THE SHOW MUST GO ON:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) THE SHOW MUST GO ON

通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2009年9月18日

2009年9月19日の投稿

2009年9月22日 »

ちょっと前にデジタル一眼って、どこまでを指すの?というエントリーを書いたのですが、それに絡んでちょっと面白い(といっては失礼ですが)事件に遭遇。お手伝いしているボーイスカウトの上進式での出来事。冷静に考えると確かにそういう反応になるんだろうけど・・・

 

上進式ってのは、いわば進級みたいなもんですね

団によって微妙に違ったりするのですが、ワタシがお手伝いしているボーイスカウトの団では年度が9月から始まります。そのタイミングでビーバー隊からカブ隊へ、カブ隊からボーイ隊へ・・・とそれぞれの年齢に応じて上がってゆきます。このセレモニーが上進式。ちょうど幼稚園から小学校へ、中学校へと上がって行くイメージです。

ま、それはどうでも良いのですが、そのセレモニーでいつもどおり写真撮影担当としてバタバタと動き回っていたのですが、全部終わって解散したあと、みんなが帰る前に記念撮影しようという話に。機材はいつものNikonのD300。典型的な「デジタル一眼レフ」です。

 

デジタル一眼レフの液晶ディスプレイの役目

一眼レフですから、基本はファインダーを覗き込んで撮影します。液晶ディスプレイは付いていますが、役割は撮影した画像のチェック。機能としてファインダーを使わずに普通のデジカメのように液晶ディスプレイで絵を確認しながらの撮影も出来ますが、それはそれで面倒くさいのでワタシはその機能は使いません。

ファインダーを覗き、シャッターを押すと撮影された映像が液晶ディスプレイに表示されて、そこで確認。10秒くらい経つと自然に消灯。

これが基本的な使い方なのですが・・・

 

あの~、液晶が点いて無いんですけど

とりあえず必要な人に一箇所に集まってもらって「はい、撮りますよ~」と何度か設定とか微妙に変えつつ撮影。そのうち「自分が入ってないじゃないですか~。誰かに代わってもらって一緒に写ろうよ」という話になり、ふと振り向いたところに一人の男性が。

「すいません。オートフォーカスだし、とりあえずココでシャッターだけ押してもらえますか?」
「あ、いいですよ。しかし、大きなカメラですねぇ」
「ま、押すだけですから」

ということでカメラを手渡し、並んでる列の中に。すると、カメラを預けた男性がカメラを眺めて少し困ってます。

「どうしました?」
「いや、液晶が点いて無いんですけど電源入ってます?」
「大丈夫ですよ。そのまま押してください」

実はこの時点で何を困っていたのかを理解していませんでした。が、直ぐに気が付きました。

「そうか。ファインダーを覗く習慣が無いんだ!」

確かに男性、ビデオを撮影していたのですが、同時に持っていたデジカメは、いわゆるコンパクトデジカメ。ファインダーを覗くなんて習慣が無いわけです。デジカメ(あるいはカメラそのもの)とは背面の液晶の画面を見ながら手を伸ばしてカメラを前に掲げて撮影するもの、という意識だったんだと思います。実際にシャッターを押したら画面が表示されて驚いて、そのあと液晶が消えて更に驚いて、でも撮っていただいたあとにカメラを受け取って画面に撮影した写真を表示してチェックしながら「ほら、ちゃんと写ってます。ありがとうございます」とお礼を言ったのですが、やっぱりなんだか腑に落ちない表情。

ふむー

 

同じ目的、違う使い方

これまた以前にエントリーに書いたことがある音響機器周りの話(ワタシの家の音響機器は殆ど業務用のお下がりです)でもそうだったのですが、同じ音楽を聴くための操作が全然使い方が違うんです。仕組みがわかっていればそれほど難しくは無いのですが、簡単に操作できるようにしてある一般向けの機材、音響機器であったりカメラであったりビデオであったりというモノにしか普通の場合触れることは無いですから、やたらとスイッチの類が一杯ついた機材を持たされて「ここだけ押してくださいね」と言われても、なんだかよくわからん、という話になっちゃうよな、と改めて認識。ここで思い出すのが、これがまた自分の電車の改札の通り方が解らない!という以前のエントリーに書いたこと。

「わかっている人には、わかってない人が何をわかっていないのかよくわからない」

何時まで経っても、これは真実であるな、と思った次第です。

bibendum_iwa

« 2009年9月18日

2009年9月19日の投稿

2009年9月22日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
showbiz
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ