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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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2010年2月19日 »

マーケティングという括りの仕事が長い私、それもB2Bがメインの場合にどうしても気になるのが具体的な誰にどういうメッセージを伝えて次の行動に移ってもらうかという部分。いわゆるコンシューマー市場を相手にする場合には「個」というのを追いかけるのは限界がありますが、いわゆるビジネス市場であれば最終的に「個人」を追いかけることに絶対に意味があると思い込んでいるんですね。

まぁそれ自体はワタシ自身の経験とかの範囲で自分が理解できた事なので誰にそれを強制するものでもないのですが、そういう思想があると当然あるメッセージを乗せる(載せるじゃないです)媒体というものの特性やら、その後ろに当然いるであろう(仮称)読者、あるいは(仮称)ユーザーってのが気になります。正直言うと、紙であろうがWebであろうが、極端な話プレゼンテーションする「人」であろうが、その向こうにいる誰かにメッセージを届ける「媒体」であるという、ちょっと極端な考え方も出来ます。

あ、これは誰に押し付けるわけでもないですよ。あくまでも一つの考え方。

 

情報自体が商品でないかぎりTwitterをはじめとするBuzz系メディアは信用できないという個人的理由

何しろその先にいる人の属性がわからない。例えばTwitterで言うと、自分自身がかなりのHeavy Userであることから媒体特性自体は結構理解しているつもりです。ただ、だからこそ、そこにいる全体を見た場合の、いわゆるTwitterのユーザーの属性がよく判らない。

世の中にはこのTwitterを含めてSNS系システムやサービスを利用したプロモーション、それもなんらかの意図を持って行うものからCGM的な立ち位置を取るものまで色んな方法論とかあるわけです。で、多分それで成功している例もあるんでしょうけど、世の中、上手くいった例というのは紹介されると直ぐに同業他社に真似されるんで中々出てこない。むしろ失敗例ばかりが派手に取り上げられたりするわけです。

その辺りの事情は個々の条件によって異なるので一概には言えませんが、とりえあずワタシとしては自分の経験、そして自分が過去から現在まで携わっているビジネスの分野においてはBuzz系メディアっていうのは難しいよね、というキモチを持っています。

あ、これも誰かに押し付けるわけではないですよ。あくまでも一つの考え方。

 

自戒をこめて。自分が使った事が無い、自分が触れた事がない、自分が理解していない媒体を使っちゃ駄目という当たり前の原理

どういうキッカケであれ、何かしらのメッセージを誰かに届けようとしたとき、経由させようとする媒体の事はキチンと理解していたほうが良いはずでしょ?と思うんです。「いや、若い人の考える事はわからんし」と言ってる偉い人は、実は偉くない。少なくとも一度も手を出さないというのはよくない。でも、よくあるんですけどね、そういう例は。

とりあえず触ってみて、とりあえず見てみて、とりあえずしばらく触れてみて、結果として「俺は理解不能だけど、こういう動きなんだ」ということまで言えればいいんじゃないのかな?少なくともソコまではやるべきだと思うんです。

あ、この最後の部分は誰にでも押し付けたい。四の五の言う前に一度自分で直接理解してみる努力はしようよ、という話。どういう結果や評価を下そうと。でも、その媒体の先にあるユーザーにリーチしたくて、その媒体が理解できないんだったらとりあえず暖かく見守るのが一番かと思ったり。

でも、もちろんワタシもそういう場には良く居合わせます。全く理解不能なモノ。でもそこでビジネスが生まれてキチンとモノゴトが回っているんだったら、それはワタシが口を出す筋合いの話ではない。それを理解したあとなら「ワタシには理解不能ですけど、邪魔はしません」ときっぱり。元々それほど理解力にキャパは無いアホなヤツ、という自覚もあるし。

 

因みにそんな事を思うことがたま~にあります。他人事の場合もありますし、自分自身の経験や自分の周囲で起きる事もあります。その中で自分がそれでも何をできるかって言うところを考える事だけは止めたくないな、とは思い続けてますが。

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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