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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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少し前のエントリーでも触れた新型インフルエンザ対策の話の続編・・・でしょうか。どうしても気になるのがマスクの件。季節性インフルエンザは毎年死者が普通に出るものなのに、流行期にマスクの在庫が問屋からも消え去ったなんて話は聞いたことがありません。ちゃんと季節調整して製造してるのかもしれませんが。

 

「新型なんだから、考え方が違うんだよ!」?

それは確かにそうなんだとは思います。ただ、私が凄く違和感を覚えるのが「だからマスクが必須なのだ」という話に直結することです。マスクは誰のため?何のため?感染医学の勉強を真面目にやった医療関係者ではない私ですし、そもそもマスクを余り好きではない私はカミさんから「なんでマスクしないのよ!」と言われるのを受け流すだけの知識を持っておく必要もあります。ここはまず調べてみないといけません。

 

ということで、厚生労働省等のWebサイトを

Googleで「厚生労働省 マスク」と入れてみます。このエントリーを書いている時点では二つ目に厚生労働省:健康:結核・感染症に関する情報というリンクが出てきたので、とにかくクリックしてみます。この冬の季節性インフルエンザに対する対策についてのガイドのサイトです。ここで重要なのが (8)その他 ア「咳エチケット」の普及啓発 というセクション。そしてこちらは咳エチケット啓発のためのポスター(PDFです)

因みに参照サイトとしては・・・

厚生労働省 新型インフルエンザ

米国CDC(Centers for Disease Control and Prevention) H1N1 flu

WHO | Influenza A(H1N1)

言っていることはホボ同じ。もちろんそれぞれの立場から具体的にどうしろみたいなのは微妙に差がありますが、基本的には同じことを言ってます。そして重要なのが・・・ 一般の人がインフルエンザを移されないためにマスクをしたほうが良いとのガイドが何処にも無いことです。

 

ある意味、自己責任な部分がありますが

国がどうのこうのとかWHOがどうのこうのという以前に、自分がキチンと体調管理することや、手洗いをこまめにして自分で今回の新型インフルエンザのウィルスだけではなく、いろんな病気やらなにやらを体の中に持ち込まないようにするなど、普段からやっておくべきことがあるわけですよね。因みに割と頻繁に目を触る癖のある私の場合、時々そうやって自分の手からかにかを拾ってきてしまい、結果的に翌朝目が腫れ上がることが時々あります。これなんか、広い意味での感染症予防対策上、一番悪い癖なんでしょうね。

もちろん、予防のためにマスクを付けるという考え方自体を私が否定することは出来ませんが、闇雲にマスクの買占めに走る以前に知るべきことがあるという気がします。

 

因みに今回のインフルエンザはH1N1という型ですが・・・

いわゆる鳥インフルエンザとして知られている中でも強毒性である事が知られているH5N1というインフルエンザの流行に備えるという意味で、今現在の状況というのはとても参考になると思います。厚生行政の人でも医療関係者でもない私ですが、結構不安になるのが「もしH5N1が流行してしまった時にそれぞれの機関は対応できるのか?」というところです。

どこまでが本当かわかりませんが、対策医療機関側でベッドや隔離施設等があっという間にパンクしていたりするという話があります。今回の新型インフルエンザの症状の出方に対して現状既に過剰対応では無いかということで徐々に体制は通常の季節性インフルエンザに対するものに近くなりつつあるようですが、それでも数十人の人への対応だけで入院施設がこれ以上受け入れが出来ないといった状況もあるようです。

でも、H5N1の場合、全国で最悪万単位の人が感染する可能性もあるわけです。その時に何が起きるのかは、素人でもなんとなく想像できます。

もちろん、全ての関係機関において最悪の事態をのために準備をすることは非現実的です。個人として出来る事もたかが知れています。もちろん一番大事な、「可能な限り体力と免疫力の維持に努める日常生活を送る」事だけは努力次第で出来るとはおもいますけど。何れにせよそういった事態を想定しておかないと、いざという時には何も出来ない。結局効果とかの議論はともかく、とにかく闇雲にマスクを買いに走るしか無いのか?

所詮素人ですが、なんだかいろんなことを考えてしまいます。考えすぎると「杞憂である」と言われそうですが。

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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