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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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2013年3月17日の投稿

2013年4月30日 »

以前からカタログの類に対してはその種類を問わずそれなりに熱い思いを色々と語れる歴史を持ってる私なのですが、そういう思いがあるからなのかどうか、いわゆる通販サイトやなにかしらの情報提供サイト(B2B、B2Cを問わずなのですが)の情報に対して「なんだか見難いなぁ」と思うことがよくあります。

実は久しぶりにほとんど予定のない週末で、溜まったDMの類をやっつけて、雑誌やら古いカタログの類やらを整理して・・・ いると当然のようにパラパラと開いて目が止まり作業も止まり、ふと気がつくとずいぶん時間がたっていて、仕方なく気を取り直すためにコーヒーでも淹れて… と全然モノゴトが捗らないという絵に描いたような状況がまさに今の私だったりします。

 

紙の世界で得られる情報体験

ちなみにそんな時、目の前にとりあえず開いているPCの画面でちょこっと調べ物したりしてても、なんだかそこから世界があまり広がらないんですね。すぐに本来の作業に戻れてしまう。でもそれが目の前の「本としての」通販カタログやちょっと前の雑誌のちょっと古い情報にふと目が止まってを読みふけったりすると、ぱったりと手が止まります。

もちろん最新の情報ってのが必要な時はいっぱいあるんですが、すでに古くなっていたりする情報であっても色々と楽しいことや役に立つことってのはあるんで、そういうところからの情報収集ってのは怠らないようにしないといけないよねと常々思っているのですが、老眼が若干きつくなってきて活字を追うのがそれほど楽ではなくなってきているけれども、それでも「紙」の情報のほうが、文字だけではなく紙面のレイアウト、選ばれたフォントの書体と級数(大きさですね)、もちろん紙質、そのドキュメント全体のどの辺に自分が目にしたものがあるのかなどなど、それら全体が情報体験だよねって意識は強く持ってます。

この物理的な情報体験ってのがWebには無い。当たり前ですが、ネットの世界にはそんなものは無いです。少なくとも一般的には。多分私にとって時々感じる消化不良感の源泉はここなんだろうなと思ってます。

 

一般化するほど大層な話ではないですけど

ただし、一様にどうだという話ではなく、それぞれ個別に事情があったりします。ただ、これは見やすいサイトだなぁってのにはめったに出会わない。これは思考が紙のカタログを前提に固まってしまってるからかもしれないのですが、根本的にCMSが提供するテンプレートに商品をはめ込んで「ほらどーぞご覧ください」って出てくる画面に美しさを感じないんです。

いや、そんなのWebの画面に関係ないんだよ って?

うーん。でも、見てて美しいと思える、楽しく思える、なんかいろんなものに思いを馳せることができる… そんなのをWebのサイトから得られる情報に求めちゃいけなのかなぁとかまで思ってしまう私は、ひょっとしたらすでに化石的な思考の持ち主なのかもしれません。

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bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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