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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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例のエコカー補助金の打ち切りの話を踏まえつつ、そういえば時々「エコ」云々という言葉を本当によく見るよなと思いつつ、でもその「エコ」って何の略なの?と思うようなことも時々あるよなと思いつつ

 

どんな「エコロジー」なモノも商売に結び付けば「エコノミー」な側面を持つわけで

エコカー補助金にしてもエコポイントにしても、その対象となるモノが生活に必要であるモノであれば、それを従来のモノよりも更に燃料効率なりなんなりが良いモノに買い換えてもらった方が長い目で見て良いよね、という発想があるわけです。

ということでで「エコポイント」なり「エコカー補助」なりといった「エコ」を題材にした「エコノミー」、つまり経済が動く訳です。ちなみにこれ自体は経済活動全体からみて基本的には景気刺激策の一つとしてはアリだとは思うのですが、補助なりなんなり自身は何らかの財団や企業の経済活動の結果もたらされる利益の還元というモノとは性格が違いますから、当初決めた予算を使い切ると終わるわけですし、実際にエコカー補助金は終わってしまいました。

まぁ、いわば元々そういう約束というかルールで始まっていた訳ですから、それに対して四の五の言う筋合いのものではないと思うけれど、どういう風に予算全体を見積もっていたのかな?と言うところには少し興味があったりします。

 

ちなみに「エコノミー」に支配される「エコロジカル」な活動をどちらかというと嫌う風潮にちょっと触れたことがあるのですけれど

何かを維持し続けるためには、そこにスポンサーとして何かが存在し続けなくてはいけませんし、その立場を企業活動の一環として支えてゆくというのもひとつのあり方だとは思います。

ただ、余りにも「私たちはエコに配慮しています」という声ばかりが届くようになると、ちょっとどうかな?と思ったりします。

実はすごい落とし穴なんですが、たとえば駅のホームやコンコースなどの電飾看板ってのがあります。ポスターとは違って比較的長い期間同じ内容が掲示されるモノですが、幾つかの場所でいわゆる「企業広告」としてこの手の取り組みを強調した内容を訴えるケースがあります。いや、それ自身は別におかしいことではないし、実際にそのように取り組んでいるのであれば社会にとってきっと良いことなんだとは思います。

でも、製品は「エコ」なんとか、企業自身も「エコ」な私たち・・・っていうメッセージばかりが目立つようになると、ちょっとお腹一杯感が出てくるような気がします。特に毎日文庫本を読むのも難しいほど混んでいる電車に結構な時間乗り続け、基本的に同じ駅で降り、同じ道を通うサラリーマンとしては、その途中にあるものに殆ど毎日触れる訳です。で、そこで同じようなメッセージを毎日見る訳です。

う~ん。何がどうだとは言わないのですが、大抵のモノは単なる壁の模様だくらいの意識しかしませんが、でも時々「なんだか押しつけがましいなぁ」と思うようなモノに出くわします。しかもそれが1カ月とか半年とか、下手すると何年もそこにあったりするわけです。

う~ん。

 

かつて展示会なり宣伝なり広報なりを直接担当した事もあるという私としては、毎日そこを通る(というか通らざるを得ない)人を意識したメッセージングって出来ないかなぁ、と、ちょっとだけ思ったりします。

ちなみに、どこの駅のどの企業の度のメッセージなんだよ?とかそういう話ではないんですけどね。

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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