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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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色んな理由があって、自分が普段喋っているプレゼンテーション資料にスクリプト、つまり喋りの原稿を全部つけることにしました。文章として文字にすると面白くないし、自分のプレゼンテーションとはニュアンスが違ってくるので、ここはひとつ自分の喋り言葉をそのまま文字にするかと決心して作業を始めたのですが・・・

 

単なるテープ起こしの世界とは違うとは言え、想像を絶する大変さがソコに

普段の自分の喋り言葉です。誰かが喋った記録の録音素材から起こすわけでは有りません。テープ起こしって今更「テープ」は無いだろという声も聞こえてきそうですが、まぁそれはそれとして、普段自分が喋っている通りに文字にするだけの簡単な仕事・・・ だったはずなのですが、そこにはエライ事が待っていました。実はもうかれこれ2週間くらいかかっているのですが、まだ終わりません。障害はそこら中に有ります。中々進みません。さぁ、困った。でも何がって?

 

そもそもプレゼンテーションの時間自体が長いのはわかっているのですが

あるサービスを取り巻く環境の説明から技術的な解説、そしてビジネスの上でどのように活用できるかをホボ完全に網羅しているのですが、基本的なプレゼンテーションの所要時間が実は2時間くらいというとんでもないものです。それを下手すると午前と午後のダブルヘッダーとかでやっている自分もどうかとは思いますが、現状は色んな理由があってそれをやるしかない。しかも、これまた大人の事情があって現状は私一人しか出来ないものになってしまっています。(コレが良いことか悪い事かの議論は別の次元の話です)

でも流石にコレでは私は風邪も引けない状況ですので、なんとかスキルトランスファーをしなきゃ行けない。ふと、「そういえば昔勤めていた会社で所属していた事があるブリーフィングセンターと呼んだ組織でも同じ事があったよな」と言うことを思い出しました。そのときも同じように私しか出来ない2時間のプレゼンテーションってのをやっていて、流石にくたびれてきたので他の人も喋れるようにスクリプトを全部起こした経験があります。

ほな、もう一度それをやるか

他に方法は無いのですが、あの頃は今よりも随分と若くて、かつ体力や集中力もあったことを書き始めてから思い知りました。ふぅ・・・

 

だって、何しろ書き終わらない。

何しろ2時間ベッタリ喋りっぱなしのプレゼンテーションです。元々キーボードを人より倍くらいの速度で叩ける人なのですが、それでも全然追いつかない。自分で普段喋っていることをそのまま片っ端から文字にしているだけです。頭の中でそれぞれのページで喋っている事をそのまま文字に置き換えるだけなのですが、まぁ、これが時間のかかる事、かかる事。

俺はこんなに喋ってるのか?

確かに人の倍くらいの速度でキーボードを叩くのですが、実は人の倍くらいの速度で喋り捲るという癖があります。一応カツゼツは悪くないので話としてはチャンと伝わりますし、間に挟む小ネタをお客さまの状況と反応を見ながら差し替えつつ喋っているのですが、それらを可能な限り文字に置き換えていると、更に時間がかかります。

終わらん・・・・

 

しかも会議やら何やらが間に挟まって

全然集中できません。流石に喋りなれた内容なので、どのページのどの部分からでも再開できるのですが、ある程度集中して打ち込まないとどうしても先に進まない。ちょっと時間を置くと、何箇所かで挟む余地があるネタを前の部分で触れているかどうかを確認するためにページをひたすら戻ったりしていて、まあ、これまた手間がかかります。

因みにこれを最初、一瞬だけPowerPointの中で全部やろうとしたのですが、実はスクリプトの編集機能や表示機能が余りにヘッポコ(すいません。私の使い方が変なだけなのですが)で全然ワタシ的には役に立たないので、全部のページをpngファイルに出力し、それをWordに貼り付けて・・・

でも全部で50ページ以上あるプレゼンテーションですから、まぁ、やっぱり終わらない。しかも集中できない。かといってコレをやるために残業するのも本末転倒だし、でもコレを書き上げないと自分の首が絞まるだけだし・・・

 

と言い訳のブログのエントリーを書いている間に作業を進めろよという声が聞こえてきそうですが

文学者でも作家でも無い私の場合、やっぱり文字を打ち続ける才能は無いようです。そもそも一番の問題は、マイクロソフトの変態キーボードエルゴノミックキーボードを使っているので疲れにくいはずなのに、だんだん腕が疲れてキツくなってくる事。

ドンドンだるくなってくる。これが更に集中力が落ちる原因のひとつだったりもします。誤字脱字が増えてくる。文字を打ってるよりもバックスペースで文字を消す頻度が高くなってくる。

駄目だ。1回休み

 

でもノウハウの展開にはこんな作業を誰かがやらないと、という使命感だけはあったりするわけで

たまたま今回やっているのは自分のプレゼンテーションを文字にするというコトですが、これがたとえばWhite Paperみたいなものでも実は動機は近いものがあるかもしれません。それこそここまで書いたものを適当に分割して表紙をつけたらWhite Paperになるじゃんみたいな話も有ります。確かに沿うかも知れません。ただ、その前にとにかく、その叩き台になるであろう文字を全部頭の中からダンプアウトして書かないと、どうやらその先にも進めない。

ある意味生産的なことを、非生産的にやっているという自己矛盾に陥りそうなのですが、そんな事をたまにはやらないと何だか駄目になりそうな気になる事もあります。

アタマの中を掃除する感覚でのダンプアウト。
それが今の私にとっては頭の中にあるプレゼンテーションのスクリプトを文字にするという作業なのかもしれません。

 

bibendum_iwa

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岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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