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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2010年6月19日

2010年6月21日の投稿

2010年6月22日 »

相変わらずTwitterにどこかで接していないと呼吸が止まりそうな私ですが、昨今のTwitterの不安定度合いは正に私の息の根を止めてしまいそうな勢いで・・・ってのはどうでも良い話ですが、以前から時々荒れるTweetを眺めて思うのが「あなたは私の質問に答えるべきである」という論調に起因する問題の事。

なんでだろう?

 

確かにTwitterは色んな人の間の距離を縮めてくれる、ように見えます

これは見え方の問題ですが、芸能人であろうが政治家であろうが、あるいは企業の経営者であろうが、Twitter上ではある意味同じように見えます。それぞれの人が個人的な話や何かしら仕事や役割に関わるTweetをしているのを見る事が出来ます。

とりあえずココまでは何の問題もない。

問題は、その人と直接関わりがあるわけではないが、その人になんらかの働きかけをできる、ように見えること。もちろん、そういう働きかけにある意味精力的に答えている方もいらっしゃいます。ただ、自分のTLの中で見ている動きがその人の全てではありませんし、そもそもTwitterを始めとしたネットワークの中だけで生きているわけでもありません。その人にはその人なりの立ち位置があって、そのときの状況でTweetしてるわけで、たとえばFollower一人のためにその人が返事をするなりやり取りをするなりというのはその人の判断なわけです。

そう。ここからが問題。

その人との距離が縮まったと思っているのはFollowしている人の個人的な考えであって、Followされている人から見たときには単なる見知らぬ人。その人から何かメッセージが飛んできても街中でいきなり呼び止められる事となんら変わりないわけです。その人の何かしらのTweetに反応しないからと言って何かを言われても「そんなの知らんよ」と言われても何も不思議は無い。でも、Twitterの世界、あるいは広くソーシャルメディアの中では違うでしょ?と言わんばかりの議論のすれ違いが時々見られます。

これは基本的なソーシャル、つまり「社会」に対する理解の度合いの問題。かなり根が深い問題ですね。

 

私の持論は「Twitterは公開チャットである」という立ち位置

もちろん私のTweetのいくつかは特定の誰か、あるいは一定のグループに向けられているものが含まれます。具体的に@をつけるケースもありますが、あえてそれを付けていないTweetもあります。もちろん純粋に自分自身の単なる独り言系もありますが、いずれにせよココで重要なのは、そういうものの多くが実は事前に何かしらの形で知っている人とのやり取りである、というコトです。

別にTwitterを通じて世の中一般に働きかけるなんて高尚な思想は持ち合わせていないということ。

これです。ここがとても大事。これが、このオルタナティブブログでは明らかに自分の中での立ち位置が違うところです。例えばTwitter上でのFollowerの数には私は別に拘りませんし、相互Followなんてのはそもそも興味が無い。もちろん多くの方にFollowしていただいていますし、その皆さんには感謝いたしますが、自分がFollowするかどうか、それこそBlockするかなんてのは私が決める話です。

だって、私のTime Lineなんですから。

もちろん、一方的に私だけが知っている方もいらっしゃいます。そんな方から何かの拍子にFollowしていただくと、これは素直に嬉しい。何かの勢いでReしていただければそれも素直に嬉しい。その上で何かしらのやり取りが始まるケースも無くはないですが、でもそこは「社会に生きる大人としてのルール」が厳然とあるわけです。

誰もがフラットな関係であるわけが無い。

 

有名人だから私の質問に答えるべきである論が見える瞬間

幸いな事に私ごときではそのような論調で議論を吹っかけられる事は余りありません。そもそもTwitter上ではろくでもないTweetしかしてませんから心配するほどの事も無いのですが、知人や友人でたまにそういう状況になってしまう方がいます。私の場合でも、稀にあります。

そんな時、知らない人からの働きかけであれば基本的にはスルー力を発揮する訳ですが、たまに時間があるときなどに答えているケースがあります。別に反応しなくても全然問題ない(なぜなら単に街中で声を掛けられただけですから)のですが、そうすると更に「私は知りたいんだ。だからあなたに質問してるんだ。どうなのか答えてくださいよ」という話になるケースが散見されます。大抵は水掛け論です。

で、そんなやり取りが一通りあった後で@なしのまま「所詮こういう奴はみんなこうなんだよね」的な話で勝手に自分の中で終わらせたりという流れがあったりもします。

でもね、話かけた相手はあなたの事をそもそも何処のどなたか全く知らないんですよってのもよくある話です。これが知り合い同士の場合には「これってどうよ?」的な話がTwitter上だけで展開されるわけも無い。ネタフリだけをTwitter上でやっててもその後は普通にメールになったり、別の直通のチャットになったり、時間があえば普通に会って話をしたりするわけです。で、その中の断片とかがTweetに出てきたりして周囲から見ると全く意味不明だったりする事もあるわけですが、まぁ所詮そんなモンじゃないかと思うんですよね。

 

何らかの必然性か役割を負っていない限り、誰も知らない人から聞かれたからと言って真面目に懇切丁寧に何かしらモノを教える義務は無い、ってのは基本的な話だと思うんだけどな、と時々思ったりします。

もちろん、社会に対して何かしら働きかけるぞ!的にTwitterを使われている方もいらっしゃるのは知ってますし、それを否定するものでもありません。むしろ私には出来ない事をやっているので、それはそれで凄いとは思います。

でもね、いや、なんだか、そんな微妙に荒れた流れをTL上に時々見かけるもので・・・

 

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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