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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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日本から言う外資企業、特にIT系企業はそれぞれの状況で合併したり分離したりというのが時々あります。日本にいると本国側でのその状況がよくわからなくて、日本法人のトップですらほとんど寝耳に水みたいな形で事業形態、あるいは法人形態が変化することがあります。もちろん、それとは関係なしにいろんな人が動くのですが、こんな大きな話のあとには大変なことが起きるもんです。

 

 

SPARCstation1を触っていたのは確か1989年か90年でした

いまとなってはそれこそ伝説のマシンですね。SPARC1って。好きかどうかは別にしてなんだか面白いUNIXマシンだった記憶があります。その後の紆余曲折はいろいろと報道もされてきましたし、私の直接の先輩や知人が同社に関わってきた(現役の方もいらっしゃいますが・・・)こともあって、心理的には非常に近い所にある気がしています。

 

火のない所に煙が出ることはないのでしょうから・・

現状は噂レベルですが、いくつか上記のようにDJNあたりでも流れる状況です。たぶん何か動きがあるのでしょう。もちろん最終的に「合意した」という報道が流れるまで何があっても中核の関係者は否定し続けるはずですが、おそらくなにかあるんだとは思います。

となると、製品ラインナップはどうなるんだとか、普通はそんなことを気にする人が多いとは思います。でも、それなりに脛に傷を持っている私の頭をかすめるのは・・・ 

 

さぁ民族大移動が始まるぞ

経済状況がどうであれ、IBMに買収されるくらいならとっとと辞めてやる!と思っている人はま間違いなくいるはずです。そもそも仕事的に明らかにオーバーヘッドになる可能性がある仕事に就いている人もいるはずです。担当している内容や状況によっては成り行き次第ではとっとと個人的に身売りして逃げ出す人や、ある単位の部門ごとゴッソリとスピンオフする人たちも出てくるかもしれません。

そうです。民族大移動です。

外資系IT企業を(結果的に)ある程度の塊で動いているグループが実はいくつかあったりしますし、なんとなくつかず離れずという形でできている集団があるのもの事実です。別に誰に依存するわけでもないのですが、そんな流れの中に新たな大きな勢力が加わることになります。もちろん、それぞれのグループがほんとうに塊で動いているのではなくて、結果的にそうなっているわけですが、これが日本だけではなく米国、あるいはアジアのある地域などでも見られる傾向です。

 

もちろんビジネスの可能性としてIBM + Sunというのは大きな問題と可能性があるわけですが

マージされた新しい形態とは別に、こういう動きをきっかけとしてまったく新しいビジネスが起きるというのも事実です。スピンオフした企業やグループがその後の大きなビジネスに成長したケースはいくつもあります。が、残念ながら私の知っているその多くが日本国外の話です。日本国内でもあるんだとは思いますが、不勉強なもので、あまり知りません。出版系の合従連衡ならいくつか知っていますが(笑

いずれにせよ、この買収話が上手く行っても行かなくても、たぶん何かの起点になるんじゃないかという気がします。

 

bibendum_iwa

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岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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