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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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先日初めて宇宙空間で人工衛星同士の衝突事故が起きたり中国が老朽化した人工衛星を衛星攻撃兵器で破壊したとかは記憶に新しいのですが、今度は宇宙ゴミが国際宇宙ステーションに急接近し、乗員が避難用のシェルターに避難する事態が起きていたとのこと。これは冗談抜きで恐ろしい話。

 

まんま、SFの世界ですが・・・マッハ26?

報道によると、接近してきたのはアメリカのロケットの部品で、直径13センチの衛星を軌道に乗せるための噴射装置の一部とのこと。で、今回はそれが国際宇宙ステーションが5キロくらい先を秒速9キロくらいで通過したとのことです・・・ ここで、計算が苦手なはずのワタシの「乱暴にくだらない計算をしてみよう」というキモチがムクムクと湧き上がります。

で、秒速9キロ?算数の弱い私ですが、とりあえず単純に計算すると・・・
9km/sec x 3,600秒 = 32,040km/h!

超単純かつ超乱暴に時速1,200km/hをマッハ1だとすると、なんとマッハ26です。ワタシの小学生の息子が広告の裏に書く新しいポケモンもどきのキャラクターくらいしか追いつけそうにありません。もちろん昔の映画みたいにスペースシャトルに穴掘り名人を乗せて送り込み、穴を掘って爆弾をしかけ、二つに割って避けるには小さすぎます。何しろ直径13センチです。

もちろん国際宇宙ステーション自体も秒速8キロ弱で飛んでいるのですが、無茶苦茶乱暴に差し引いても相対速度は秒速1キロくらいあるわけで、これですら地上だとマッハ3です。粉々になってもおかしくない訳です。

 

そういえば宇宙ゴミを徹底的に追跡している団体があるらしい

小惑星などについてと同じように監視団体があるとの話を聞いたことがあります。NORADクリスマスにサンタさんを追跡 (今年は12月1日に追跡プロジェクトスタートです)するだけではなく、こういった宇宙に漂う物体を追跡するのがひとつの大きな仕事ですが、他にもいくつかあるようです。

ワタシ自身は天体観測の趣味があるわけではない一介の素人ですが、とりあえず小惑星と違って人工衛星などのゴミは地上に落ちてくるとしても殆どが大気圏突入で燃え尽きてしまうのだけれど、宇宙空間で今回のような衝突の危機があると、これはとてつもない破壊力を持つということで・・・ 今回は有人の宇宙ステーションでしたが、実際には軌道を外れてしまった静止衛星が軌道上の稼働中の静止衛星とぶつかる危険性があるとか、いろんな話を聞きます。

 

若田さんのご無事を祈りつつ

アニメの世界の中、宇宙空間で自由自在に飛び回るヒーローや何らかの乗り物が良く出てくるのですが、実際問題そんな飛び方は出来ないのだよ、と知ったかぶりをしても仕方ないので置いとくとして、本当にそんな風に戦ってしまうと自分が破壊した敵の乗り物の残骸の嵐に見舞われて自分も全滅してしまいそうな勢いです。

そういえば、スペースシャトルで若田宇宙飛行士 (「JAXAJAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在」 のサイトへリンク)が飛ぶ話は諸般の事情により延期になりました。もちろん万全を期すということでの延期ですから、あとは条件が揃えば飛び立つ。いずれにせよ物騒な大気圏外の世界。飛び交う宇宙ゴミに見舞われること無く、無事に任務を全うされることを願うものです。

 

bibendum_iwa

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岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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