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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2010年7月26日

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2010年7月28日 »

純粋に私見ですが、テレビ放送には大きく二つの面があって、ひとつは報道系番組に見られる速報性の部分、そしてもうひとつはドラマなり何なりといった速報性をそれほど求められない部分じゃないかという気がしています。もちろん他の解釈もあるということは百も承知で、とりあえず乱暴にそう位置づけてみた場合、それが本当に放送という媒体が必須かどうかというところをちょっと考えてみるとですね・・・

 

たとえば速報性を求められる種類のモノ

いわゆるニュース番組しかり。あるいは例えば地震や台風の情報などといった種類の情報は、どちらかと言うと垂れ流しに近い形で流れてくるものが比較的許容される分野だと思ったりするんです。もちろん詳細を追いかけるという動きをするならば放送という時間枠に縛られた形態とは違う形での存在の意味と意義がありますが、常に誰もがPCの前に座っているわけでもないわけで、そうなると限られたリソースの中で伝えられる情報が何もせずに流れてくる状況というのは、少なくとも私にとってはありがたいものです。

もちろんTwitterのTLでドンドン情報が流れ込んでくるって言うのも有り難いといえば有り難いのですが、メシを喰いながらPCを叩くなんてのはしたくないし、そもそも家に帰ってまでPCの画面やケータイの画面を追いかけ続けるなんてやりたくない。

で、更には、そんなのを後から検索して映像を見るとかって言うのは正直やりたくないし、余程意味が無ければ録画して後から見るなんて事はしないわけです。ということで、少なくとも私にとって、こういう種類の情報はテレビ放送のような形で流れ込んでくる方が嬉しい。

あくまでも私見ですが。

 

たとえば別にテレビ放送じゃなくてもよいかもしれない種類のモノ

ドラマについては別に後からDVDなりオンデマンドなりで見れたら良い種類のモノと言えるかもしれません。事実、どうしても見たいドラマをカミさんは録画して子供が寝静まってからゆっくり見てますし、子供にしても、どうしても見たいアニメなどを放送時間に見てるといろいろと面倒くさかったり、結果的にダラダラと他のも見てしまったりするので、我が家的には基本は録画してどこかの時間でそれだけを見るようにしていたりします。で、私もそれを横目で見ながら遅い夕食を取ったり新聞を読んでたりするわけで、これは正直何時であっても特に問題ない種類のモノです。

少なくとも私と私の家族にとっては。

で、よくよく考えるとドラマやアニメ、何かしらのドキュメンタリー、そして映画や音楽番組など、実は何時見ても良いよね系に分類される番組って結構あったりします。

ただひとつ、私の場合にはそれらをテレビの画面を通じて「ダラダラ」と見るのが好きで、それらをPCの画面で検索して見るといった事はむしろ嫌いなのでやりません。大体PCを立ち上げてプログラムを立ち上げて検索して・・・なんてのをやりたくない。ということでDVDやHDのレコーダーが活躍するわけですが、いずれにせよこれらは電波に乗って飛んでこなくても構わない種類なのかもしれません。

あくまでも私見ですが。

 

で、そもそもテレビ放送なんてもうだめじゃない?論の対象になる映像コンテンツってどんな種類のモノなんだろ

って考えると、結局それが流れてくる時間やタイミングに依存しないコンテンツであるんだよな、ということで、もし本当に放送なんて論が台頭するなら、それを主張する人はそういう時間やタイミングに依存するコンテンツを見ない或いは必要としていない種類の人かもしれません。

乱暴な分類ですが。

となると、実は私はそれらの人とはかなり根本的な部分で相容れないんじゃないかと思ったり。そもそも音楽コンテンツと呼ばれる楽曲切り売りが「アルバム」という概念を崩したのが何だか我慢できないとか思ってる旧いタイプの人なので、どうもそんなところが気になってしまいます。

もちろん時代の流れ自体は理解していますし、私ごときが何を言っても何がどうなるわけではないですが、でも、やはり何だかしっくりこない部分があるのは事実。

 

因みに、私の親くらいの世代だと、リテラシー以前の問題としてPCを触るといった事すら難しくなる年代だという事実を目の前にして

誰もが簡単に使えるシステムといいつつ、例えばある程度以上の年齢になると自分の思うとおりにモノゴトを進めることが難しくなってくるんです。これはもうどうしようもない。もちろん最終的にテレビ番組を録画することとかもどこかで難しくなってきたりする場合もあり、あとはスイッチを入れて流れてくるものだけを見るしかなくなったりもするわけですが、それがダメな話ということではなくて、それがあるからこそ入ってくる情報や話もあるわけです。

そんな流れに既に両足を突っ込んでいる自分の親に、たとえばPCでYouTubeとかで色んなモノを探してみたら?とか言っても限界があるわけです。幸いな事にかなり普通にPCが触れる私の父親ですが、それでも70代も後半になると無理が利かない。

そんなところで新しいデバイスが入ってきてもとても許容できる話ではないんですよね。

 

じゃ、たとえばそれこ「デジタルネイティブ」と呼ばれる世代がたとえば40代とかになる、今から20年後とか30年後にどうなるんだろ?

正直、その頃70代とかになっている私は、多分その時期の最新の機器を使うことなんてとても出来ないと思います。絶対に大丈夫なんて自信は全くありません。むしろ、それまでに使い慣れた何かがそのまま使い続けられるほうを選ぶでしょうし、そうでなければ自分からそういう環境を遮断してしまうかもしれません。でも、それって私だけじゃないと思うんですよね。だって、「私がおばさんになったら、あなたはおじさんよ」ってのは誰にも公平に及ぶ事実ですから。

とはいえ、その時点で何をどうしてるのか?それは誰にもわからないとは思います。

そして、自分がどうなるか?なんて話は、あくまでも私見ですし。

bibendum_iwa

私の自宅は横浜市北部(青葉区)の住宅地なのですが、比較的早くから住宅地として開発されていた場所で、それこそ1970年代には中心となっていたであろう私の自宅の最寄のバス停付近に「ショッピングセンター」という看板のついた10軒ほどの商店の入れる建物と、その脇にテントを歩道に張り出した10軒強の商店の並ぶスペースがあります。ただ、そこで現在店舗として営業あしているのはスナックが1軒、散髪屋が1軒、そして通りの向かいに蕎麦屋が1軒だけ。先月末には40年そこで営業していたパン屋さんが閉店しました。そして今は正にシャッター商店街となっています。

 

私がそこに住み始めた10年ちょっと前にはもう少しお店が開いていたのですが

今残っている店以外には、酒屋、肉屋、八百屋、クリーニング屋、パン屋、乾物屋、豚カツ屋、今の散髪屋とは別の美容院、CDショップ、そして居酒屋などが営業していました。既にその頃は3分の1くらいの店舗スペースはシャッターが降りていましたが、まだそれくらいの店は営業していました。

でも、当然のように近所には増えたり減ったりしつつ数軒のコンビニが常に存在し、近くの田園都市線青葉台駅前にデパートやら有名なスーパー数軒が営業を始め、飲食店やら何やらが山のように増え、更にはクルマで20分くらいのところには巨大なショッピングモールが出来、そうなると何となく人通りが少なくなり、そのうち1軒、また1軒と閉店して行き、そして今の状況。

ただ、自分自身がそこで買い物をしていたかと言うと微妙で、パン屋と乾物屋、そしてたまに酒屋には行っていましたが、それ以外のお店には中々足を向けていなかったのは事実。そんな私が寂しくなったよねなんて言う資格があるのかどうかってのは問題ですが、以前は夕方の時間などそれなりに近所の子供がうろちょろしていたり、普通に買い物に立ち寄る主婦や帰り際に何かを買って帰るサラリーマンの姿もそれなりにあったのですが、もうそういう買い物をする店自体がありません。

自分自身どうよ?という話はやはりありますが、それでも寂しくなったよねってのは正直な感想。

 

もちろん地方の有力都市ですら広がっているシャッター商店街とは規模が違うわけですが

どちらかと言うと団地で育った年月の方が長い私の子供時代の場合でも、団地の中心にある商店街やその周辺にある古くからある商店街の中を友達と一緒に走り回ってお菓子を買ったり、あるいは駄菓子屋とかで少ない小遣いをハタいて訳の判らん玩具を買って帰って親に怒られたりといった思い出があるんですよね。

そんな環境がよいならそういうところに引っ越せばいいでしょ?とか言う話もありますが、それも中々簡単ではない中、それでも近所にそういう場所があったのは今の住処を決める上で結構評価が高かったのですけど、ある意味自分で自分の首を絞めてしまったようなところもあるわけで・・・

 

もちろん、コレもひとつの流れなんだとは思うのですが・・・
やっぱりちょっと寂しいなと思う気持ちは変わらないです。

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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