと日本のケータイを併用している方はご意見ください。

2. 日本語入力がしづらい

連文節の変換がしない、日本語変換処理の辞書がプアである、とはみんなが言うことだ。

しかし、こういうソフトウェア処理は、時間さえかければすぐに対応できる。ソフトウェアアップデートが進めば直に解消される問題であり、いま声高に騒ぐのは僕としてはおかしいと思う。ハードウェア上の問題点は購入した機体に手を加えるか交換しない限り=お金をかけない限り、解消しないが、ソフトウェア処理で対応できることは大きな問題ではない。そこがスマートフォンである強みであるし、成長するケータイの良さだ。メールソフトも確かに今のところショボイ(苦笑)のは否定しないが、これもすぐに快適な新作がお見えすることになるはずだ。絵文字でさえ、近いうちにサポートされることは間違いないと思う。

・・・付け加えると、僕は日本語入力に実はそれほど不便を感じていない。片手打ちでも両手打ちでも、もう慣れたので相当速い。英語と数字はフルキーボードで、日本語は従来のケータイでの入力モードに切り替えて打つのだが、いまではINFORBAR2での入力より速く、長い文章を(しかも楽しく)タイプしている。要は慣れなんだと思う。

僕が出来るんだから、ちょっと覚えれば、最近の女子高生あたりはマシンガン並みの速さで入力することがすぐに出来るようになるだろう。だから、このウィークポイントは、全然ビハインドにならないよ、と僕は主張しておく。

3. 電話として使いづらい

これは嘘だ。いや、嘘ではないにしても、アンフェアな発言だと思う。

iPhoneの通話機能は素晴らしい。長くしゃべってると熱くなるから汗をかく、という人もいるけど、大抵のケータイも同じことだ。音が悪い、という人もいるけれど、程度問題であり、僕は気にならない。それよりもスピーカーフォンとして使えたり、三者通話も簡単だから会議にも使えてすごくうれしい。

電話をかけるという操作も、日本のどのケータイにも遜色がない、と僕は思う。電話番号の打ちやすさも、アドレス帳からの呼び出しも非常にスムースだ。日本のこれまでのケータイと比べても(好き嫌いはあるのは当然にしても)なんの問題もないはずだ。

4. ワンセグ|おサイフケータイ(etc)

ワンセグの代わりに、iPodを聴こうよ、ビデオもみられるし。YouTubeを楽しむのもいい。これって欠点になるとは思えない。

おサイフケータイ(etc)はどうか?これは確かにちょっとした問題だ。

iPhoneにこの機能をプラグインすることは現時点では不可能だし、近い将来に対応されるとも思えない。ただ、割り切ってしまえばたいした問題でもない、とも思う。

僕の答えは、「しょうがない」だ。おサイフケータイ(etc)がどうしても欲しければそちらを選べばいいことだから。

5. FLASH非対応

これは意外に大きな問題で、YouTube以外の動画サイトが見られない。特にケータイでのリッチインターフェイスアプリを提供しているサービスはまったく見ることができない。ゲームサイトなどもダメだ。だから従来のケータイサービスをしている業界のひとほど、iPhoneを攻撃していることが多く、それも当然とも思う。

僕の意見では、iPhoneがFLASH対応をしてくれたほうが、それはいい、と思う。

でも、それがiPhoneがダメなことになるかというとそれも違うと思う。例えば従来のケータイはAjax対応ではない。どっちをとるかということもないが、将来はどちらのプラットフォームも相応の対応をしていくことになるだろうから、いまは慌てずに、というところだ。

ともかく、iPhoneは未成熟なガジェットではあるが、進化し続けるプラットフォームであり、その成果が断続的に短期間で期待できる新種のケータイである。

僕たちがiPhoneを通じて見ているのは、いまのiPhoneの仕様ではなく、iPhoneを作り上げた思想の、その先の理想、なのである。

(Nobiさんの「仕様のPC、思想のMac」から表現を拝借)

hiro

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プロフィール

小川 浩

小川 浩

株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。ソーシャルプランナーユニット「オガワカズヒロ」のクリエイティブディレクター。著書に「Web2.0Book」「仕事で使える!Facebook超入門」「ソーシャルメディアマーケティング」「アップルvsグーグル」など。

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