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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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2010年7月1日の投稿

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展示会やらセミナーやらを随分と昔からやっていたのですが、最近オフィスを引っ越すという経験をした中でふと思い出したのが「そういえば昔はPCの空き箱の置き場に苦労したよな」という件。

持ち込んだものは基本的に撤収時に全部引き上げるのが展示会やセミナーの基本。でも移動中に壊れると困るので、当然元箱なり搬送用の段ボール箱なりに入っているわけです。いや、別に1台2台ならどうにでもなります。でも、これがたとえば100台とかになると、実は恐ろしい事が起きたんですよ。

 

1990年代、ディスプレイは基本的にCRT、つまりブラウン管の時代でした

プラズマディスプレイなり液晶ディスプレイなりが微妙に存在していましたが、その頃はまだまだ価格も高く、基本的には特殊用途的な扱い。一般的にはCRT、つまりブラウン管のディスプレイが全盛だったころ。15インチが多かったのですが、たまに17インチとかがあったりもしましたが、まぁ何しろそれ自体が今から考えると巨大です。奥行きが50センチ近くあったりして、デスクトップPCにキーボードをギリギリにくっつけても展示台の奥行き70センチだと本当に一杯になっていた頃です。もちろん状況に応じてノートPCも出回り始めていましたが、それでも主流はCRT。

で、何が起きたか?問題は、その荷姿です。

PC本体で箱ひとつ。それより巨大なディスプレイの箱がひとつ。更に物によってはキーボードで箱がひとつ。大体このセットでした。そう。PCが1セットで大きなダンボールが3箱。

そろそろ皆さん気づきました?(笑

 

PC1台に段ボール箱が三つの恐怖

当時の勤務先は、それなりの規模の展示会だとデスクトップを100台くらいは平気で並べていたという無茶な出展社でした。つまり、エイヤで展示会本番中にはダンボールを300個保管しておく必要があるわけです。このために搬入の為に用意した11トン車をそのまま倉庫代わりに使ったりとかしないと、そもそも会場に置き場なんてありえない話です。

でもそれは単に保管しておけばよいだけの話だけで、実はそれらを一度全て展示のフロアに持ち込む必要があるわけです。こちらの方が本当はもっと恐ろしくて、実際のところ、「トラックが荷捌き場に入りましたよ~」と連絡をまぁ一体いつになったら届くのやら全く判らない状況になるわけです。そして全部届いた時点で・・・ そうです。ご想像の通り、それなりに広いはずの展示フロアがダンボールの山に埋もれる話になります。

因みに自社主催で幕張メッセをホボ全館使った展示会などでは、PCの総数が運営のためのモノも入れると数百台のPCが現場にありました。このときには多くがノートPCでしたが、それでもまぁ半端な数じゃなかった記憶があります。

いや、まぁ、そんな事もありました。

 

たまたま最近はオフィスの引越しのダンボールの山を良く見るのですが、それに較べると楽になったよなとシミジミ思う私。でも、歳を取ったなりに昔話を思い出すくらいの余裕はあります(笑

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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