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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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ワタシがクルマを運転している時、基本的にはそのホボ全ての時間に於いてラジオを聴いてます。元々ラジオ好きという事もありますが、言い訳としてカーナビを持っていないのでラジオの交通情報を聞くしかないというモノもあります。いや、以外と好きなんですよ。道路交通情報。

 

路肩から流れる交通情報

国道や高速道路でよくある、「交通情報ここから」の看板を過ぎるとAMの専用チャンネルで放送されているやつで、非常に事務的な放送ですね。高速道路だと例えば「xxxインターチェンジの先、xxキロポスト付近に故障車があります」などといった、素っ気無いけど最低限必要なココロの準備は出来る放送で、何も無い時には「安全に走行してください」とかだけで終わることもあるものです。カカアナビしか積んでいない私の車にとって、とても重要な情報源であることは間違いありません。

 

ラジオやテレビの放送の中での道路交通情報

「それではココで交通情報です。日本道路交通情報センターのxxさん?」なんてカンジでバトンタッチされて放送される類の交通情報です。ラジオで聞く場合には路肩から流れるものと基本的に変わらず事務的な内容ですが、放送の中での情報なので比較的広い範囲の情報が伝えられます。お陰で、自分では一度も走ったことが無い地名やインターチェンジなどの名前を自然と覚えてしまっていたりします。

たとえば・・・ 「首都高6号は三郷を頭に小菅まで」とか、「関越道は花園インターチェンジ付近を頭にxxxキロ」とかってカンジですね。

ただ、これがラジオだとある意味バーチャルで、「xxxさん?」と呼ばれて喋ってる人がどんな人だかよく判らない。でも、これがですね、朝のNHKの・・・たとえば6時58分くらいから実際にテレビの中に顔が出てくるわけです。ここで、いきなりバーチャルな「xxxさん」が実体をもった「xxxさん」になるわけです。

 

気分は声優さんに会ったアニメファン?

それまでは声だけだった「xxxさん」が、テレビで見ることによって初めて顔を持つわけですが、言い換えるとその時点からリアリティを持つわけです。別に道路交通情報センターに見学に行きたいだとかサイン会を開けとかそんなアホな事は考えませんし、たかが交通情報なんだし、それが何だよと言われると実も蓋もありませんが、でも、ココに微妙なバーチャルとリアルの境目があるなという事を少しだけ感じたりします。

 

コミュニケーションの基本に立ち返る

「ずっとバーチャル」もしくは「主体が存在するはずなんだけど存在感自身が希薄」なコミュニケーションというのは維持するのがとても大変です。

一方「何かしら実体感を持つけれど、基本的にはバーチャルなコミュニケーション」というのはアリだと思います。それがセミナーだったりインタビュー記事だったりするのが、たとえば企業活動の中でのコミュニケーションを図る主体のあり方のひとつだと思います。

ともすれば企業の経営層や何らかの影響力をもつ人なのに、あまり表に出てこない人からのメッセージというのは、社内的にも社外的にも実体感を伴わせる、あるいは維持するのに非常に苦労することがあります。もちろんそれぞれ事情があるのは理解しますが、キチンと場を作ることにより効果的に自身を露出し、自身の組織の姿を代弁させるような立ち居振る舞いをすることが出来るはずなのにと思うことが・・・よくあります。

 

イベント屋のフラスト

セミナーでも記者会見でもいいです。何らかの雑誌のインタビューでもいいです。タイミング、媒体の選択、露出の仕方、立ち居振る舞いなどをキチンと考えるスタッフがいて、そこで何を話すかを戦略的に考え、出面を戦術的に使いこなしてゆくようなスタッフがいて・・・ そういった演出を嫌う方が多くいらっしゃるのは百も承知なのですが、個人的には絶対に必要なことだと思います。

ビジネスは数字ですが、マネジメント自身の存在感や雰囲気もビジネスを構成する要素のひとつだという意識。これはワタシのマーケティング・コミュニケーション屋、そしてイベント屋としての考え方の根幹のひとつです。
もちろんこればかりだと、お前は経営のことを何も判ってないなと怒られたりするわけですが、でも・・・ね・・・

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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