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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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2011年5月22日 »

昨年並みの猛暑がこの夏も襲ってくるとなると震災の影響で色々起きるという話があるわけですが、ふと気になって気象庁のサイトをチェックしてみました。なにより平均気温の問題が気になります。

 

とりあえず1981年から2010年までの平均値を見てみるとですね・・・

この期間の8月の最低気温の平均24.5度、最高気温の平均は31.1度で、一日の平均は27.4度。因みに昨年だけを見ると最低気温の平均が27.0度、最高気温の平均は33.5度で、一日の平均は29.6度。間違いなく過去20年の平均より暑かったのは、それこそ皆さんの体が覚えているんじゃないかと思います。

出典:気象庁 気象統計情報 > 過去の気象データ検索 > 平年値(年・月ごとの値)
なおデータについては地点や年度を選んで検索できますので、それぞれ関心のあるところをお探しください。

因みに気象庁の出している諸々の理由によって平均気温は上昇傾向を見せているのは事実。そのなかで昨夏の気温は異常に高かったわけですが、一応念のために気象庁の発表はそれをどう総括していたかをもう一度確認するとですね・・・

2010年夏(2010年6月~8月)の日本の平均気温の平年差は+1.64℃と、夏の気温としては統計を開始した1898年以降で、第1位(これまでの第1位は1994年(1994年6月~8月))の高い記録となりました。

 今夏における各月の日本の月平均気温の平年差は、6月が+1.24℃で第5位、7月が+1.42℃で第11位だったものの、8月は+2.25℃(第1位)の高温となりました。

 このように、2010年夏の日本が記録的な高温になったのは、期間を通して冷涼なオホーツク海高気圧や寒気の影響をほとんど受けなかったこと、梅雨明け後、上空の偏西風が日本付近で平年よりも北に偏って流れ、勢力の強い太平洋高気圧に覆われたこと、今春まで継続していたエルニーニョ現象の影響で北半球中緯度の対流圏全体で気温が上昇したこと等の要因が重なったためと考えられます。また、背景として二酸化炭素などの温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響が現れているとみられます。

出典:気象庁報道資料 平成22年9月1日 「平成22(2010)年夏の日本の平均気温について ~今夏の日本の気温は統計開始以来、第1位の高温~」より

平均気温で2度ちょっと上がることがどれくらい恐ろしいか、ってのはもう一度自分の体に聞いておく必要があると思います。

 

で、それを踏まえつつ、長期予報をチラッと確認してみると

こんな感じ。基本的に暑いと可能性が高いという流れです。

出典:平成23年2月24日 気象庁地球環境・海洋部 発表

詳細の解説へのリンクはこちらです。

因みに全国的な傾向はこんな感じです。

Temp20

出典:気象庁 季節予報 地方=全国 予報期間=夏(6~8月)

さて、ココまで来ると、とりあえず電気の問題がなくても何をしなくちゃいけないかってのは幾つも思いつくはずです。

 

そして電力事情の話

誰が何を隠してるだとか、やっぱり駄目じゃんとか、誰が隠してたとか、誰が嘘ついてるとか、法的根拠はどうなんだよとか、法的根拠無しで要請なんかするなとか、本当はこうなんだよとか、東電をどうするこうするとか、電気料金が上がるぞとか、それは許さんとか、火力で大丈夫だとか、でも燃料はどうするんだとか、だから電気料金は上がるぞとか、それも許さんとか、計画停電避けられないぞとか、でも実は大丈夫なんだぜとか、まぁいろんな意見や事情が各所にあるのは百も承知しております。

ただ既に判っているように、起きる可能性が低いからと準備を怠ると実際にコトが起きたときに何も出来ないわけです。何かが起きないように努力するのは大事ですが、起きることを前提に必要な準備をして、結果的に「あの準備は無駄になっちゃったんだけど、それはそれで良いよね」という評価が出来る社会、あるいはそういう評価ができる個人でないと駄目なんですよ。

後出しジャンケンで文句を言っても駄目。そんな事言っても誰も助けてはくれません。ましてや助けてくれないって何なんだよと文句を言っても駄目。

 

今、何をするべきか。

もちろん関係各方面の多大なる努力に依存するところではあります。何しろ社会のインフラの話ですから一個人としてそちらに直接貢献できることはそれほどありません。

ただ、そういう状態になったときに個人として、一人の人間として如何に自分を守るか、如何に家族を守るかというコトは考えておくべきだと思うんです。震災直後の混乱はだいぶ収まってきました。色々な物資も普段どおり手に入るようになって来ました。

ってことで、夏に向けて何が起きそうかをキチンと考えて、それに一人の人間としてどう対処するかを考えて、そのための準備をする時期なんですよ。正に今が。

少なくとも私はそう考えていますし、そのために何をしておかなくてはいけないかってのも考えています。流石にワタシ的に守るべきものもありますし、ね。

bibendum_iwa

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岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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