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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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2007年8月20日の投稿

2007年8月23日 »

1995年1月の神戸淡路大震災については色々な立場と意見をお持ちの方がいらっしゃるのは承知の上ですが、帰省先の神戸で家族と「人と防災未来センター」の展示を見学した時のことを書きます。ITや通信の話からは外れますが、正直な話、自分の記憶のあいまいさ、いい加減さ、そして認識の甘さを痛感し た一日でした。

あの震災の時、私と妻は横浜に住んでいて、勤務先は東京都内でしたが、二人とも家族親戚の多くが神戸市内に居住。今でも枕元で聞いたNHKのニュースに二 人で飛び起きたあの日の朝の状況はよく思い出せます。幸いなことに深刻な人的被害は出ませんでしたが、義兄の家を含む数軒の家屋が居住不能になるなど の被害はありました。当日朝連絡が取れた昭和8年長崎県生まれの私の父親は「最初は空襲だ!と思ったが、地震だった。家の中はめちゃくちゃだけど怪我はし ていない」という連絡。その後数日かかってすべての家族親戚と連絡を取ることが出来ました。


今は大丈夫。お前が来ると余計に大変だから当分来るな。こっちが駄目ならそっちに行くからそのつもりでいてくれ。

最初に連絡が取れた時の「何を持ってゆけばよいか?」という私の問いに対する父親の最初の言葉はこれでした。もちろん居てもたっても居られないのですが、 その場に居る親の言葉を信じるしかありません。その後、妻は1月末から、私は東海道本線が全通した4月初旬からしばらく神戸に行きました。私が戻った時点 でもまだ各所で多くの建物が崩壊したままでしたし、鉄道のいくつかも不通のままでした。テレビや新聞でもちろん状況は聞いていましたが、その場でのショッ クは隠しようがありません。妻の実家に向かう鉄道が途中まで不通で、間を走る連絡バスにすし詰めになっている間、見慣れていたはずの車外の光景を眺めてい る時、車内に流れていたラジオでかかっていたTHE BOOMの「風になりたい」を聞きながら不覚にも泣いてしまいました。


でも所詮私は客人

そんな中、幸いにも家族親戚含めそれぞれ無事な場所に避難することが出来ていました。でも長期間避難所生活を送ることになった方が大勢いらっしゃり、非常 に苦労された話は聞いていましたし、少しはその状況を垣間見ることはできました。でも所詮客人です。親や兄弟、親戚の話はもちろん聞いています。自分でも それなりに震災後の状況を見ています。それでも、今住んでいる横浜をはじめとする東海から関東にはいずれ大きな震災が来るであろうといわれていますが、備 えは出来ているのか?既に震災から12年以上が経過し、少しは自分の問題として考えていた色々な対策もいい加減になっていたようです。そんな中、今回「人 と未来防災センター」の展示を見て、頭のてっぺんを思い切りぶん殴られたような気持ちになりました。

そんなもんじゃない。甘えるな!

見学コースの最初は、いきなり7分間の映像シアターから始まりました。震災発生のその瞬間、神戸市を中心とする各所でどんなことが起きていたのか。見せら れたのはCGで構成された映像。まず真っ暗になり、地鳴りの音のあと、自分でも見慣れた風景があっという間に壊れて行く映像。そしてそのあと、1人の少女 を主人公とした復興への流れの映像。コンタクトレンズが流れなかったのが不思議なくらい、ずっと泣いてしまいました。実際に経験された方から見ると甘い!こんなもんじゃない!何を泣いとるんじゃ!と言われるかもしれませんが、我慢できませんでした。そして、復興の道のりの展示。

震災前の風景は自分の記憶にそれなりにありました。そして震災後の姿も自分の目と報道の両方である程度記憶にあります。でも、その瞬間、その場に居たわけではありません。最初の数分間に何が起きたのか。そして、その後ずっと続いている復興の道のりがどんなものだったのか。

断片的に知っていても理解してるわけではない。所詮耳学問であったことを思い知らされました。
今回の見学は、その意味では見事に体感させてくれたのかもしれません。


私はどうするべきなのだろう?

自分自身が個人としてそのような状況において、まず今何ができるのか。
それを踏まえて今から何をするべきなのか。
そもそもどのように考えておくべきなのか。
こんな基本的なことをもう一度根底から考え直さないといけないと、本当に感じました。今のままではまったく駄目です。修行が足りない以前です。

 

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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