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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2011年8月22日

2011年8月23日の投稿

2011年8月25日 »

マスコミのあり方、企業の広報のあり方、政治や行政のありかたなどについて、国内外を問わずソーシャルな何かが間口を広げたりあり方そのものを問うような動きがそこらじゅうにある昨今。予てより「人間だれしも立場があり、それに基いて発言するものである」論の持ち主である私としては、自身の経験やら知識に基く諸々の動きの判断の裏づけが色んな形でできるようになったものだという感慨に結びついたりしますが、元々何らかの情報提供元を信じて裏切られて「お前ら嘘ばっかり伝えてるだろ」という部分での御意見をお持ちの方の場合には、社会の透明性をソーシャルな何かが担保する世界が訪れたと思う方もいらっしゃるように見受けます。

たしかにそれは有る部分事実なのかもしれません。Wikileaksもそうですし、従来からの報道機関とは異なる動きをされる関係各所の方の活動の成果と言える部分は確かにあると思います。それらの動きが組織だけでなはなく個人に対して向けられたときに、その個人やら関係者の安全保障上の問題はどうするのよ?とか難しい問題があるのは事実なのですが、とりあえず何らかの陰に隠されていたものが、これまた何らかの意図に基いて表に出てくる。しかも色んな立場に立脚した良い悪い論を包含したうえで、ですが。

 

個人が特定できる事、特定できる情報を自分の意思で提供していること、そして知らぬ間に提供していること

いわゆる実名主義が何をもたらすかというのは随分前から言われている話で、実際のところ自分で担保できる責任範囲というのは非常に狭く、最終的にどのようなリスクを負うのかというのは良く見えないのが現状じゃないかと思います。そして、今後も多分「実名だとこういうリスクがある」というコトを明確に定義する事はむつかしと思います。このあたり、正直な話として自分で実名顔出しでブログを書くぞと決める時点で随分と考えたのですが、とりあえず色んなモノを天秤にかけて自分で決めたので、そこに潜在的にあるリスクも含めて一応自分で受け止める心の準備は出来ています。それを踏まえてのFacebookだったりTwitterだったりTumblrだったり、あるいはGoogle+だったりといった媒体と接する事になっているわけですが、同じような判断を誰もが下しているとは思えない。しかもそういう判断をする以前の段階で自分が誰かを特定できる形で露出するのってのは・・・ やっぱり考え物だよなとは思うんですね。

そんな中、ソーシャルな何かが広く使われる世の中、むしろ自分を積極的に演出し、自分というブランドを確立するぞー論があるわけですが、どうも「自分ブランドを確立する意思>自分ブランドを確立するべき意味」という関係が見える事が多い気はします。もちろん動機も目的も人それぞれですから、他人が四の五の言うべき類の物ではないとは思います。ただ、その議論に乗っかって動き出すのはどうかなぁと思うケースが無きにしも非ず。

因みに「自分ブランド」論自体について、実は私自身は意味のある市場が存在すると予てから思っています。ただ、これはいわゆるマネジメント層やプロフェッショナル層の、それも社会的に積極的に露出するべき立場の人の背中をどのように押すかという側面から思いついていたことです。良くある話ですが、マネジメントやプロフェッショナルとしてそれなりの立場を築いた人のうち、自分をそれなりに見せるための訓練を受けたり、あるいは素養を持った方というのは意外に少ないものです。逆に言うと、そんな事してる暇があれば仕事してたわけですが、それとは別の側面が必要になったときにそれをサポートするという流れであれば市場は存在するよね、という流れです。ただ、それをソーシャルな何かの世界における完全個人の演出となると、ちょっと話が違うんじゃないの?という思いを禁じえないのが私の素直な気持ち。私ごときが心配してもどうなる話でもないんですけどね。

 

見方を変えると、それは「相互監視」じゃないの?

別にソーシャルな何かの世界がそこに存在するのは否定しませんし、私自身がそこで一定のアイデンティティを持って動き回りたいという意志はあります。ただ、そこでの過去からの発言がずっと残り、嘗てこういうコトを言っていたよねとか、別名だけどこんな話してたのはアイツだろとかそんな繋がり方を後から検証されるネタを自分から提供しているという思いはあります。

だからパーソナルブランドを確立してですね・・・?

そうかもしれません。自分が不用意にどこかで何か書いたことや何か発言したことが、廻り回ってどこかで自分に帰ってくるかもしれません。そこでの改変やら何やらを防ぐ手立てはありませんから、結局のところ誹謗中傷に結びつく可能性も勿論意識していないといけない。もっとも、それがソーシャルな何かの世界に固有の話かというと、いやそんなことはなくて、これはリアルな社会の中でも当然ありえる話です。ただ一番の違いは仕組み的に忘却の彼方に消す事が出来ないという、これまた昔から言われている話。

物事の裏を取ることは確かに色々と便利になるのは事実。そのための情報は日々増え続けるし、自ら有償無償でそれを増産し続けるユーザーがそこにいるわけです。しかもそれを見ているのは好意的な人だけじゃない。何かしら対立する意見を持つ人、何らかの意図を持ってそれらを眺めている人というのは当然いるわけです。そこは誰もが美しい性善説で生きてるわけじゃない。でも、自分はそんな事はしていない?いや、程度の問題はあれ、たとえばTwitterやFaceboo、Google+などで自分とは相容れない人の意見ではあるけれど、ずっとWatchしてる人ってのは少なからずいたりします。

何かしら鍵をかけたりして絶対に特定のグループの外に出ない話であれば別ですけれど、単純なコピー&ペーストにも勝てない。結局のところ、何をやろうが衆人環視の中での相互監視状態にあるといえるんじゃないかと思います。ここを忘れちゃいけない。

 

完全透明社会=完全相互監視社会論

極論かもしれません。でも、ノイジーマイノリティーの話にもあるように、一定の意図を持って何かを監視し、何かあると一気に活動を始めるという動き自体は実際に存在しているわけです。それが世論全体かというと多分違うのですが、一定の発言力を持ってるように演出する事は簡単な話です。

  • 言論の自由を求めて既存のメディアを攻撃しつつ、それらの動きを既存のメディアが取り上げると喜んでしまう矛盾。
  • 既存の社会システムとは違うんだよという議論を、既存の社会システムの中で生活しながら論じる矛盾。
  • 自分はきちんと守ってるから大丈夫だと信じながら他人の情報をひたすら追い求める矛盾

いや、別にこれらがどうのと言う話ではなく、そういう風に見えるものってのがあるよなと思う次第。良い悪いではなく、たとえば私にとってそういう風に見える部分がある、という話。いや、それが別にそれ自体は良い悪いじゃないんですけど。

で、そもそも「じゃぁどうあるべきなの?」という話については、私自身が社会学者でもなんでもないんで公言するには御幣があるかとは思うのですが、とりあえず素人ながら思うのは「あなたが誰かを見てるのと同じレベルであなたのことを誰かが見てる、という前提は忘れないほうが幸せかもしれない。」ということ。もっとも、そんな面倒くさい事を考えないというコトが一番幸せなのかもしれませんが。

 

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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