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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2009年3月9日

2009年3月10日の投稿

2009年3月11日 »

インターネットサーチのサイトで何かキーワードを入れて検索すると、とりあえず求めている何らかの結果に巻きついてアドワーズやら何やらがゾロゾロと出てきます。キーワード自体は商品なので、ユーザーの立場からすると何の脈絡もなさそうなモノが出てきたりします。でもここまでは、まぁ許します。サイト自体は無料で使ってるわけで、そこに当然スポンサーがいるわけで、その人は自分の商売しているサイトに来てもらわなくてはいけないわけで・・・と一応納得。でもこれも程度問題じゃないかという気が時々します。

 

関連情報がまとめて出てくると嬉しい時

とりあえず検索している自分的にも「あ、これ関連情報だよな」っていうのが出てくると素直に喜びます。Yahoo!でもGoogleでもamazonでも何でも良いのですが、とりあえずログインして使うと何らかの記録をとることが可能で、実際なんらかの記録を元に関連情報を選択して表示させている気がします。少なくともamazonについては過去の検索記録とかからありとあらゆる結果がおすすめとして出てきたりします。気をつけないと、アイドルの写真集を検索してみたといった、出来ればそっとしておいて欲しい情報検索の記録からあらぬ関連情報が出てきたりすることもあるようですが、これは自業自得。

精度について云々言わなければ、これはこれでひとつのエンターテイメントかなと思ったりもします。

 

関連情報がまとめて出てくると邪魔な時

まじめに調べ物をしている時にアドワーズ関連でゴチャゴチャ情報が混ざってくると面倒くさくなります。サーチのサイトによっては結果が表示されると自然に縦のスライドバーで一回スクロールさせる癖が付いているところさえあります。結果だけが欲しいので自然と手がそういう操作を覚えてしまっているようです。まぁ、邪魔といえば邪魔なのですけれど、これはこれでこういうものだと思うようにしています。

ただ、これも何らかの悪意が無い限り、これはこれでひとつのビジネスモデルなんだなと思ったりもします。

 

関連情報がまとめて出たあとの誘惑

これは前のエントリーにも書いた、アドベンチャーゲームにハマリこむようなネタですね。ある意味個人的には一番ヒットした内容なのかもしれません。そういうのを見たときに、既にそのリンクが広告かどうかは関係なくなります。もちろん自分自身の好みを分析するほど何処のインターネット検索サイトも暇ではないでしょうから、ある一定のルールに基づいて分類したあるグループに私が属していて、その人向けということで出しているんでしょうし。そもそもその分析をもとにターゲットに如何に近づくかというのがSEO/SEMの世界だというのは理解していますから、とりあえず大声で文句を言うことは基本的にはありません。

でも、自制心を揺るがすような「関連」情報だったりすると、素直に仕事中でもはまってしまいます。

 

関連情報の大きなお世話

ユーザーの属性やサイト内での動きのログを元に、個人の好みやら何やらを分析しにおその人に最適な情報を与える・・というのはとても美しい話です。

が、ごめんなさい。ワタシ、余計な情報は要りません!と言いたくなることがあるのも事実。お願いですから仕事させてください。

 

関連情報の魔力と落とし穴

個人的には「マッシュアップとは関連情報を検索し体系化し、ある一定の条件の下でそれらを表示させてゆくこと」、と理解しています。そして「リコメンデーションはいわゆるおすすめ」。検索サイトでも良いし、物販サイトでも良いし、それこそ地図でも良い。関連情報と言っても非常に幅が広くなるのですが、拡散しすぎると何を根拠にそんな情報だすんだよ?見たいな話があるのも事実。

じゃぁ、その精度を上げるには・・?というと、最終的に個人の好みやら何やらを全部記録としてもち、それらを分析して必要な情報を提供する仕組みが必要なわけですよね。多分。何らかのサイト内での動きから、少なくとも当該サイトに対する期待とか参照した結果はわかるにしても、それが正しかったかどうかについては誰もよく判らない。

本当に精度を上げるためには利用者(たとえばワタシ個人)の志向や嗜好の中身を知ってないと無理なわけですけど、それをサイト側に知らせたくなるほどユーザー側がモチベーションを持てるかは判りませんし、そもそも志向や嗜好は変化するもの。極端な話、三年前にユーザー登録した時にチェックした興味分野がそのまま続いていると思うほうがおかしい。ある場所を検索したからといって、ソコの関連情報を何週間も出し続けるのもおかしい。

おすすめします!っていう情報が結果的にどうでもよいモノに満ち溢れている気がします。

 

さて、どう利用するか

とりあえず出てくる情報は、ユーザーから見ると主体性を預けてしまった結果で、自分から求めたものではない、はず、だと思っています。もちろんたまに面白い情報を得ることが出来るのも事実。割合について云々言っちゃいけないですが、ワタシ的には全部が全部余計だとは言いづらい。でも、殆どは余計なお世話。冷静に考えると、別にユーザーに合っているかどうか、その精度をがんばってあげてもらわなくても結構です、とすら言えてしまいそうな勢いです。

だからといってそれらを排除すると、通信社の配信記事を見てるみたいで味気ない。画面のひとつのデザインテンプレートの要素、みたいなモノかな?と思ってみたりします。

 

bibendum_iwa

特に仕事中、なにかちょこっと確認したい時にwikipediaを参照することが良くあります。wikipedaの性格上、そこにある情報が正しいのかどうかについては見る人本人が判断するべきですが、まぁ大抵の用は足ります。もちろんそれ以外のサイトなども調べたりしますが、時々調べているうちに面白そうなリンクを見つけ、更にそれを調べて、更に・・・と、どんどんジャングルの奥深くに入り込んでしまうことが時々あります。

 

今日のアドベンチャーゲームは一応仕事に絡んだ調べ物が入り口だったんですが

ある業界の、ある支出の動向を調べようと思って関連しそうなサイトを漁っていました。直近数年の傾向を調べる中で、現在の不況の状況のなかでそれがどんな風に変化してるかというもの探しつつ、ふと「インフレーション」が気になり、そうすると「そういえばジンバブエのインフレって・・・」と気になり、そうすると「ジンバブエの在日大使館って?」と気になってきます。

因みにジンバブエの在日大使館のサイトがつながらないので、「じゃぁジンバブエの日本大使館って?」となり、そうすると「外務省の海外危険情報って?」となり・・・ 結果的に調べようとしてた情報とは全く違うところにたどり着いてしまいました。

 

これはこれで楽しいのですけど

時間の無いはずの時でも、時々陥ります。まずいです。
本質的に最初に関係ないトピックスに目が留まった時点で仕事から外れてしまっているのですが、とりあえず適当なところまで走らないと何だか止まりません。まずいです。

ただ、こうやって仕入れる小ネタがいろんな人とお話をする時に役立っている(いや、そんな打算的な話ではないですけど)のは事実です。

とはいえ時々ワタシが関係ない情報を漁っているのを大目にみてくださいともいえず、ブラウザーのタブの裏側で開けているいくつかはそんな目的だったりします。で、そこでこっそりと情報収集にあたる日々。決して褒められた話ではないんですけど、なんだか止められません (笑

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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