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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2011年4月20日

2011年4月21日の投稿

2011年4月22日 »

とても有名な演説の中のフレーズです。1961年ジョン・F・ケネディが第35代アメリカ合衆国大統領に就任した際の演説。時代背景もなにもかも今と違う時代の話です。その後暗殺された1963年11月の時点でまだ1歳ちょっとだった私は当然その演説に直接触れた訳でもなければ、暗殺のニュースを見た記憶もありません。全ては歴史のなかで学んだ事。

でも、今のこの日本の状況を色々と考える上で何かありそうな気がしています。

 

ニューフロンティア政策が目指したものと時代背景

第二次大戦後の冷戦の最中。アメリカが直面していたのは当時のソビエトとの対立構造。その中での演説ですから、実はその裏側にある事情は今とは全く違います。ただ、理由や原因はどうであれ国家の危機と言うものを感じ、そのなかで旧来のやり方とは違う何かを求めたアメリカ国民から最終的に選ばれた訳です。

もちろん政治能力的にどうのとか、その後の政策がどうのとか、あるいは暗殺に纏わる色々な話というのはあります。もちろん国家としてのアメリカがどのように振舞ってきたかなど、色々と意見はあると思います。でも私たちが知っているのは歴史が検証した結果。その時点での時代の流れとそこでいろんな人が接してきた状況とは色々な意味で温度差があるのは当然です。

ただ、そんな中での就任演説には色々と考えるところが多いのは事実なんじゃないかと思うんです。

われわれの幸福を願う国にせよ、われわれの不幸を願う国にせよ、あらゆる国に対して、われわれは自 由の存続と成功を確保するためなら、いかなる代償をも払い、いかなる重荷も負い、いかなる苦難にも立 ち向かい、いかなる友人をも支持し、いかなる敵にも対抗することを知らしめようではないか。

われわれは、これだけのことを、そしてそれ以上のことを誓う。

われわれが文化と精神の起源を共有する古くからの同盟国に対して、われわれは誠実な友人としての忠 誠を誓う。一致団結すれば、多くの共同事業において、できないことはほとんどない。分裂すれば、われ われができることはほとんどない。反目し合い、ばらばらに分裂すれば、とうてい強力な挑戦に立ち向か うことはできないからである。

世界の長い歴史の中で、自由が最大の危機にさらされているときに、その自由を守る役割を与えられた 世代はごく少ない。私はその責任から尻込みしない。私はそれを歓迎する。われわれの誰一人として、他 の国民や他の世代と立場を交換したいと願っていない、と私は信じる。われわれがこの努力にかけるエネ ルギー、信念、そして献身は、わが国とわが国に奉仕する者すべてを照らし、その炎の輝きは世界を真に 照らし出すことができるのである。

だからこそ、米国民の同胞の皆さん、あなたの国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。 あなたがあなたの国のために何ができるかを問うてほしい。

世界の市民同胞の皆さん、米国があなたのために何をするかを問うのではなく、われわれが人類の自由 のために、一緒に何ができるかを問うてほしい。

最後に、あなたが米国民であれ、世界の市民であれ、今ここにいるわれわれに対して、われわれがあな たに求めるのと同じ力と犠牲の高い基準を求めてほしい。善良な良心を唯一の確かな報奨として、歴史を われわれの行為に対する最後の審判として、神の祝福と助けを求めながらも、この地球上における神の御 業を真にわがものとしなければならないことを知りつつ、われわれの愛するこの土地を導いていこうでは ないか。

 

出典:在日米国大使館Web Site 大統領就任演説(1961 年) ジョン・F・ケネディ
*上記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

 

このメッセージの直接の相手は当時のアメリカ合衆国民です。時代背景から立場立ち位置から全部今とは違います。でも、この引用から更に無理やり抜粋するこの一文は非常に高い普遍性を持っていると思うんです。

あなたの国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。 あなたがあなたの国のために何ができるかを問うてほしい。

 

いろんな事を思わざるを得ない、考えざるを得ない状況にあるのは事実です。それぞれの人がそれぞれの立場でいろんな事を考えて、それを主張している状況であるのも事実です。

因みにこの演説は国威発揚という意味もありますから、多分に政治的なメッセージを含んでいるのは事実です。でも、姿勢として求めている部分にそれほど今とは違うところは無いような気がしています。もちろん個人としてどうよとか、家族を目の前にしてどうよというところはあります。私も人の子の親です。家族もあります。その立場で考える事はいろいろあります。

でも・・・ だからこそ、誰もが最終的にこの国をどうやってゆけばよいのかという事を常に頭の中で意識していないと駄目だと思うんです。政治やら行政やら何やらを非難するだけでは、糾弾するだけでは、求めるだけでは駄目だと思うんです。気に入らない意見に脊髄反射してるだけじゃ駄目だと思うんです。短絡的に原発全部止めて自然エネルギーに替えろとか言ってちゃ駄目だと思うんです。目の前の困難に立ち向かうのと併せてもっと大きな視点を持つべきだと思うんです。顕在化した危機に対応し、その先の不確定な要素を意識しつつ、将来の姿を共に創りながらそれぞれ自分の目の前の問題に対処するべきだと思うんです。

今の政治体制がどうのとか、どの企業の対応がどうのとか、誰が幾ら出したとかそんな小さな話じゃないです。もっと大きな話として。

 

少なくとも私はそう思っています。
今はそういうコトをキチンと考えるチャンスだと思うんです。
だって、この国を棄ててどこかに逃げ出す気はありませんから。

bibendum_iwa

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岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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