Report on Japan's infrastructure topic on weekend.
« 2007年3月31日 | 2007年4月1日の投稿 |
2007年4月2日 » |
出ました!Eurythmics。Napsterに上がっているアルバムは、現役時代のものが3枚だけですね。比較的初期のもの。それから再結成(に近い)した後で出たのが1枚("Peace")。iTunesもあまり品揃えがよいとは言えないので、たぶん、この人たちはオンラインで売ることにあまり熱心ではないのでしょう。残念なことです(Dave Stewartがんばれ)。
Eurythmicsはなんといってもビデオがすごいんですよ。YouTubeに上がっているやつを探してみたところ、往年のものすごいのがあまりなかったですが、このThere must be an angelは彼らの懲り度合を少しわからせてくれます。たとえて言えば、Bjorkのレベルに達しているビデオをいつも作っていました。特にすごかったのが"You Have Placed A Chill In My Heart"と"Shame"。
Who's That Girl?は、彼ら的には名曲中の名曲という位置づけにある曲です。往年のEurythmics節が聞けます。この曲は少しだけきざした嫉妬がテーマですが、Annie Lennoxの憂い(ロンドンの)を含んだ、女性でなければできない気持ちの込め方が聞かせます。ビデオでこれを見ると、ややコメディ風に作ってあります。Dave Stewartが色男、その周りをきゃっきゃ飛び跳ねる女の子たちが取り巻く、みたいなつくりがしてあったように記憶しています。
自分がいちばんすごいと思っている曲は"We Too Are One" に収録されている"Angel"。これは歴史に残りますね。Annie Lennoxは間違いなく何かの天才ですが、それがヴォーカルの天才というのではなく、Annie Lennoxというキャラにおいて天才なのだ(Annie Lennoxというキャラ自体が天才なのだ、あるいは、Annie Lennoxというキャラを作り出した個性が天才というのに値するのだ、といった風)ということがよくわかると思います。ビデオを観ると特に。
ずっと食わず嫌いだったSteely Dan。嫌いというより、聴く機会に恵まれなかったというだけですね。仲良くなりようがなかったということです。
Napsterでたまたまダウンロードした曲にKaty Lied(邦題:うそつきケイティ)に収録されているDoctor Wu(邦題:ドクター・ウー)がありました。これがめっちゃめちゃいい。だまされたと思って聴いてみてください。70年代半ばの曲だとは絶対に思えません。自分としては、現在のチャートに入っていてもまったく違和感を感じさせないのではないかと思います。
原詞がちゃんと聞き取れていませんが、短編小説風な展開になっているようです。「ヤツが入ってきた。俺はこう言ってやった。」といった世界。
詞をざっと読むと、このドクターとはたぶん精神分析系の医者でしょうね。短編小説風の展開は、詞中の主人公が医者に話している夢の話でしょうね。この曲が書かれた当時、米国では精神分析医にかかるということは普通に行われていたと聞きます(当時、米国の都市で開業していたたくさんの人たちは今はどこに行ったのでしょうか。ただの流行りだったのか?)。
この曲が出たのが75年。75年と言えば、YMO以前(78年結成)、サザンオールスターズ以前(78年デビュー)、松任谷由実がまだ荒井由実だった頃(COBALT HOURの頃ですよ)、洋楽ではJohn Lennonが"Rock 'n' Roll"を出した年。歌謡曲では布施明が「シクラメンのかほり」でレコード大賞を取っています。
その頃から残っているもの、消えてしまったもの。どちらもいっぱいあると思います。それを考えると、「Doctor Wu」のいま聴いても新鮮な曲づくりに頭が下がります。
« 2007年3月31日 | 2007年4月1日の投稿 |
2007年4月2日 » |