THE SHOW MUST GO ON:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) THE SHOW MUST GO ON

通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2009年12月22日

2009年12月25日の投稿

2009年12月28日 »

なんとなく幾つかの腕時計を持っている私ですが、実はそれぞれは驚くほど長い期間使っていたりします。ま、一応全部自分で買った時計で、おじいちゃんから受け継いだ腕時計なんてのは無いのですが、コト腕時計については比較的特定のものを長期間使い倒す系の人のようです。ただ、何故か購入時期が違うのに、この3ヶ月くらいの間に何故か一気に壊れ始めると流石に困る事も多くて・・・

 

最初に壊れたのは13年モノのG-SHOCK

展示会の現場にガンガン出てた頃、準備や撤収でそれこそガンガンに周りにぶつけるので「こりゃたまらん」と買ったのがG-SHOCK。MUDMANというシリーズのアナログ(針がついてるやつ)でした。微妙なコダワリでデジタル表示の時計は嫌だっていうのがあるんですが、とりあえず手ごろな値段で見つけたので購入したのが・・・ 計算すると13年前。

で、何度か電池交換をやってずっと使っていたのですが、気が付くと周囲のラバー部分がボロボロになり始めてきていて何だか被せているだけになっていたのが確か9月ごろ。そして11月頃には遂にボロっと外れてしまいました。うーん・・・ラバープロテクターの部分が無くなった裸のG-SHOCKってなんだか毛を刈られたばかりの羊みたいで、なんだか変です。で、時計屋さん経由でメーカーに確認したところ・・・・

「そんな部品、とうの昔に無くなってしもとるから、どないもしようあらへんわ」(関西弁は演出です)

えー。とりあえず時計としては機能していますが、それを腕につけて外出するのはちょっと恥ずかしい。ということで家の中の目覚まし時計&ストップウォッチとして子供の玩具入りすることがなんとなく確定してしまいました。

これがひとつめ。

 

次は27年モノのSEIKOのダイバー

これは本当に年代モノです。実は大学の2回生の夏からプールで監視員のバイトを卒業するまでやっていたのですが、そのバイトで貰った最初のバイト代で買ったのがSEIKOのダイバーズウォッチ。こいつは半端なく丈夫で、本気で長生き。電池は2年ちょっと位で交換になる大飯喰らいなのですが、とにかく壊れない。落とそうがぶつけようが壊れない。ということで随分とお世話になったのですが、夏ごろに好例の電池切れ。正確に言うと秒針が2秒おきに動き始め、「電池がもう直ぐ切れるよ~」とサインを出し始めました。因みにダイバーズウオッチはメーカー送りで電池交換と同時にパッキンを変えて防水検査をして、ってのが一応の段取り。いつも通り時計屋さん経由でメーカーに出したところ・・・

「金属が腐食し始めてて、これでは防水検査が通らへんねんけど、どないしはります?電池だけ交換しはります?」(関西弁は演出です)

うーん。まぁコレをつけて海に潜るとかは基本的にしない私ですから、それはそれで構わないのですが、とりあえず30年近くも現役をやってくれたんで、とりあえずひとまず引退させる事にしました。時計自体は傷も少なく、電池を入れたら直ぐに普通の時計としては機能するのですが、とりあえず一端は引退。

 

最後は15年モノのOMEGA SPEED MASTER

アポロ11号の25周年記念モデルのこの子を買ったのは、発売された1994年の翌年の1995年。シンガポールの時計屋で1時間半粘って当時日本では定価で25万円位、現地でも日本円換算で22万円位で売っていたのを16万円台まで下げさせて買った戦利品でした。お店の人は普通のSPEED MASTERだと思っていたのですが、売値妥結後に箱を持ってきたら限定モデル特製の箱にブックレットが入ってて「しまった!」という表情を見せましたが、こっちは最初からそれに気づいていたにもかかわらず、そんな事はオクビにも出さずに交渉敢行し、妥結に持ち込んだわけです。ふっふっふ。

因みに10万円を超えるような時計なんてコレ一つ。元々アポロ11号の月着陸のときの中継放送を見てたくらいのジジイなのですが、その頃から宇宙飛行士はOMEGAのSPEED MASTERって腕時計を腕に巻いているってのは知ってました。そしてそれから25年経ってようやくそれが手に入るところまで来た~!とうことで、カミさんに呆れられながらも購入したのですが・・・機械式時計ってやっぱり普通に壊れます。SPEED MASTERって宇宙に飛ぶくらいですからそれなりに丈夫なのですが、定期的なメンテナンスが必要で、実際3年間隔くらいでオーバーホールに出してました。壊れる前に出した事もあれば、微妙におかしくなって修理もありましたし、実際にかつて2回ほど完全に動かなくなった事もありました。

で、先月末くらいに久しぶりに止まってしまいました。ネジを巻いても(手巻きです)動きません。そういえば前回オーバーホールに出してから3年くらい経ちます。あ~、仕方ないなぁ・・・と時計屋に持ち込んで「オーバーホールにおいくら万円くらいかかります?」と効くと・・・

「止まっとるんやったら7万とかくらいは行くと思いまっせ、旦那」(関西弁は演出です)

が~ん。新しいの普通に買えるやん。普通に二つくらい買えるやん。ということで、ちょっと保留。我が家の家計を考えたとき、これは宝くじの当選案内を待つしかない状況です。しばらくこのまま置いておくしかありません。

 

ということで、腕時計がなくなったわけですが

流石に不便です。普段はケータイの画面で時間を確認できますが、仕事上時計を頻繁に見なくてはいけない事情が時々あります。プライベートでもそんなタイミングが週末ごとにあるのですが、流石に不便をかこうようになりました。

で、ふと思い出したのが、カードのマイレージ。航空会社系のカードなのですが、普段使っている鉄道系のカード会社との提携カードだったこともあり、期限前にポイントを全部航空会社側から鉄道会社系のポイントに振り替えていました。定期券をこっちで買っていたりするので飛行機に乗らなくてもそれなりにポイントが溜まっていたのですが・・・

「あ、コレで時計買えるやん」(これは自分のNativeな関西弁)

ということでイソイソと鉄道会社系のデパートの時計売り場へ。

 

ただ、デパートの時計売り場って、安い時計とか特殊な時計は殆ど置いていないわけで

100%その事情は理解してましたが、周りは超高級ブランドが並びます。でも、腰が引けていては買い物は出来ません。カタログ好きな私のことですから、どうせ買うなら長持ちする奴、っていうか経験上コレはきっと長持ちするぜ、ということで既に機種選定済みです。ということでカウンターのところに居る店員さんを捉まえて

「すいません。ダイバーズウォッチって置いてませんよね?お願いしたらどれくらいで入ってきますか?」

目の前の数十万円する時計の置かれたショーケース越しにお話。確かにメカとして美しい時計が一杯あります。宝飾品としての時計ももちろんありますが、メカニズムとして美しい時計には目が奪われます。でも値段を見ると魂を抜かれそうになります。ということで初志貫徹。ただし年末年始が絡むので、モノが入るのは年明けですとのこと。

「ポイントで買えますよね?」

と念押しして店を後にしました。手ぶらですがそれなりの達成感。

 

しかし、思い起こすと「自分のための時計って、もう10年以上買ってなかったんだな」と、物持ちの良い自分に改めて驚いたクリスマスイブの夜でした。

bibendum_iwa

« 2009年12月22日

2009年12月25日の投稿

2009年12月28日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
showbiz
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ