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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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2009年10月29日 »

表ざたになったのは、10月23日一部報道機関から流れたICANN事務総長のIPv4枯渇時期に関する発言。「ICANNとしてIPv4アドレス出せるのは2010年の10月が最後になるんじゃないのかな?」の一言で、何気に関係者が右往左往。従来の予測は2011年で、実際にISPがアドレスをこれ以上払い出せなくなるのは2012年くらいだといわれていたのですが、払い出しの大元のICANNの事務総長がそんなこと言ったとの報道だったので、何気に騒ぎになってしまい・・・

 

なぜ1年早まったのかについてはよく判らないのですが

とりあえず本人がTwitterでもこんな発言をしてるのが見つかったりしています。

何らかの意図があったんだろうといわれると、そうなのかも知れません。ということで、関係各位がバタバタ動いたわけですが、とりあえず同じ23日のうちに、日本での窓口といえるJPNICさんから追っかけこんなコメントが。

ICANN事務総長による「IPv4アドレスの割り振り、2010年10月終了」との発言に関して

なんだか混沌としてきました。どういう意図があるんだろう?

 

ただ、そのあと微妙な訂正?とも思える発言もあったりするんですけど

要は、2010ってのは言い過ぎたかも、って話なのですが、事は例のIPアドレス枯渇の話で、かつその大元の人間の話だったりするんで、まぁ色んな人がバタバタと大騒ぎになったというのが顛末。

 

でも、早晩枯渇するのは間違いないわけです。それも近い将来。

色んな経緯でIPv4アドレスが簡単に譲渡できないカタチで作られているのにもかかわらず、ネットワーク上でのアドレスを必要とする機器が増え続ける危機を打開するにはアドレス体系を全く変えるしか無いのは事実なわけです。

ただ、その対応には業種業態ごとに温度差があり、対応能力や対応方法にもそれぞれ出来る事と出来ない事があるわけで、各国間での調整と並行して各国内での調整がなされているわけです。その意味では一筋縄では行かないのですが、危機感だけは共有できている中、この発言は、まぁ不用意といえば不用意、物騒といえば物騒。真意は測りかねますが、何れにせよ、危機感を煽るというという意味での一定の効果はあったのかもしれません。

 

しかし、当初の裏づけも、その後の言い訳もTwitterで、という流れがあるという実例な訳で

良い悪いは別にして、Twitterの上でのつぶやきが従来Mediaの特性として持っていた本人への取材やそれの解釈、そして伝えるという機能が、一般の人が直接その人との接点を持つことによってある程度カバーされてしまうという事実というのは、今までに無かった流れなのかもしれません。

もっとも、一人で何百人もフォローしてしまうとTLは何のことやらわからなくなりますし、当のフォローしている人ですら、なにか重要なコトだけをつぶやく訳も無く、普段は「何を食った」だの「飛行機が遅れてむかついてる」とかブツブツとつぶやいていたりする訳で・・・

流れる文字列の中の意味がある情報を拾うのが基本的に人力、というかフォローしている人の情報処理能力や問題意識に依存するってのも、難しいものです。

 

bibendum_iwa

人間、生活するなかで色んなものを購入し、消費してゆくわけですが、ある程度の期間使い続けるようなものもあるわけです。買ったあとは使って終わり、というものもあれば、保守しながら長く使い続ける、あるいは使い続けられるものがあるわけです。それらの場合、業務用、民生用を問わずとりあえず或る一定の期間はなんとかなるわけですが、途中で環境が変わると驚くようなことが起きたりするわけです。

え?何が?
いや、たとえば修理代が半端じゃなくなる時がどこかで来たりするわけで・・・

 

たとえば古い車で、「買ったのと同じ金額の修理代を毎年払えないなら買うな」という半分冗談、半分本気のアドバイスが存在してるとか

この話、実は結構昔からあって、実際にそんな目にあったけれどその車自身は大好きなので泣きながら維持しているとかいう話もあったりするわけです。まぁそんな話は色々な分野であるわけですが、そこで頑張って維持しようとするのが趣味の世界。

でも、それが実用品の世界でそうなってしまうと結構目の前が暗くなったりするんですけど・・・ っていうかそんな状況に最近出会うことが何度かあってですね・・・

 

ここ数カ月で使っている腕時計がなぜか順々に壊れてゆく

いや、基本的に何年も使い続けているものばかりなのですが、持っている腕時計がここ数カ月で元の通りに修理すらできなくなったりする状況に次々に見舞われています。そりゃ補修部品すらないならどうしようもないのですけれど。

1981年製のセイコーのダイバー: 電池切れ。メーカーでの取り換えなのだけれど、検査したら本体のステンレスが劣化していて防水検査が通せず。電池だけ取り換えてもらってダイバーズウォッチとしての役割は終了。

1996年製のG-SHOCK: 電池切れ。本体回りのラバーが劣化してボロボロになっていたのだけれど、一応ダメ元で補修パーツありますか?と聞いたらメーカー在庫すらはるか昔になくなっていますとの返答。外装ボロボロのまま現役続行。

1994年製のOMEGA SPEED MASTER: 故障。動かない。元々4年ごとくらいにオーバーホールはやっていたのだけれど、とにかく修理に持っていったら窓口で前回までの修理の3倍くらいの値段を言われて「考えます」の一言で修理せずに持ち帰る。

そのほかに1991年製の古いSWATCHの時間がどうやっても毎日1時間くらい狂うようになったとか、目覚まし時計状態でつかってる古いケータイの時計がなぜか合わなくなってきたとか、どうも最近時計に関する出来事が多いなと。

 

ちなみにOMEGAのSPEED MASTERの値段には驚くしかないのですが

ワタシが今のSPEED MASTERを買った1994年当時、普通のモデルでメーカー希望標準小売価格が25万円、スケルトンバック(本体の裏がガラス張りで中が見えるモデル)が27万円くらいだったんですね。それ自体は決して安くないのですが、でもそれくらい。

で、よく覚えているのが、ROLEXの一般的なオイスターのシルバーのゴールドのコンビの日付付きが50万から60万円台だった記憶があります。こっちはさすがに決して安くないというよりは高いっ!という部類ですね。

そんな中、ずっとOMEGAのSPEED MASTERが欲しくて、自分の貯金と店頭価格のお見合いを何年もやっていたのですが、ようやく自分で買えるチャンスに巡り合えたのは半分仕事で行ったシンガポールの時計屋さん。1時間以上粘って日本円換算で日本とほとんど変わらない25万円強から17万円弱まで値切ってようやく自分のものに。

で、今でもOMEGAのSPEED MASTERという時計は今でも売られ続けているのですが、よくよく見ると現在の販売価格が15年前の倍になってるし。とそのあたりを微妙に意識はしていたのですが、前はもう少し安かったんだけどなと思っていたところ、今回の事態に遭遇。元々オーバーホールはメーカー送りなので、どこで頼んでも大差はありません。

うむー

 

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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