Speed Feed:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) Speed Feed

モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

« 2007年6月4日

2007年6月6日の投稿

2007年6月10日 »
modiphiブランドで、Feedリーダーを作ることにした、とは前回のエントリーで書いた通り。


■ 過去3度のFeedリーダー作り

実は僕がFeedリーダーをプロデュースするのは4回目になる。
最初は日立時代のSonarという、社内専用の、セマンティックイントラネット構想の中核として考えたFeedリーダーを作った(プログラマーはわずか一人。優秀な人間が作ると、人月計算なんてまったく意味がなくなるということだ)。

次は、cybozu.netの初期バージョンとして。Feedリーダーというよりも、Feedリーダーをベーストしたビジネスポータルを作ろうとした。

残念ながら諸処の事情でこのトライアルは中断してしまったので、再度挑戦したのがfeedpath。基本的な設計方針は最初のSonarから変わらず、時間の経過やRSS自体の普及につれて、仕様は変化したものの、大量のデータをなるべく一気に読めて、さくさく動くシンプルなリーダーでなくてはならない、という方針は一貫して持ち続けた。


ポルシェはいまやいろんなパッケージ(シャシーやエンジン形式、エンジンマウントの方法など)の車を作っているが、創業当時からこだわってきたのは911だろう。911とは、空冷6気筒エンジン(いまはもう水冷だが)をリアに積んで、後輪を動かす(今はこれも4WDになったが)、といういわゆるRRドライブというパッケージだ。これにターボをつけると、僕らがよく知るポルシェ・ターボとなる。ポルシェファンの黄金律であり、他のパッケージでの車を作ろうが、ポルシェ イコール 911だ、と言っても過言ではないだろう。

僕にとってはSonar > cybozu.net > feedpathまで、一貫して採用してきたスタイルは、911と同じで、僕が考える理想のFeedリーダー(もしくはFeedを取り扱うためのWebアプリケーション)パッケージだったのである。具体的には以下のようなスペックだ。

  • ジャバラ形式で本文を読める
  • 未既読管理を動的に行う
  • アイコンなど極力使わず、記事に集中できるようにする。
  • 内容毎にフォルダ分けして、まとめ読みさせる。
  • Feedのソース(Blogなど)を意識させず、時系列やカテゴリ別などによってまとめて読ませる
  • (特にfeedpathで)サイドバーのフォルダの位置を固定せず、新着がある順に動的に上位に移動させる

僕がfeedpathをリリースしたときに、iTunesを意識していると言ったら(Feedリーダーと音楽管理ソフトに何の関係がある、と)嘲笑されたが、iTunesはCDアルバム名やアーチストごとに曲を聞かせるのではなく、CDの中で整理された楽曲をいったんバラバラにして、違うアルバムやアーチストの曲全体の中での関連性から、最適な組み合わせを提案してくるという、画期的な音楽の流し方をしてくれた、革新的なソフトだ。いわば、DJに選曲を任せてしまうのに等しい。(この機能はパーティシャッフルと呼ばれる)
僕のFeedリーダーの設計方針としては、Feedリーダー側に読むべき記事の選定を任せてしまう、フィードシャッフル機能を実現することだったのだ。



■ 新しいパッケージの開発へ

今回、僕は限られた予算の中で、新しいFeedリーダーを改めてリリースすることに決めた。ほんと、いまさら、と思う。
ただ、僕にとって911にも等しい、黄金律を捨てて、新しいパッケージを使ってFeedリーダーを作る。大量のデータをなるべく負荷なく読めるようにする、ということでは変わりはない。

基本的な考えはこうだ。

  • ジャバラ形式ではない
  • 未既読管理をしない(負荷が大きすぎて今の僕の環境では無理、ということもある)
  • フォルダ分けをしない
  • 新着順にとにかく全てを見せる
  • ページ遷移をしない
  • 視線を惑わすような色やアイコンや意味のない画像は置かない
  • 記事を読むためのクリック数を極端に減らす


過去の経験を踏襲している部分もあるが、これまでの僕の「911」 ではなく、新しい考え方のもとにFeedリーダーを作る。
Googleリーダーをいまは使っている僕であるが、正直全く満足できない。新着情報、更新情報をとにかくカンタンに読む。時間を節約しつつ、効率的に欲しい情報を得る。こんなささやかな希望をかなえるために、やっぱり自分でトライすることにした。


現存するFeedリーダーをお使いのユーザーの皆様には、これでFeedリーダーと言えるの?とだめだしをくらうかもしれないが、ある意味画期的なアイデアであると密かに思っているので、ぜひとりあえずツッこむ準備をしながら(笑)お待ちいただければ幸いです。

OPMLなど、現在のFeedリーダーからの移行措置や、高機能なリーダーであれば当然ついてるよね、という機能については、最初のバージョンではなかなか実装できないかもしれないと思うが、限られた時間と限られた予算の中で、考えに考えた優先順位のもと、まずはこんな感じ、というものを早めにだすつもりだ。


ご期待?ください。







  generated by feedpath Rabbit
hiro

« 2007年6月4日

2007年6月6日の投稿

2007年6月10日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

小川 浩

小川 浩

株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。ソーシャルプランナーユニット「オガワカズヒロ」のクリエイティブディレクター。著書に「Web2.0Book」「仕事で使える!Facebook超入門」「ソーシャルメディアマーケティング」「アップルvsグーグル」など。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のコメント
最近のトラックバック
カレンダー
2013年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
speedfeed
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ