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根も葉もない噂からまともなニュースまでを取り上げます

このブログに書こうとして会った人なので、ちょっと前(6月9日)の話を書いておきます。

BI大手、SASのアラン・ラッセルさんに会いました。海外で2回取材したことがあって、その縁で日本に来たから会いたいとのお誘いがあり、SAS Forumの講演が終わってから会食しました。カメラを忘れたので、写真はありません。ちなみに、昔の写真はここにあります。これ、私が撮ったものではないような気もしますね。記事は私です。今回は、このときより髪は伸びてました。彼は、ビジネスの言葉でITを語れる人なので、とにかく話が面白い。初めて取材したときに、すでにビールを飲んで顔が真っ赤だったのが印象に残っています。

さて、その取材。というか取材ではないのかな。一応広報の方に気をつかって、「今日はどんな話をしたらいいんですかね」と聞いてみたのですが、「いえいえ、今日はざっくばらんに旧交を温めて・・・」とのこと。で、旧交を温めるだけに終始しました。無料の英会話体験1時間半コース、といったところでしょうか。

JRAのテラ銭が高すぎるから海外のギャンブルサイトで日本のレースの馬券を買う人が多くて問題になった、という話から
、SASを使ってバスケットボールの試合のトーナメント予測ができるという有意義な話まで。日本で非合法に行われている高校野球賭博と同様に、おそらくバスケットボールなら賭けの対象になっているはず。本来ならこうした予測は期待値ベースで行ってはじめて価値が出てきます。このケースだと、純粋に結果だけを予測しているので、これが賭けなら予測結果をだれにも言わないという条件で大きく勝てる理論として期待できます。どんなアルゴリズムを使っているのかわかりませんが、日本の高校野球に応用してみれば面白いかもしれません。

日刊ゲンダイが「高校野球バクチファンのための~」というタイトルで勝敗予想をやった根性は賞賛に値します。でも、さすがにSASはやってくれないだろうなあ。ともあれ、純粋な予測としてやるのなら、広報効果は大きいはず。是非ご検討ください。

最後に、SASは最近、「Beyond BI」というメッセージを持ち出してきて、過去の結果を分析する機能を超えて、将来の予測を志向すると言っています。しかし、どうもピンと来ない。これはBIそのものです。BIの定義がきちんとしていないので、こうしたメッセージが出てくるのでしょうが、もしかしたら、BI分野でCPM(コーポレート・パフォーマンス・マネジメント。ほかにEPMやらBPMと言ったりもする)が幅を効かせてきているから、分析の本家としてBIの定義を元に戻したかったのかな、などと考えたりします。

いづもと

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プロフィール

井津元 由比古

井津元 由比古

1976年、神戸市生まれ。
京都大学経済学部経済学科卒業後、外資系SIに入社。
2000年、ZDNet Japan(現ITmedia)で主にビジネスアプリケーションを担当する記者に。
退職して2003年より月刊誌編集長。
2005年、有限会社ライトセブンを設立。

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