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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2008年8月6日

2008年8月7日の投稿

2008年8月8日 »

林さんのテレビの存在感に触発されて。実は「インターネットを選ぶか、テレビを選ぶか」という選択肢自体、なんと強引な・・・と思ってしまいました。なぜ?いや、そもそもカテゴリーとして並列じゃないじゃんと思ってしまうんです。厳密なメディア論には踏み込みませんが、それでもなんだか強烈な違和感。それはお前が偏屈だからだろって?アタリかもしれません(笑)


そもそもインターネットって画面を通して接しますよね?

ここで言う「テレビ」を「映像放送」と理解するとします。これはすなわちほかの媒体と同じで、そこに流す側の意図が組み込まれるわけで、多くの場合時間を中心としたある一定の枠の中で何を伝えるかという体制全体を指すのだと思います。一方たとえば「インターネット」を「主にブラウザーで接するネットワーク上にあるもの」と理解するとします。そうすると、そこにあるのはメディア的な立ち位置で考えると「素材」であるといえます。

両者の一番の違いは、良し悪しは別にして提供する側の意図や意思が及ぶ範囲が、素材のレベルなのか、ある一定のプログラム全体なのか。そして能動的にそれを求める行動を要求されるのか、とりあえずスイッチを入れたら何かしら流れてくるのか。

それに対して共通しているのは、両方とも画面を通じて接していること。・・・ いや、私が違和感を感じるのがここなんです。


「テレビ」はある意味旧態依然としたテレビ受像機と番組。じゃ、「インターネット」って何?

ドラマをオンデマンドでPCで見てるのって、PCのテレビ的利用じゃない?
ブラウザーが使えるテレビ受像機って、テレビのPC的利用じゃない?

確かにテレビ放送は画像と音声で物事を伝えますから、自分のペースや求めるタイミングで必要な情報にめぐり合えるとは言えない、一種シーケンシャルなメディアであるのは事実だとは思います。時間枠の問題もあるので、ある一定レベル以上に深堀しづらいのも事実。それに対してインターネットの基本は文字情報、それに付加的に映像が加わったりするのがここで言うインターネットなんだと思いますが、これは能動的に情報を取りに行く必要があり、かつ行きつ戻りつできるインタラクティブなメディアなのも事実でしょうね。


そういえば以前にメディアの偏向は当然だというエントリーを書いたのですが

偏向は、編集方針を言い換えたことだと思っています。Google Newsはそれが無いから報道ではないのですが、一般的に新聞、テレビ、雑誌、ラジオその他諸々メディアはすべて何らかの方針に基づいて物事を伝える訳です。その方針や伝え方に好き嫌いが出るわけですが、いわゆる報道系にしてもバラエティにしても何らかの指針や方針に基づいて制作されるのが番組ですよね。

それなりの社会的役割を持っているとなると、もちろんそこに責任が発生するわけで、誤報や不祥事に対して一定の処罰が行われたりするわけです。でも、これはインターネット系のメディアでも、それがメディアという立場をとるのであればまったく同じなのですが、たとえばこの調査でおそらく回答者が想像するのは、そういった一定の責任を持った内容だけではなくWikipediaみたいなものや、それこそ個人のBlogまで含まれて、そういったものの総体として有益な情報を得られると答えているのだと思います。誰が責任や正確性を担保することも無いものも含めて、だと思います。

そうです。ここが、比較するモノ自体違うんじゃないかと思ってしまう、最大のポイントです。


確かに「テレビ」は退屈で面白くないという意見もモットモですが

テレビの場合、例のダビング10とかの問題はさておき、とにかく番組自体を録画して後から見ることは可能なわけです。自分にとってどうでも良いやと思う番組は見ませんし、なんだかそんなのばっかりだから面白くないとか、その中身自体もぜんぜん面白くないしといった話も、そりゃそうだと思うところもあります。制作側の怠慢だとか、そもそもテレビは終わった論とか色々ありますしね。

でも、インターネット上の情報に(不肖岩永のエントリーもそのひとつでしょうが)訳のわからんものも掃いて捨てるほどある訳で、最終的に自分に有益だと思える情報は自分から探さなくちゃいけない。探しまくった挙句、とりあえず見つけた情報が自分の欲しいものだったとしても、その正確性やら何やらを誰が担保してくれるのかもわからない。結局なんだか「いや、聞いた話なんだけど・・・」的なレベルのモノが結構あるような気がして・・・


媒体論ではなくコンテンツ論にしないと変なのではないかな?

ここでいう「テレビ」は媒体自体とコンテンツが一緒になっているのに、かたや「インターネット」はコンテンツだけが比較の対象になっている気がします。ここが私の感じる違和感の根幹かもしれません。キーボードも付くし、ブラウザーも搭載した「テレビ」はもはや旧態依然としたテレビ受像機と放送番組を総称した「テレビ」ではないし、PCで見るテレビ番組や動画サイトの映像は「インターネット」ではない気がします。同じようにブラウザー機能を持ったPS3やXboxも単なるゲーム機じゃなくて、ゲームに必要な機能のパフォーマンスが突出したPCもしくはワークステーションといえますが、出力画面はいわゆる「テレビ」受像機ですよね。


ちなみに私の場合、「テレビ」と「インターネット」のどちらかといわれても「求めるものの種類が違うから両方です」と答える偏屈です(笑)

雑誌には雑誌の、新聞には新聞の、テレビ放送にはテレビ放送の、ラジオにはラジオの、そしてインターネット上にある情報にはそれぞれの提供形態や表示形態に応じた情報の質や量、そして伝え方伝わり方があると思います。別に旧来のメディアと呼ばれるインターネット以外の媒体を擁護する立場をとるものではないですが、向き不向きがあるんだから、別にどっちなんて選ばせなくて良いじゃんと思ってしまったりします。

ちなみに、私の場合、家でPCを触ることは非常に少ないです。仕事でずっと触っているので、家に帰ってまでWindowsの画面を見たくないというのが正直なところで、テレビをつけっぱなしにしたまま床に寝っころがって雑誌や新聞をペラペラめくりながら横目で眺めている時間というのがとても好きだったりします。当然逆転のホームランやその日唯一のゴールの瞬間を見逃すわけですし、気がついたら明日の天気予報も終わってたりするのですが、映像だから伝わる雰囲気もある訳で、そもそもひとつの媒体から得られる情報が唯一だなんて思ってないので、テレビが有益だとかインターネットが有益だとかいう議論が理解しづらいと思ってしまいます。

まったくもって、偏屈ですね(笑

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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