THE SHOW MUST GO ON:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) THE SHOW MUST GO ON

通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2009年10月29日

2009年11月2日の投稿

2009年11月3日 »

とりあえず生き物としての人間が持っている直感的な、というか動物的な行動ってのはとりあえず何かしらあるわけです。前頭葉の制御を受ける以前に感覚的に面白いと思うもの手が伸びるとか、一度食べて苦いとか辛いと思ったものを忌避するとか。そんな感覚と経験やら何やらが重なって人は行動するわけですが、そんな感覚をどこまで機械がサポートできるのかってのがなんちゃら工学的に色々と研究されているわけです。

と、まぁ、難しく言うとそんな話になるわけですが・・・

 

直感的な動き、というものを体系化できるんだろうか?

とりあえずココで強引にPCとかケータイとかの話に持ってきちゃうんですが、新しいハードウェアやソフトウェアの謳い文句として「直感的に操作できる」というキラーメッセージが乗っていることが良くあります。確かに何か振ったり押したりってのはわかりますが、文字を打ち込んだりとか画面のメニューをめくったりとかってのは直感的な画面を直感的ではない操作、たとえば紙の雑誌とは違うわけですから物理的に画面をめくるなんてのは不可能なんで、直感的ではないボタンを押すとか何かの操作でするわけです。

自分がすっごく意地悪な人になっているのがよく判るのですが、ちょっとだけそんな風に思ったり。

 

もちろんそれだけで全部の用事が済むわけではないのだけれど

目の前のボタンが光れば、多分押したくなります。これは直感というか動物的な反応だと思うんですね。それで何かが動く。

目の前の映像をちょっと横から見たいと思うと、少し横から覗くか、あるいは見ているものを少し横にしてみる。これで何かしら作用して結果が求められれば良いのですが、まぁ、これも動物的な反応。衝立の向こうを除いてみるとかと余り変わりありません。

確かに妙なボタンの並んだ画面で構成されるよりも直感的、なのだとは思います。でも、それとて、その動作がキチンと出来る状況であれば良いのですが、たとえば狭い電車の中で携帯ゲーム機やiPhoneみたいなのを振り回されても困ります。さすがにそれだけで全部用事が済むわけではないのですが、時々そんな風にしている人がいるのも事実。

動きを見てると何をしてるのかなんとなく判りますけどね。

 

なんだか要は慣れのような気がするんですけれど、言いすぎかな?

ま、所詮何かをする道具なので、最終的にはその操作に慣れてしまうところってアルと思います。それこそケータイを新しい機種に取り替えて文字変換がよく判らんとかメールのソフトの使い勝手が違うとか言って暴れる人も居ますし、PCで新しいOSなどに乗り換えてさっぱり判らんぞこのアホが!と暴れている人も見かけたりしますが、必要なものであればそのうち慣れてしまう。たとえばあるソフトウェアの前のバージョンと新しいバージョンのメニュー構成が似ていると、とりあえず違和感なく、前のバージョンと同じような操作性で新しい機能をも「直感的に」使える・・・あ、ある意味全然非人間的な操作環境でも、なれちゃえば直感的に行けるんじゃん!とアホな私も気づくことがあります。

直感ってのは、要はその人の慣れの範囲に収まっているかどうか、ってことなのではないか?と思ったりするんです。とても使いやすいといわれるMacのOSインターフェイスも、殆ど使ったことが無い私にとっては直感的に操作できない。ボタン一つでどうアプローチして良いのかわからない。私にとっては直感の前の思考が必要なんです。

 

因みにPCに限定すると、私の場合キーボードとマウスってかトラックボールが変わらなければどんなPCでも同じ

直感的な操作、それもオフィスのPCということで話を強引に進めると、私の場合ずっと同じキーボードとトラックボールを使っているお陰で、正直どんなPCでも関係なく、直感的に操作しています。ショートカットが直感的じゃないからいやだとか、メニューの構成がどうのこうのとか言う議論が今も昔もありますが、殆ど指が覚えてしまっていて、やりたい事がそのまま自動的に指の動きとなって操作しています。

直感です。正に直感。

別にメニューを探すのでもなく、普段使っている機能ならばキーのトップを見ることも無く、そのまま操作。

結局直感ってのは、慣れ親しんだものに近いかどうか、という議論とは別に、何になれているか、ということに依存するんじゃないのかな?と思うんですけど、一般論は違うんだろうなぁ。色んな人に「あほか!そうじゃない!」とお叱りをいただきそうですが・・・

 

まぁ、人間工学的にどうだとかの難しい話はさておき、という議論ですけれどね。

bibendum_iwa

« 2009年10月29日

2009年11月2日の投稿

2009年11月3日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
showbiz
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ