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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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2010年5月19日 »

いわゆるクラウド系のサービスがそれこそ雨後の筍のようにあちらこちらに立ち上がり、企業ならずともそれらのサービスを利用して現在のシステム環境を「よりよくしたい」と考える流れ、ってのは次の何らかのパラダイムシフトが起きるまでは続くんじゃないかとは思います。

ただ、これらの仕組みは基本的にデータセンターのサービスをオンデマンドで使うというコト。そしてサービスを利用する以上は何らかの対価としてのコストが発生します。課金モデルについてはサービスそれぞれで異なりますから一概にどうだという話はし辛いのでですが、そこに従量課金モデルが含まれる場合は、当然ですがそれなりに注意が必要です。その金額にビビッてサービス自体を使う事を躊躇するようになるとなんとなく本末転倒ですが・・・

 

TwitterのTLで見かけた「クラウドサービスでパケ死」という悲鳴

とあるサービス(一応ココでは名前を伏せておきます)をテストのために契約し、その後数日間ゴチャゴチャと使っていたら、あっという間に数十万円かかってしまい、エライコトになってしまったという悲鳴。従量課金ならではの話ではあります。

この手の話は、それこそケータイの世界で定額サービスが出てくるまでは普通にあった話です。現在では各通信事業者が色んな形での定額サービスを提供するようになりましたので、使いすぎた挙句に恐ろしい額の請求書を受け取る事は少なくなっていると思います。すくなくとも国内での利用においては。

逆に言うと、今現在は国内での定額メニューが通常は海外利用分には適用されないため、音声通話での着信側課金、ローミングで使う場合の通話料単価、そしてメールなどを受け取る際のパケット課金などが想像を絶する金額になることもあります。一部の通信事業者で海外利用分についても定額サービスする方向で検討、みたいな話はありますが、今のところはこういう状況です。

で、問題は、従量課金であることを余り気にせずに使っていた事、そして更に課金対象になるオプションが非常に簡単にチョイスできる仕組みが結果的に仇になってしまったという事例があるみたいです。

 

他山の石として

ストレージの量、プロセッサーの確保量、データ転送量など課金対象となるカテゴリーは多岐に渡ると思います。これはサービス提供側の状況次第ですが、それぞれに細かく単価を設定し、利用した分だけ払ってくれれば良いですよ・・・ということは、使えば使うだけお金を取るぜという話であるわけで、ここはリースなり何なりでシステムを利用するコストがバケツになり勝ちな自営システムとは大きく違うところだと思います。

かく言う私、新卒で就職した最初の会社での最初の仕事はデータセンターの営業でしたので、この従量課金の恐ろしさってのは身に染みています。例えばあるお客さまが作成した処理プログラムがループしてしまい、管理システムがループを検知して自動で止まるまでのホンの一瞬の間に数千万円の請求書明細が叩き出されてエライコトになったという場に居合わせたこともあります。結果的にチャラにするための各種の手続きに数ヶ月かかった記憶もあります。

 

定額サービスなのか従量課金なのか、あるいはその組み合わせなのか。いずれにせよ何らかのサービスを利用するということは、そのためのコストが発生するということであり、それが定型化できない用途の場合には見積もりが非常に難しいケースがある、というのは今も昔も変わらないよね、っていう話ですね。

 

bibendum_iwa

私の場合、寝る前に枕元に楽器やらカメラやらのカタログを数冊持ってきて、それを眺めながら沈没(就寝です)するのがもう20年以上前からの習慣になっています。年に1度くらいはテレビの前で気絶することもありますが、大抵の場合は午前0時前後のニュースが最後で、それ以降は殆ど見ませんし、それ以前の時間でも寝る直前っていうのは余りテレビなりPCなりの画面は見ない人です。

ただ、たまにテレビを見てるうちに本気で眠くなってしまい、そのまま布団に入ると目がちらついたり、あるいはなんだか途中まで見たドラマのストーリを頭の中で反芻しつつ眠りに落ちて、どうも落ち着かないとかが無くはないのは事実。でも、それが体に影響するほどには出ないのは、やはりそれほどテレビなりPCの画面を寝る直前まで見る事が少ないから、かもしれません。

 

画面を遅くまで見てると眠りを妨げる?

で、そんな中、見つけたのはCNNのこんな記事

まぁ、正直iPadに限った話ではないとは思います。実際、テレビをつけっぱなしにしたままソファーで気絶するほうが余程ケースとしては考えられるわけで、iPadだからとか言う話ではないでしょうね。

そもそも日本ではケータイ(あ、ここにはiPhoneなども入ると思いますが)を枕元を含めて片時も離さないという方が一定数存在しているわけで、この場合には下手するとこの記事で危惧されているiPadなんかとは比較にならないほど、ひょっとしたら何かの影響が出ているのかもしれません。

 

そもそもですね・・・

ただし、iPadやノートPCが睡眠サイクルを妨げる可能性についてなされた研究はまだなく、関連を疑問視する研究者もいる。CNNはiPadを持ってい る数人に取材したが、いずれも就寝前にiPadで読書を楽しんでおり、睡眠の問題は感じていないとの答えだった。

とオチがあるわけですが(笑)、いずれにせよ、寝る直前までバックライトで光る何かを見てるってのは余り健康的ではない気はします。

じゃぁ、バックライトが無いKindleとかの電子ペーパーってどうよ?という話もあるわけですが、私のように枕元でカタログを見たり、あるいは本を読むといった使い方だと、多分購入してから1週間ともたずに起きた時点で頭の下でひび割れた画面に御対面しそうです。それは困る。怪我しそうです。やっぱり私は個人の趣味ではありますが、絶対に紙の媒体が好きです(笑)

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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