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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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2007年6月25日の投稿

2007年7月4日 »

仕事の流れでいろいろなメディアの方と話をする機会が多いのですが、先日某新聞社系の会社の方とお話をしていたときに、いわゆる「記事」をWeb Siteで読むようになってから、自分の新聞との接し方が随分と変わったのを改めて意識することがありました。因みにこの方、元々ブンヤさん、つまり新聞社の記者だった人で、紙媒体には非常に思い入れのある方です。

 

新聞が「新」聞だった頃

インターネット上でのニュースサイトが今のように充実する前は、普通に家や会社の行き帰りの時間に新聞を読んでました。どの面から日経で言うと、まず1面を眺めた後、最終面の私の履歴書を読んで、社会面、スポーツ面、バサっと飛んで2面に戻り・・・と言う具合だったと思います。

家に帰る時間が遅くて、23時のニュースに間に合うのが稀と言うくらいでしたから、今思えば本当に新聞が「新」聞だった頃でした。

 

紙媒体は駆逐されるのか?

インターネットの興隆を受けて、新聞や雑誌を含めたいわゆる紙媒体の行く末がどうなるのかという議論が、随分と前から活発にされています。インターネットや電子書籍などの電子出版物の類が紙媒体を駆逐するみたいな話がよくありますが、どうも報道に絡む世界からすると、そもそも報道や編集のあり方、位置づけ、収益モデルそのものなどといった、もっと本質的なところでの議論が随分となされているそうです。どの新聞社も、本紙のほかに関連出版社やインターネット上での情報提供手段、放送局までグループとして持っていますから、それぞれの媒体特性を生かしつつ、自社の立ち位置をどう設定するかと言うことですね。

でも、実はインターネット上のニュースサイトの一番の影響が新聞の宅配システムで、これが崩壊すると今の新聞社の殆どが潰れるというくらい重要な柱です。正に身売りを画策しているWall Street Journalを見ても判るとおり、あるいはまるっきり変質しつつあるFinancial Timesを見ても判るとおり、その変化の読みと自分の舵取りを間違えると、老舗だろうが権威だろうが、あっという間に波に飲み込まれてしまうわけです。

 

新聞は既に「新」聞では無いというのは今では当たり前の話

新聞というのは情報の送り手や記事の作り手が考えている形態のひとつですが、情報に意味を持つユーザーの視点からすると別に毎朝家に届いたり、駅で買ったりする必要は無いわけです。

正直それはどんな媒体でも良くて、私で言うと会社の行き帰りはケータイで、会社ではPCで。いくつかのニュースサイトを直接見たり、RSSで送られてくるニュースのヘッダーをチェックするのが、いつの間にやら日常になっています。速報の号外はケータイにメールで飛んできます。でも新聞は宅配で取り続けています。新聞を「新」聞では無いと思う私が何故それをやめないか、自分にとって新聞って何なのかを、ちょいと冷静に考えてみました。


新聞は定期購読の雑誌と同じ位置づけかも

よくよく考えると今の私の新聞の読み方は、殆ど数日分まとめ読みです。読みきれずにそのまま古紙回収に回ることもありますが、数日分、あるいは一週間分を夜中に見る感じですね。今取っているのは日経なのですが、たとえば週末まとめ読みだと、まず見るのはNIKKEI Plus One。表紙のランキングを見て、それから最終ページの料理のところを見て・・・ 次にそれぞれの日の1面を眺めて、幾つかコラムを眺めつつ社会面をもう一度見て、それから総合面・・・ なんだか日経じゃなくても良い記事の読み方ですが、自分のパターンを考えると随分と前からそんな動きになっています。

いろいろな形で危機感を持っている方は多く、前出の元ブンヤさんももちろんその一人なのですが、こういった新聞の読み方についてはそれなりにショックだったようです。書いたものの取り上げられ方、扱われ方に拘るがために、ネット上での情報提供に抵抗する編集の存在というのは、どこであれ、特に新聞系の方に多いという話もよく聞きます。

でも、結局、私自身は新しい情報はNetなり何なりで押さえて、新聞はその復習のために眺めるという使い方をしているようです。なんだか定期購読している雑誌を眺めるような雰囲気ですね。他にもこんな方はいらっしゃるとは思います。結果的に新聞の宅配数が減少するのかもしれません。


じゃぁ新聞に求めるVALUEは?

新聞自体のVALUEは、私にとってその名前が有名無実、つまり「新」聞で無い以上、別のところにありそうです。で、いろいろと考えると、自分にとってはインターネット上などでは追いきれない、事件や事象についての解説ではないかというところに落ち着きました。

もちろんインターネット上でITでも経済でもいろんな形で解説記事が存在しますが、家に帰ってほっとするようなとき、あるいは会社との往復の間に気合を入れて読むぞとなると、どうしても文字を追いたくなります。そこで見出しの大きさや紙面割りに反映される編集の意図を考えつつ眺める紙。これはこれで捨てがたいものだと思っています。

逆に言うと、インターネットでのニュースサイトなどは、あくまでも画面で見るのが前提ですので、それを紙にしてしまうと、上手く印刷できなかったり、変なレイアウトになったり。もちろんPDFが用意されているケースもありますが、純粋な紙媒体とちがって、明確な編集の意図というのは反映されなくなります。

でもそこで、何かを伝えるときに使われるのが文字で、それをどう使うか、どう見せるかが人(編集)の仕事であれば、その意図も汲んだ上で眺めることができる媒体(作品?)としての新聞というのもありなのではないかな? と珍しく難しく考えてみました。


とはいえ・・・

因みに、自宅でインターネットでニュースを見るのはあまり好きではありません。既に20年以上もコンピューターのディスプレイを睨んで仕事してると、できる限り家ではキーボードは叩きたくないと思っています。子供がまだ読んでない日の新聞を丸めてバットを作って獣レンジャーごっこやプリキュアごっこしてるのに怒ったり、適当にテレビのチャンネルを変えてるうちに最後に5秒だけ見えたニュースを見逃した悔しさを楽しんでいる私は、既にかなりアナクロなのかもしれませんが・・・・(笑)

bibendum_iwa

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岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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