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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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現在4機存在しているNASAのスペースシャトルは既に退役が決まっていて、現在NASAは退役後に展示してくれるところを探しているところです。運用上の問題やコストの問題などがあって単純にシロウトがどうのこうのと言えるものではありませんが、アポロ11号の月着陸の映像を小学校のときに見た時に強烈なショックを感じた私としては、なんだか少し寂しい気はします。

でも、まぁ、それはそれ。逆に考えると、今まではNASAの実用機として普段目にする事が出来ない機体が、今後はどこかで見る事が出来るわけです。宇宙に行ったそのものを。で、どこに?

 

現存するのは4機

アトランティス、エンデバー、ディスカバリー、そしてエンタープライズ。因みに最後のエンタープライズは初号機で、滑空試験機として作られたのでエンジンは積んでいません。

この中から、既にアトランティスは既にスミソニアン博物館に行く事が決定していると言う話を聞いた事があったのですが、他はどうなるんだろう?と密かに思っていたところにこんな記事。

この記事によると、移転のために28億ドルが必要との事。もちろんその後の維持費については引き取った先の責任ですが、とにかく引渡し前の整備をした上で最寄の空港での引き渡し。このコストに世界的に有名なスミソニアン博物館も「この移転費用だけで年間予算を超えるのですよ」と難色を示しているとのこと。

う~ん。流石に半端じゃないですね。

 

ま、いずれにせよ今年中に飛行計画が全て終了する予定で

山崎直子さんが飛んだのはSTS-131(ディスカバリー)というミッションで、関連情報は・・・JAXAはこっちで、NASAはこちら。そして5月26日にはアトランティスがSTS-132を終了させ地上に帰還しました。で、残りとしてはSTS-133(ディスカバリー)、STS-134(エンデバー)が飛んで年内に全ミッション終了の予定となっています。NASAのSpace Shuttleのサイトこちら

現在の宇宙開発は各国の協調関係のなかで多くのモノゴトが進んでいて、ロシアのソユーズだけではなく、日本のHTVも大きな役割を果たさなくてはいけないことになっています。

因みに例の事業仕分けにもでた話ですが、このような活動が一体なんの役に立つのかとか、そのお金をもっと別のところに回せとか、色んな議論があるのはもちろん理解しています。ただ、私個人としては、このような活動が日に陰に色んなことをを知る機会となり、何かしら新しいことを生み出すいわば知識のためのインフラを構成する活動なんじゃないのかな?とは思っています。

そんな流れの中で、色々あっても間違いなく歴史の証人としてのスペースシャトルの実機がどこかで見られることになるって言うのは、ちょっと楽しみです。もちろん全部米国内でしょうから、そこまで行くのが大変なんですけどね(笑)

 

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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