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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2011年4月10日

2011年4月11日の投稿

2011年4月12日 »

つまみを捻れば火がつく。あるいはボタンを押せば暖かいものが食べられるという状況は、今の日本の基本的な日常生活の中では極普通の話。もちろん蛇口から水は出るし、お湯すら出てくる。それも多分日常の中では普通の話。そもそもそれが誰の手に寄ってもたらされた恩恵かなんてのは考える事が殆ど無いのが日常での普通の話。

でも、それが無くなったらどうする?というのをいろんな角度といろんな状況で試されているのが今の関東から東北の地域であるわけです。

 

火をどうやって熾せばよいのか判らない、という良くある光景

これが一番良く見られるのが、いわゆるバーベキューをやろうとしたときのお話。極端な場合「これが一番いいんだよ」と備長炭と着火剤とバーナーで何とかしてやろうと苦心する人を見かけることがあったりしますが、基本的なやり方が身についていれば非常に着火しにくい備長炭をお手軽バーベキューなんかで使う事はありません。

じゃぁ薪で火を熾して云々と考えても、実はそこにマトモに使える鉈が無かったり、下手すると鉈自体が無いのに薪を井桁に組んで新聞紙を丸めて(やっぱり)着火財をぶちまけて「何で火がつかないんだよ」と嘯く姿ってのも、実はそれなりに見かけます。最低限でもナイフか、あるいは小さい枝とかを拾ってくるくらいの知識があれば良いんですいけれど。

これらはひとつの比喩です。そんなの学校で教えてくれなかったしぃって言っても、その場でそれだけしかないときには、それで何とかするしかない。ただ冷静に見ると、実はそこに全部の材料は揃っていて、その使い方が間違っている場合もある。でもそれが判らないという場合もあります。

何をどうすればよいの?
いや、まず事前に勉強しておこうよ。

 

今目の前にある便利なものが一旦無くなった状態を考えて、それから自分の身の回りを見直してみるというコトの大切さ

震災の直接的な被害を受けている場合にはそうは行きません。既にどうやってサバイブするかと言う状況ですから、これは既に別次元の話になります。

ただ、そうでない場合が問題。たとえば私の場合、直接の震災の被害を受けていないと多くの人が信じている広いエリアも実は被災エリアだと思っています。もちろんそれを踏まえつつ、今は日常の生活ができるんだから勤めて普通にしていようよという話は納得します。避難生活をしなくて良いのなら、つとめて普段どおりの生活を送るように勤めるべきだと思います。

ただ、少なくともそれらのエリアに住んでいてとてつもなく不便な状況を多くの人が経験しているわけです。もちろん近い将来に再びそうなるのか、もっと酷くなるのか、はたまたこれで落ち着くのかは誰にも判りません。でも、少なくともそこでそれぞれがいろんな事を考えたと思うんですね。だからこそなぜかトイレットペーパーや缶詰やガソリンの買占めに走ったんだと思うんですね。でも、たとえば断水しているなかでトイレットペーパーと貯めた水で水洗トイレを使っても下水処理場が止まっていたら実は大変な事が起きるのですが、そこまではあまり考えなかったりする。そんな細かい事知るかといわれてしまうとどうしようもないのですが、それやこれやの対策のために本当はもっと広い範囲の事を考える必要があるはずなんです。

 

(自称)夜の街警備員としての印象でいうと

たとえば勤務先に程近い銀座や赤坂などのいわゆる飲み屋街の状況は、店の中に足を踏み入れなくてもその周辺をひとまわりするだけで如実に判ります。まぁ悲惨ですね。誰もいない。ネオンが消えて寂しいなんていう情緒的な話ではないです。もちろんそんな中でも人がそれなりに出入するところもありますが、それなりに納得できそうな理由の店ばかりのような気がします。

不要不急だから?そうなのかもしれません。

帰り道にまた帰宅難民になるのが怖いから?それはわかります。

呑んで騒ぐ気分にあまりなれないから?無くはないとは思います。

実は景気の先行きを考えると不安になる部分があるから?それもわかります。

単純に3.11前の世界には戻れない。理由は単純じゃありませんが、これは間違いなくて、その影響は多分長く続くと私自身は思っています。必要以上に悲観視する必要は無いと思いますが、それでもソーシャルな何かでみんな繋がって頑張ろうよと言ってる場合じゃなくなってくるんじゃないのかな?という気もしています。

あ、もちろんそのあたりを否定するものではありませんし、たとえば東海中部以西の地域では直接的な影響は殆ど無いわけで、その地域が今後の日本を支える大きな役割を果たす事は間違いないでしょうから、そこはキチンと考えないといけない。日本は狭いんだからみんな一律で、なんて訳のわからん精神論は必要ないと思っています。ただ内需全体を考えたときに全国のいろんなところでの相互依存関係がありますから、単純に西日本だけで頑張れは無いのも事実。

バランスとまでは言いませんが、いろんな局面でグラデーションが付くのは仕方ないと思います。

 

で、ぐるっとタイトルに戻ってですね

薪で火を熾せる事は多くの人が知っていると思います。オール電化の家で育って火を見たことが無い子たちが増えている状況は憂うべき事態だと思うのですが、少なくとも20歳以上の殆どの人で一度も家庭で火を見たことが無いということは無いと思います。火がつけば暖をとったり食事を作ったり風呂に入ったりすることは判っているわけです。それは知ってるわけです。

でも、自分でまっさらの状態から火を熾せるってエライの?

別に熾せるからエライとは思いません。でも邪魔にはならない。それを踏まえつつ、それでもたとえば薪と鉈、更に新聞紙とマッチ数本かライター一個あれば無敵だぜと言えるかどうかというところが人間としてサバイブできる第一関門のような気はします。

でも、そんなの学校で教えてくれなかったって?

前述しましたが、そんなのどうでも良いです。親でも地域でも何でも、まず基本的に生きるスキルのひとつとして教えあいましょうよ、と思っちゃうんです。親同士大人同士として、そして子供たちへ。ソーシャルな何かで楽しく生活するスキルだとか、スマホの今後がどうのこうのという知識が不要だとは言いませんが、それくらい何とかしようよと思っちゃうんです。

 

別に誰にどうしろという話ではないです。
でも、誰しもそんな部分をちょっと振り返って見直してみても悪くは無いんじゃないのかな?くらいは思ってますけど。

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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