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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2011年6月16日

2011年6月17日の投稿

2011年6月21日 »

ブログと言うものへの接し方はそれぞれだし、ブログ自体の立ち位置もそれぞれ。そしていわゆるソーシャルメディアマーケティングと呼ばれる世界のなかで、告知媒体としてのブログなりTwitterなりFacebookなりといったサービスのユーザーを動員しようという行動原理の存在も理解しています。別にいい悪いの話じゃなくて、要はそういうものだという理解でいるべきだとは思うのですが、あくまでも個人的な考えとしては非常に汚いメソッドじゃないかという印象を持っています。

いや、あくまでも個人的な考えですけど。

 

個人としての個人、何らかの組織を背負った個人、そして何らかの組織

いわゆるソーシャルメディアと呼ばれるモノに接する動機、利用する動機、そして期待効果はそれぞれです。だからどの立場が正解かどうかみたいな話ではありません。それを商売の道具として使う人もいれば、あくまでも個人としての活動のひとつとしている人もいるのは当然です。因みに「内容はあくまで個人の見解で云々」という一文を見る事が良くあります。私の場合にもプロフィールのところに書いていますが、これはあくまでも個人としての活動であるという宣言であるわけで、宣伝や広報活動ではないという宣言でもあるわけです。本来は。

もちろんそんな中で、何らかの組織なり企業なりの話を取り上げたりすることがあったりしたとしても、あくまでも責任は個人に帰するという宣言ですね。

ただ、それを逆手にとって「私がお勧めするxxxx」的な活動を「個人」として行うケースを目にする事もありますし、逆にそういう活動のオファーがある事も知っています。私の場合には大したPVを取れるわけでもないんで滅多にそういうオファーを受ける事はありませんが、少なからずそういうお誘いが何らかの形であった事もあります。ただし、主義主張の問題として少なくともこのオルタナティブブログのエントリーのなかで「加担」する気は全く無いんですけどね。

 

バズマーケティングやステルスマーケティングの世界

何らかの活動の中でそのようなものを仕込む意義や意味、期待する結果などについては理解しています。実際、私自身も過去には有る立場においてある特定の目的のためにそういう手法を使った事もあります。因みにバズマーケティングとかステルスマーケティングという単語が知られるようになるよりも遥かに昔の事です。逆に言うとメソッド的には大昔から存在している訳ですが、いわゆるソーシャルな何かの世界が大きくなったことから、その場を使おうという人たちが増えたというコトなんですね。更に突っ込むと、仕掛ける側から見れば媒体もチャネルもドンドン増えている状態なんで、さてどの媒体のどのチャネルを使って仕掛けていこうかと、まさにバラ色の世界的にも考える事が出来るわけです。しかもいつでも取替えが効くし、そこには何のオブリゲーションも無い。いや、実に気楽なものです。

もちろんそれで期待する効果がでるのなら、という条件が付きますが。

 

主体性の考え方

いわゆるアフィリエイトの世界だって、そもそもはそれに近い世界です。たかだか幾つかのリンクバナーを入れておいて、それでトラフィックの誘導が出来たら小銭(化ければ大金)が稼げるんだったらいいじゃんという話なわけですが、たとえば何らかの個人ブログを覗きに行って、やたらとスポンサーバナーとかリンクが張り付いていたり、エントリーの最後のブロックに定型的な宣伝の段落が入ってたりすると正直萎えます。

あ、これはあくまでも私自身の感想ですけれど。

で、正直、二度とそこには行かないですね。どれほど面白い事を書いていても。ただ、お前はオルタナティブブログなんてバナーだらけリンクだらけのところで書いているじゃねーかという話は当然あると思いますが、一応「場」としては最初からそういうところなのでそこはとりあえず大目に見ていただければと思います。ただ、自分の書くエントリーのなかでは、趣味の延長としてカメラとか料理とかのネタを取り上げることはありますが、第三者的な意図を持ったエントリーというのは基本的に書かないというポリシーは持っているつもりです。

あ、これはあくまでも私自身のポリシーの問題ですけれど。

それをふまえつつ、例えば個人のブログではスポンサーバナーとか全然つけるなストイックにやれみたいな事は言いません。その「場」として出てくるモノはその「場」の運営のために必要なモノですから、それを否定する事はしません。ただ、中身ですね。中身の問題。雑誌などでの記事体広告ってのは記事本体とはデザインを明確に変えるので心の準備が出来ますが、たまになんだか騙されたような気になってしまう事があります。

あくまでも私自身の受け止め方の問題ですけれど。

 

じゃぁそれがなくなってしまえば良いかどうかはよく判りませんが

多分需要と供給の関係の問題ですから、一概にどうのこうの言う筋合いの話じゃないのは理解しています。需要があるから供給がある、供給に応じて需要が生まれるという話。それが無ければ清い世界になるよねと言うのは単なる絵空事だし、あれば楽しい世界だねってのともちょっと違う。

その流れでいうと、実はソーシャルな何かの世界には「社交」と「社会」の二つの日本語が当て嵌まるんだと思っています。そして、このステルスマーケティングが適用できるのは「社会」という側面のソーシャルな何かの世界。逆にコレを「社交」の場に持ち込むと友達を失くすことになるんじゃないかと思うんですが、そこもまた個人の価値判断の世界。

とかくソーシャルな何かの世界は難しいものです。

 

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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