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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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2009年10月19日 »

たとえば何かの市場が今後大きくなるであろう論には、大抵「市場規模」を何かしらで表現するのがセットになることが多いわけです。曰く、何億円とか何兆円とかって話になったりもするんですが、それって一体誰の目線で見てるのだろうか?とふと気になってしまいました。

 

いや、別に誰かの何かが気になったわけではないのですけど

当然何か大きな流れがあるときに、Playerは単独ではなくて、関連する色んな産業や業界を巻き込むことも多いわけです。「巻き込まれたほう」は別にその新しい何かのために何かをするのではなく、既に回っている仕事のある部分を「新しい何か」が利用するってことが大半で、結果的にそれらの集大成で「新しい何か」がカタチとなっていく訳ですよね。

そんな中、ひょっとしたら「新しい何か」のコアな部分は今まで無かった新しいモノ、あるいは新しい市場を形成する事になるかもしれません。たとえば日本経済、あるいはある産業の中での純粋な成長の部分を担うことになるかも知れません。いわゆるネットの部分。ネットワークじゃないです。グロスとネットのネット。

でも、そのために利用された「巻き込まれたほう」は、元からあるものの一部を担っただけなので、その部分の売り上げとかをまとめてグロスで市場規模なんていうと変だよな、とか思ったりするわけです。

ネットとグロスの関係があって、何処をどう積算するか。これが問題。

 

もっとも厳密に計算するってのはそれほど無いのだろうとは思うんですけどね

一応昔は経済学なるものを勉強したこともあるので、その辺りの数字の作り方、作られ方、見方、そして理解の仕方ってのはなんとなく体が覚えています。単純に話半分とか七掛けとかといった乱暴な話ではないですが、一応理解できる。

その上で、関連する個々の産業だったり業界だったりがどれくらいの規模の経済的な恩恵に預かることが出来るのだろうか?ってのは一応考えてみても損は無いだろうなと思っています。

もちろん、それが最終的に例えば自分が身を置く産業にとってどれほどのインパクトがあるんだろうかというところまでは考えるようにしています。多分正解は無いんですけど、考えるようにしています。で、そうすることによって、たとえばメディアの上で騒がれている新しい技術とか動向とかが何にどう影響してくるのかってのを、なんとなく頭で描けるようになるんじゃないかという淡い期待。

  • まずは考える癖をつけること。
  • 穿った目ではなく、冷静に事象を眺めること。
  • あわてて先に・・・というか、勝手に踊りださないようにすること。
  • でも、こいつや!と思ったら周りを振り切ってでも踊りだせるように準備をしておくこと。

InformationではなくIntelligenceに注意を払うことを忘れると、なんだか訳もわからずに誰かが仕掛けた通りに踊らされてしまう気がしてたりします。それに気が付いてなければ良いんですけど、気が付いたときのダメージは大変そうで・・・

bibendum_iwa

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岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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