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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2011年1月30日

2011年1月31日の投稿

2011年2月1日 »

以前は毎週毎月買っている雑誌ってのがいくつもありました。もちろん年代やら状況によって内容も種類も数も変わってきていますが、或る一定期間買い続けた雑誌を「定期的に読んでいる」と分類すると、結構な数を買っていた時期がそれなりの期間ありました。

ただ、最近はそればかりではなく立ち読みする事も含めて雑誌に触れる時間が非常に短くなっていることに、ふと気がつきました。

良いんだか悪いんだか。いや、決して良いとは思ってないんですけどね。

 

週末にまとめ読みする新聞、横目で眺めるネット上のニュースサイト、たまに早く帰れば眺めるテレビのニュース番組、そして…?

まぁ確かに情報を入手するルートが増えた昨今、どういう入り口からでも色んな情報に触れることは容易になっています。ただ、度の入り口からという話はあっても実はたどり着く情報ってのは昔とそれほど変わっていないっていう話があるよねっていう意見を持ってるんです。私の場合。

たとえば何らかのインターネット上のサイトのページに色んなジャンルのニュースが載っていたりしますが、これらは基本的にどこかから配信を受けたもの。報道媒体でなければ取材能力は持ち合わせていませんから、それは当たり前の話。

では、それ以外の媒体だとどうなる?

まぁそれぞれだとは思うのですが、それほど全方位で情報を集められるほどの時間も能力も必要性も無い私の場合、ある程度はルートを絞ってもそれほど不自由している気にはなりません。

でも、これって意外に落とし穴かもしれませんけどね

たとえば同じような事を感じてる人の中には「まぁ色んな人がアンテナ張ってるんで、TwitterのTLを見れば何が起きてるか判るしさ」などと豪語する方もいますが、そこで誤報が乱れ飛んだ事例には既に事欠かないので、結局誰かの一言よりもキチンとした報道なりソースなりへのリンクを優先しちゃいます。

ということで、たとえば一般のニュース系の話でも、既存の報道機関のサイトに飛んで行って確認をする、みたいなところってのは変わらないんです。私の場合。

 

結局(広義の)従来のメディアで裏を取る、SNS上などで見かける情報

で、ちなみにTwitterでの話で言うと、誰彼見境なく何千人もFollowするなんてことは最初からしてなくて、やっぱりそれなりにFollowする人を選ぶのには理由があったりします。

どのような話については自分のFollwerの誰を信じるんだよという部分での切り分けがホボ出来ている状態なんで、あまり訳の判らんネタでTLが埋め尽くされることってのは無いという、非常に平和かつ眺める意味がそこにある「Twitterのある生活」を楽しめていたりはします。

もちろん各媒体社なり機関なりに向き不向きもあれば好き嫌いもある。でも、流れている情報の裏を最終的にそっちで取るって流れが急に変わるほどの大きな流れが別にあるかっていうと、正直見当たりません。

市民メディア? 地域情報であれば大丈夫だとは思うんですけどね。
なんて、結局のところコンサバな意見から脱せない私ですが。

 

で、ぐるっと回って雑誌の話に戻すと

正直、雑誌を読む時間は無いけれど情報には触れたいので、その分時間の隙間で何かしらの情報なりネタなりを得ようとする。とりあえず情報に対する欲求ま間違いなくあるんですよ。

で、私の場合、たとえば何かしら登録してあるカードなり会員組織なりからの会報とか機関誌みたいなのに頼りがちになってしまうのですが、これとて情報の質が非常に偏る危険性があるわけです。

そう。かつて「機内誌症候群」と呼ばれた問題。

キチンと理解してる人から言わせると「そこまで端折るなよ」というレベルの説明方法や文字量や情報量で伝えないといけない。ということで間違いではないけれど背景が判っていないと完全に誤解するような言い回しやら説明もてんこ盛りになっちゃうんですが、一見とても丁寧にポイントだけを伝えてくれているような気分になっちゃう。

そう。これはヤバいんです。表層だけを理解する以前の話なんで。

ちなみに機内誌症候群ってのは元々、企業のエグゼクティブが雑誌すら読む時間が無い中で飛行機で移動している間に目に触れる機内誌に書いてある「最新トレンド」的な話をそのまま真に受けて指示を出しまくる系の話なんですが、実際のところたとえば新聞でも雑誌でも見出しだけを眺めて読んだ気になっていたり、それこそTwitterのTLやWeb系メディアの記事などのタイトルだけをみて「これが来てるんだ~」なんて理解していると、多分同じことに陥ると思うんです。多かれ少なかれ。

そう。これはヤバいです。せめてもう少し掘り下げて理解した方が良いと思うんです。

 

ただ、そこで必ず忘れちゃいけないのが、誰がどういう立場で何をどう切り取って伝えているのかという事をちゃんと見ること。それを忘れると、結局物事の一面だけを見ていることにすら気がつかなくなる。

なんか最近の私のこの手の話の結論は、常にココに帰結するような気が居てはいるんですが、他に言いようが無いんですよね。

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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